もう日本のメディアでも大きく取り上げていますので、皆さんご存知かと思いますが、アゾフスタル製鉄所の地下に逃げ込んで立てこもっていた兵士たち(アゾフ連隊のメンバーがほとんど)が16日に全面降伏して出てきました。

 

彼らはウクライナの兵士に助け出されたわけでもなく、これからロシアの支配地域(ドネツクやロストフ)で戦犯として裁判を受けたり、傷を負っている兵士は手当てを受けたりするわけですが、このニュースをウクライナ側や西側メディアが報道すると、「残っていた兵士はウクライナ側によって助け出され、"避難"した」というニュースへと書き換えられてしまっています。

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<プロパガンダ>

Zelensky: "The evacuation mission from Azovstal continues. It is led by our military and intelligence."

ゼレンスキー大統領:「アゾフスタルからの避難の任務は続いている。それは我々の軍隊と情報機関によって率いられる」

 

 

 

<現実>

ロシア軍兵士だと識別するための白い腕章をした兵士たちが投降したウクライナ側兵士を先導している様子

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あと、アゾフ連隊の兵士たちを勇敢なヒーローだと持ち上げている人達がいっぱいいますが、彼らは「第三国」への身柄の引き渡しをずっと要求していたんです。ロシア側に引き渡されると「戦犯」になってしまうから嫌だというのは分かるのですが、ゼレンスキー大統領からは「最後まで戦え」司令が出ていたので、ウクライナ政府側に引き渡されるのも嫌がっていたようです。

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ローマ教皇に製鉄所の兵士救済訴え 「アゾフ連隊」隊員の妻ら (リンク先の記事中に「隊員たちは第三国に逃れる準備ができている」とのコメントあり)

 

また、アゾフは 市民15人と食料1トン+医薬品 の交換を要求していた という情報を5/8の私のブログ記事でご紹介しました。

 

市民の避難を妨害し、人間の盾作戦をやっていたアゾフ連隊の兵士たちを「勇敢なヒーローだ!」と持ち上げるメディアには呆れ果てます。

 

もちろん、日本で活動されている有名なあの方もアゾフの都合が悪い部分、ナチや人間の楯には触れず、

英雄だと称賛されています。彼の見解では ウクライナのナチスは歴史教科書に残る位の英雄になってしまったみたいです。