滋賀県立美術館の「対面鑑賞」 | こじょるのおこじょなえぶりでい

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滋賀県立美術館に行きました。

子どもたちにとっては、ミホミュージアム以来の美術館。

私は美術館が大好きでしたが、子どもたちが生まれてから、美術館へはほとんど足を運べなくなりました。

小さい?活発?大人しくしてない?さわる、騒ぐ?

元気が有り余る男子二人。

いつもは、外遊びや工作中心でしたが、静かな空間で美しいものを鑑賞するというのも、

そろそろ少しずつ訓練(笑)してみようかと。

 

滋賀県立美術館は、人混みだらけでもなく静かでゆったりしていますし、

小さな子どもたちも、キッズスペースをもうけられたり、お話しして良いんですよという、温かな空気があります。

勿論、他の美術館同様シーンと静かではありますが、冷たくかたい空気はありませんでした。

凄い!時代は進んだなぁ。

念の為、美術館に入る前思い切り走らせた後、数回言い聞かせ、美術館へ。

 

 

ちょうど「対話鑑賞」という鑑賞プログラムをされており、

お勧めされるがまま、受講させていただきました。

三歳と七歳も、小さなお客様として椅子にかけ、一分ほど目の前の絵を鑑賞した後、

その絵から受ける気づきや、気になることを一人一分ほど話すというものでした。

作品を、近くから見たり遠くからみたり、肌や心で感じたことを、言葉にする。

目に見えないものを言語化するって、すごく難しい!

発表者の意見は決して、その人の感じたことなので否定はしないというのがルールです。

 

まずは、長男がハイ!と手を挙げました。

美術鑑賞初めてなのに、自信満々。

ここが光るように見える、上は明るく下は黒い、服に動物がいる、今時って感じがする、この柄が星みたいで好き!

目の前のお題の中から、見つけたことや、思ったことを堂々と口にしていくのは素晴らしいと思いました。

そして、他の人が話す間も、耳を傾けて聞こうとする姿勢を感じました。

素敵な学びの一歩!!

三歳の次男は、全体的に絵の作りが雑(ダイナミック的なことが言いたかったのか?)、虫がいる、

雪が降ってる、等、まあいっちょ前に、得意顔で自分の言葉を使い、長男とはまた違うことを話しました。

子どもたちは、自信満々で一人の鑑賞者として作品と対面していました。

私も、作品に散らばるあれこれを見て、全体を見て、統括して、また見落としがないか見て、楽しみました。

技術や手法はわかりませんが、みたものを、見たままに受け取ります。

ちょっとホメオパシーの個人セッションに似てますね(笑)

 

 

作品を見て、何かを感じて、自分の中で何となくこんな感じだなと、受けるところまでは簡単な作業です。

しかし、見えない自分の内側を言語化して落とし込むのは、とても難しい。

子どもたちの成長を感じるとともに、美術鑑賞に対して、可能性をたくさん感じました。

長男が一番気に入ったのは、根本中堂の日本画。

次男は最後の晩餐の信楽焼。

私は二羽のアヒルの子どもたちの日本画。

夫は月とふかふか狸の日本画。

素敵なお出かけでした。