想田和弘著

以前『精神』という想田監督の映画を観たんだけど、
その舞台裏だったり、映画の中に出てくる精神病院の先生と監督との対談が載っていたりと、
いわば映画のパンフレットみたいな本で
この本を読む事によって、よりあの映画が補完され完成されたものになると思う

被写体として映っていた患者さん達との事後対談で、映画が映し切れていないところ、または
彼らがそう感じている所なども見えてくるので、個人的にはこの本は映画観たら必ずセットで読むことをお勧めする

社会に順応できずに精神病にかかってしまう人の方が、むしろ正常な気もするけどね
まぁ何が正常で何が異常かなんて単に多数決の問題なんだけど

海外に行って、日本に戻ってくると、皆が皆同じ方向を向いて、「これが正しい道です、生き方です」っていう無意識の圧力のようなものがもの凄く感じられて、そこから外れてしまう事への恐怖もあれば、その圧力に押しつぶされる感覚にもなる
きっと民族も同じだし、異質なものが混じり込む余地があまりないんだろうな

ただ、その感覚も、しばらくすれば消えていって、いつのまにかこの社会に順応している自分がいて、それが怖いとも思う
もちろんいつもその違和感を抱えていたら疲れるから順応していくんだろうけど、それは必要なことかもしれないけど、だからと言って鈍感な、思考しない人間にはならないようにしよう

とりあえず、人間って面白い!という安易な感想で締めとく。笑