アメリカの人気コメディアンでYoutuberでもあるジミー・ドアー氏が 彼のYoutubeチャンネルで、とても興味深い情報を提供されていたので、本日はその概要に触れたいと思います。

 

ビデオは47分程度もあって長い上に、私も知らない米の政財界関係者の名前が多数出てきて話が複雑なので、内容を端折って皆さんの多くが知っている人物に関係するトピックのみに絞ったご紹介になりますが、全部の内容を知りたい方は 下のYoutubeのビデオをご覧いただければ、と思います。

 

 

 

まず、この日のジミー・ドアー・ショーのゲストは ジャーナリストで作家、 最近 ジェフリー・エプスタイン氏に関する本、”One Nation Under Blackmail” という本を執筆されたホイットニー・ウェブさんでした。

 

上の写真:ホイットニー・ウェブ氏(向かって左)とジミー・ドアー氏

 

上の写真、ホイットニー・ウェブ氏が書いたジェフリー・エプスタインについての話題の著書、”One Nation Under Blackmail”

 

 

ホイットニー・ウェブ氏が調べて本にした故・ジェフリー・エプスタイン氏 といえば、アメリカのユダヤ系投資家であって英王室のアンドリュー王子やビル・ゲイツ氏、ドナルド・トランプ氏等、多くの政財界関係者やハリウッドスターと交友があって、児童買春の疑いで2019年に逮捕・勾留されていたときに首を吊って自殺した という謎が多い人物ですが、ホイットニー・ウェブ氏によれば、彼は明らかにCIAのエージェントとして活動していた とのことです。

 

wikipediaでジェフリー・エプスタインで検索すれば、彼はイスラエルの諜報機関モサドの工作員だった疑いが濃厚 とも記載されていますが、ウェブ氏によれば、米CIA,イスラエルのモサド、英諜報機関は長い間深い関係にあって、いずれも世界の犯罪組織やマフィアと組織的なネットワークがある ということです。

 

CIAが絡んだ有名な事件で南米ニカラグアの反共ゲリラ組織「コントラ」に 米から当時国交を断絶していたイランに 裏取引で武器を売った代金を流していた「イラン・コントラ事件」がありますが、この活動にCIAとイスラエルのモサド、サウジの諜報機関のエージェントとして関与していたのは サウジアラビアの武器商人、アドナン・カショギ氏です。(管理人注:アドナン・カショギ氏は97年にダイアナ妃と一緒に事故死されたドディ・アルファィド氏の叔父であり、2018年にトルコのサウジアラビア領事館内で殺害されたジャマル・カショギ氏の親戚に当たる人物です。)

 

アドナン・カショギ氏はUAEのエリート王族に未成年者を紹介し、売春活動を行わせることに関与していたのですが、彼は自分のヨットを使ってビジネスマンや政治家を 性的に脅迫し 彼から武器を買わせていました。シャドー・バンキングや金融不正取引の専門家であるエプスタイン氏はその金融取引で関わりのあったカショギ氏の性的脅迫のやり方を真似て、政財界の重要な人物に未成年者を含む多くの女性を紹介し、セックス スキャンダルを政治家を脅す脅迫材料にしていきました。

 

前アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏は 80年代後半~90年代にエプスタイン氏と交流があり、一緒にパーティーを開いていました。トランプ氏に現夫人のメラニアさん、メラニアさんの前のガールフレンドであるノルウェー人のセレーナ・ミドルファートという女性を紹介したのはエプスタイン氏でした。

トランプ氏とエプスタイン氏の関係は2000年代初頭に、パームビーチの豪邸をめぐる不動産取引の失敗によって終わりました。

 

上の写真:ドナルド・トランプ、メラニア・トランプ、ジェフリー・エプスタイン、ギレーヌ・マクスウェル

 

トランプ氏は在任中に「JFK暗殺事件の資料を全て公開する」と言っていたはずですが、結局退任までにそれができませんでした。(管理人注:トランプ政権時代の2016年にCIA長官を務めたことのあるマーク・ポンペオ氏から圧力がかかったと言われています)弾劾にかけるとか、エプスタイン氏絡みでCIAがトランプ氏を脅す材料を持っていたと思われます。

 

エプスタイン氏がトランプ氏に紹介した、メラニアさんの前のガールフレンドとなったノルウェー人のセレーナ・ミドルファートという女性はエプスタイン氏がビル・クリントン政権時代のホワイトハウスを訪問した際に同行した女性でもありました。

 

上の写真でエプスタイン氏が隣で腰に手を回している女性はギレーヌ・マクスウェルという名前で、エプスタイン氏も彼女もユダヤ系です。彼女はエプスタイン氏とよく行動を共にしていてエプスタイン事件での児童の人身売買事件で逮捕され20 年の禁固刑を言い渡されています。

