インド料理といえばカレー一択。
これは日本でのイメージで、実際にはだいぶ違うようだ。
ただもとをただせばインドにはカレーという料理はない。
カレーとは植民地宗主国であったイギリス人がインドの香辛料料理を総称してつけた名前であって、日本にもそれで伝わった。
自分はインドにはまだ行ったことはないが、このタイでもあるいはインドネシアのバリ島、インド人が多く住むシンガポール、香港などでインド料理レストランに入るとものすごい数の料理名(アラカルテ)が書いてあるメニューを見る。
細かくはよくわからないので、ザーッと最後まで見るとあまり変わり映えしないものが並んでいるような気がする。
西洋料理なら前菜(アンティパスト、スターター、オードブル)から始まって、スープ、パスタ、肉、魚のメインディッシュ、デザート、飲み物と細分化されて出てくる。
日本料理はそれがまとめて定食化(御膳)されている。
インド料理はどうやら、料理素材によって分類されており、そこに味付けの種類が加わって、さらにそれぞれに名前が付けられている。
しかし食材の中で牛肉と豚肉がかけるのは大きい。
それに魚介類もあまりない。
よってわからない。いつも適当に注文している。
インド料理で実際に知っているのは狭い範囲のカレーとビリヤニだけ。
ここにあるものも日本人にはカレーにうつる。
向こうや串焼き。タンドリチキンかもしれない。
このメニューの料理名も聞いたことがないものだ。
しかしこれは日本人のだれが見てもカレー。
メニューの説明にもわかりやすくカレーと書いてある。
ただカレーという料理はない。
自分が今回求めたのは、大鍋料理。
直径1メートルくらいの少しくぼんだ鍋(カダイというそうだ)の上でいろりろなものを混ぜて炒める、日本の屋台焼きそばのような料理だ。
これがそれに近いか。
この大なべ料理はあくまでも街角屋台料理なので、高級レストランの室内料理ではない。
これは具材を包むクレープ、餃子、お好み焼きにも似ている。
今回は訳の分からないものを食べてみようと思った。
さっきのものはインドの定番おやつのサモサだったか。
チキンギーロースト。
これはタンドリチキンと違うようだ。
ギーとはインドのバター。
ギーはスーパーでも売っているが結構値段は高い。
先日川口のインド食材店で、結構安い値段であったので、店員に『ギー』、イントネーションは下降。
といったところインド人の店員は『ギー』上あがりで答えた。
中国語北京官話の第二声の発音であった。
鹿児島方言にも近い。
このチキンギーローストは初めて見たので、これを買って食べた。
あげると何でも同じ色合いになってしまい、食べてみるまで中身はわからない。
でもこれも単なる唐揚げに近かった。
ギーの味はあまり感じない。
これも各種の混合物。
名前を知ったところであまり意味がない。
インド料理をもっと深く知れば、それぞれの区別がつく間も知れない。
インドは広く、人口も多く、各種民族が存在し、それぞれの地方料理、民族料理があるので、多分イギリスもその仕分けができなくて、総称としてカレーといったかもしれない。
ただ今回自分が知らないものはあまり印象として残らない。
カレーは食べなかった。
要するに各種なので、味が事前に想像できなく、出たとこ勝負となる。
でも結果は大体同じようなものに感じる。
自分が一番好きなカレーは、ココイチと新潟バスセンターカレーだ。それに松屋も。