25.5.30 11:40~13:25
静岡シネ・ギャラリー
高畑勲監督、1979年のテレビアニメシリーズ(全50話)の内、
1話~6話を編集した劇場版作品のリバイバル上映です。
舞台は19世紀のプリンスエドワード島。
老境を迎えたマシュウとマリラの兄妹が、
男の子(働き手)を孤児院から引き取るところから
物語は始まります。
しかし、やって来たのは女の子のアンでした。
グリーンゲーブルズでの新生活に胸躍らすアンでしたが、
手違いである事実を聞かされ、嘆き悲しみます。
そんな絶望の中でも、おしゃべりで想像力豊かなアンに、
兄妹は翻弄させられていきます。
一旦はアンを孤児院に送り返すつもりでいたマリラでしたが、
考えを改め、引き取ることに決めるのでした。
劇場版では、これからグリーンゲーブルズでの新生活
が始まっていくところまでを描いています。
ここをスタート地点に、ダイアナ(腹心の友)や、
ギルバート(ライバル)との出会いなど【今作では描かれていない】に繋がっていきます。
再放送で見ていましたが、改めて鑑賞して、色褪せることのない名作だと感じました。
アンの想像の目で見たときの描写(花びらのシャワーや妖精)が、ノスタルジックで、現在NHKで放送中の新アニメ「アン•シャーリー」とは違った豊かさを感じました。
次から次へとアンの感情の浮き沈みがあるで、セリフで笑ってしまう場面が多いのも魅力です。
アンの目で、世界(日常)を見れば、次の日に嫌なことが待ち構えていたとしても、今を大切にしようという気持ちになれるのだろうかと、少し考え深く思いました。そういうアンのポジティブな面に憧れを抱いています。
出版から100年以上経過しても、「赤毛のアン」が支持されているのは、理想と現実の狭間に立つ私たちに、気付きを与えてくれる作品であることが大きいからだと思います。