ギレーヌ・マクスウェル女史の父親、ロバート・マクスウェル氏は第二次世界大戦中のチェコスロバキアの貧しいユダヤ人家庭から英国に亡命して勲章を貰うなど戦争で活躍し、戦後は出版事業等で大成功して英のメディア王、そしてその後詐欺師になった人ですが、イスラエルの諜報機関のモサドに深く関わっていました。

 

ロバート・マクスウェル氏はイスラエルの諜報機関とつながるバックドアを持つソフトウェアを売ってアメリカで原子爆弾を作った研究機関である、ロスアラモス研究所から核兵器の技術をイスラエルが盗むことができるようにしました。(管理人注:つまり、イスラエルがアメリカを 彼らの諜報活動の対象としていたのであって、イスラエルとアメリカの真の主従関係が分かります。)

 

エプスタイン氏がビル・クリントン政権時代のホワイトハウスに出入りしていたように、エプスタイン氏とクリントン氏、クリントン財団は深い関係があって、ビル・クリントン氏は27回以上もエプスタイン氏の飛行機に搭乗していますが、4回しか乗っていないと明らかな嘘をついています。シャドーバンキング、インサイダー取引、ネズミ講等の不正金融のプロであるエプスタイン氏はクリントン財団の資金集め、裏金作りにも貢献しました。

 

投資詐欺の一種で出資者から出資金を集めて投資によって配当を付けて返すと言って別の出資者からの出資金を回す という、詐欺行為でアメリカの実業家、スティーブン・ホッフェンバーグという人物が97年に有罪になっていますが、エプスタイン氏はこの詐欺にも加担していましたが、この犯罪グループからエプスタイン氏の名前が消されました。

 

エプスタイン氏とホワイトハウスに招いたのは ロバート・ルービン氏という人物で、ルービン氏は 後にクリントン政権下で財務長官になりますが、エプスタイン氏をクリントン氏に紹介した時点では国家経済会議のディレクターであり、ルービン氏はその数カ月前にはゴールドマン・サックスの社長になっていました。つまり、ゴールドマン・サックスは英のメディア王、イスラエル・モサドのエージェントであるロバート・マクスウェル氏の金融犯罪の最大の共犯者であると言っても過言ではありません。

そして、そのロバート・マクスウェル氏は91年11月、奇妙な状況で亡くなっています。(自らが所有するヨットから転落。数日後に水死体で発見)

 

自ら「エプスタイン氏と数回会った。買春には一切関わっていないが彼と会ったことを後悔している」と言っているビル・ゲイツ氏はエプスタイン氏と2001年頃からの付き合いがありました。エプスタイン氏がメラニー・ウォーカーというモデルの女性に教育資金を援助し、90年代後半にエプスタイン氏の科学顧問として雇っていたようですが、そのメラニー・ウォーカー女史は数年後の2000年代初頭には、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の科学顧問に就任しています。ビル・ゲイツ氏はジェフリー・エプスタインと深い関係にあり、そのことについて嘘をついています。また、マイクロソフトとマクスウェル家の間には、調べるべき関連性がたくさんあるのですが、まだ調べられていません。

 

なお、トランプ氏が圧力をかけられて公開できなかったJFK暗殺の資料ですが、今回のウェブ氏のエプスタイン氏に関する著書には書かれていませんが、公式にこの暗殺の「単独犯」とされているリー・ハーヴェイ・オズワルドはCIAと密接な関係があったとウェブ氏は言っています。

 

ジョン・F・ケネディが当選した後、次期大統領就任する前までに、英国の諜報機関がマリエラ・ノボトニーという女性を使ったセックス・スキャンダルでケネディ氏を政治的に失脚させようとしたものの、それが失敗したので、CIAは ケネディ氏と寝たノボトニー女史を英国に逃した ということがあったようです。

 

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以上、内容を端折って、話もビデオの中のウェブ氏の説明と私の記事とでは内容の順序が違っていて、さらに私が人物の説明や注釈も追加していますので、ビデオの中の説明そのままの翻訳ではないのですが、このジャーナリスト、ホイットニー・ウェブ氏のエプスタイン氏に関する本は 色々と面白い情報が盛りだくさんなようです。

 

登場人物が多くて、話もややこしくなっていますが、つまり、エプスタイン氏は児童買春用の島やプライベート・ジェットを買えるくらいの謎の大富豪であった理由は 彼のCIA,モサド、MI6等との諜報機関との長年のつながりや、それらからの報酬、不正金融や詐欺を利用した裏金作りに関与していたことがあります。そしてエプスタイン島での未成年との買春・売春ネットワークはかなり大きなもので、政治家やビル・ゲイツ氏やハリウッドスター、英国のアンドリュー王子等が関わっていること、そして時には 彼ら有力者を脅す強力な材料になっていたわけです。そしてエプスタイン氏を裏金作りの為にもっとも積極的に活用したのがクリントン氏とその財団ということであって、それらの事件の詳細が世間に明らかになるとまずいので、最終的に エプスタイン氏ひとりが児童買春ネットワークの責任を負わされて、自殺にみせかけて刑務所で殺された ということではないでしょうか。