生き物のレメディ ~アレンのキーノート ANTHRACINUM~ | こじょるのおこじょなえぶりでい

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アレンのキーノートを訳していて

 

「ANTHRACINUM」のレメディというものがあり

 

目を疑いました。

 

レメディには、色んな病理組織のレメディも存在します。

 

例えば、結核菌であったり、溶連菌であったり。

 

もちろん、菌をそのまま食べるわけではないので、大丈夫ですよ。

 

レメディ化するにあたって、とんでもなく薄く、かつ、振とうするので。

 

(薄めるだけではだめです、この編の話は今回しませんが…)

 

クラシカルホメオパシィにおいて、レメディは必ず

 

”実証実験されたもの”をさします。

 

どんなことが、ココロとカラダと感情に起きるのか。

 

何百人、何千人が、何年、何百年、何が起きるのかぶ厚い辞典になるほど

 

”実証実験”されたもの=レメディ です。

 

(他でもレメディという言葉を使うものが出回っていますが、それとクラシカルホメオパシィのレメディは必ずしも

 同じものではありません。お名前だけ、一緒であることが多いです)

 

科学とは「再現可能なもの」をさしますが、これほど「科学的」ともいえる療法は

 

他になかなかないのではないかとも思えることがあります。

 

 

 

さて、ANTHRACINUMに話を戻します。

 

これは、炭疽菌という菌のレメディですが

 

なかなか、内容がハードです。

 

 

 

 

内容は、まるでCrot(蛇)のレメディのようであり

 

Pyr(腐敗肉)のレメディのようであり

 

なんとも、怖い感じがあります。

 

 

Haemorrhages: blood oozes from mouth, nose, anus or sexual organs; 

black, thick, tar-like, rapidly decomposing (Crot). 


出血:血は,口,鼻,肛門または生殖器から滲み出る;

黒くて,どろどろしていて,タールのよう,すぐに腐敗する(Crot)


Septic fever, rapid loss of strength, sinking pulse, delirium and fainting (Pyr). 
敗血症,急速に体力を失い,脈が減る,精神錯乱と意識喪失(Pyr)
 

 

これ、なんだか、思い出しませんか?

 

私は、ふと、数年前に流行したエボラ出血熱のことを思い出しました。

 

 

 

当時はCrotかLach(どちらも蛇のレメディ)がエボラ出血熱のレメディに近いのでは?

 

と、ニュースを見て感じ

 

どんな流行病が流行っても、精を出してそのレメディを探して

 

いつ何時 何かあってもレメディを持ってたら、ちょっと安心!

 

と思っていたころです。(大丈夫だろうに、何でなのか…笑)

 

 

 

アレンのキーノートもそうですが

 

”知らないレメディ”をひとつひとつなくしていくことは

 

”知っているレメディ”をひとつひとつ増やしていくことは

 

とても良い強みにもなると思いますが

 

下手にレメディを知っていると、レメディの部分に捕らわれてしまって

 

「あ、これこれいったから、このレメディ!」と、とびつきたくなることもあります。

 

偏見を手放し、イチからその人の全体を見渡し

 

レパートライズすることによって、そうした落とし穴に落ちずに済みます。

 

 

 

 

 

この世界にある あらゆるものが レメディになっています

 

そして それらに耳を傾けることで

 

ちゃんと 最後まで耳を傾けることで

 

美しい金や宝石のレメディの醜さや哀れさ

 

一見醜いと思いがちな菌のレメディの気高さと美しさと尊さ

 

 

 

 

すこしずつ わかっていけばいいなと思っています