群馬県から新潟県への道のりは普通は高速で関越トンネルを抜ける。
冬にスキーに行くときにはいつもそうしている。
高速のほうがまずは早いし、安全も確保できるからだ。
国道17号線で登るのは苗場スキー場に行くときくらいだ。
今回はもう雪もなく、通常の季節なのでしばらく通っていなかった月夜野からそのまま17号で渡ることにした。
猿ヶ京温泉を経て、谷あいの急斜面を横に切り開いた上り坂の道路が続く。
三国峠のトンネルが新しくなっていた。
ここはかつては狭い二車線道路で、バスがすれ違うのがやっとのところだった。
このトンネルを抜ければそこはもう苗場スキー場。
今年は5月3日の時点でプリンスホテル前のゲレンデには雪はなかった。
普段ならもっとある。
そのまま下ると越後湯沢の町に入ってくる。
ここからはほぼ直線道路で、一気に小出まで行く。
実はその道の両側にはへぎそばの店、コシヒカリのおにぎりや定食の店も並ぶ。
ここは小出市道の駅ゆめたに。
国道17号から少し離れたところにあるので、静かでよい。
しかしこの夜はものすごい雨だった。
トラックや人がしゃべる声は気になるが、車の車体を打つ雨の音は何故か気にならない。
音の周波数そのものが低いし、自然音だからだろうか。
でも川のせせらぎとカエルのなく声は嫌だ。
周波数が高いから耳に触るせいだ。
翌日はそのまま長岡方面へ向かった。
さて昼食はラーメンにしようと思った。
実は何を隠そう。
新潟県はラーメン消費量が日本一になった。
今まではずっと山形県であったが、新潟県が上回ったようだ。
新潟県のラーメン文化はそこが深い。
各地に地元のラーメンがある。
まとめて新潟5大ラーメンといわれている。
この中でいくつかは食べたことがある。
今回は道すがらにある長岡生姜醤油ラーメンにしようと思っこれはかつては食べたことはある。
それも東京秋葉原と川口市戸塚で。
長岡市街地はバイパスで通り過ぎてしまったため、ここは新幹線燕三条駅前である。
燕三条にはこの5大ラーメンの中に入っている背油ラーメンとカレーラーメンがあるがこれは過去には食べたことがある。
背油の方は横浜家系、ラーメンショップ、かつての土佐っ子とあまり変わらない。
カレーラーメンはカレーとラーメンのミックスだ。
この生姜ラーメン。
表面ではどこを探しても生姜は見当たらない。
だがスープを飲めばほのかに生姜の味がする。
多少トッピングがごてごてしているが、今の一般的な基準から見ればこれくらいで普通か。
どこでも食べなれた脂濃いめ、味濃いめのラーメンだった。
さほど癖がないため日常的にあまり飽きずに何回でも通いたくなるラーメンであった。