漢王重色思傾國 漢王色を重んじ傾國を思ふ
禦宇多年求不得 禦宇 多年 求むれども得ず
楊家有女初長成 楊家に女有り 初めて長成す
養在深閨人未識 養はれて深閨に在り 人未だ識らず
天生麗質難自棄 天生の麗質 自ら棄て難く
一朝選在君王側 一朝 選ばれて君王の側に在り
回眸一笑百媚生 眸を回せて一笑すれば百媚生じ
六宮粉黛無顏色 六宮の粉黛 顏色無し
有名な「長恨歌」の冒頭部分ですね。
7月7日は、七夕まつり。
そして、有名な白居易の「長恨歌」にまつわる日でもあります。
漢王は美しい女性を望んでいたけれど、なかなか出会えませんでしたが
楊の家に箱入り娘として、大変な美女がいました。
その美女が微笑むと、素晴らしい美しさで
後宮中のおしろいの限りを尽くした美女たちも、色あせるほど、という事が書かれています。
それから、いろんな出来事があり、王は国を追われ、楊貴妃は命を落とします。
亡き楊貴妃を想い続ける王は、仙人に頼んで、この世中、あの世中、彼女を探させ
やっと、彼女を違う世界で見つけることができました。
彼女は、王と二人だけしか知らないことを話した後、
天にあっては、比翼の鳥となり(2羽で1羽の鳥)
地にあっては、連理の枝となりたい(2つで1つの木)
と歌を贈り、もう会えないけれど、忘れないと伝えて、長恨歌は終わります。
長恨歌の「恨」は、コノヤロォ的なものではなく、想い、のほうが解説としては近いかな?
七月七日長生殿 七月七日長生殿
夜半無人私語時 夜半人無く私語する時
在天願作比翼鳥 天に在りては願はくは比翼の鳥と作(な)り
在地願為連理枝 地に在りては願はくは連理の枝と為らん
天長地久有時盡 天長く地久しきも時有りて盡く
此恨綿綿無絕期 此の恨みは綿綿として絕ゆる期無からん
高校生の時、初めて習ったのですが、とても衝撃を覚えました。
この長恨歌は、日本文化にも大きな影響を与えています。
探してみると、面白いかもしれませんね☆