国道56号線で須崎市にはいると、道路沿いに『須崎市道の駅』があった。
ここは『かわうその里』というサブタイトルが付いており、今から45年前に日本で最後にかわうそが捕らえられたところである。
この道の駅は土産物店が大きく2回にはレストランもあった。
須崎といえばラーメンそれも『須崎鍋焼きラーメン』という特殊な製法のラーメンがある。
全国的には知られていないが、高知県内はもちろん知られており、四国では数少ない郷土ラーメンの一つなので、ラーメンマニアは当然常識として知っている。
四国や中国地方のラーメンはところどころに有名ラーメンはあるが、まだ地域にとどまっている状態である。
30年くらい前に東京環七沿いに『土佐っ子』というとんこつ背油、元祖チャッチャ系のラーメン店がはやったが、それは多分名前だけで高知のラーメンとは直接関係がないのではないか。
高知県の有名ラーメンはこの鍋焼きラーメンだが、まだそれを県全体の名物とするまでにはなっていない。
何で鍋を使い、鍋焼きうどん風に仕上げるのか。
それはよくわからない。
だが、熱いラーメンの状態が長く続くという利点はある。
当然あまり伸びない面が使われているのだろう。
自分は3年前にこの須崎市の鍋焼きラーメンの有名店の『橋本食堂』でかなり長い時間並んで食べたことがあった。
あっさりした鶏肉スープでそれなりにおいしかったが、驚いたのは値段が安かったことだ。
土鍋を使うので、結構手間がかかるが、よく努力していると思った。
今回は橋本商店より別のところと思い、この道の駅にもメニューがあったので、ここで食べてみた。
完全に土鍋に入った鍋料理である。
中の見かけは普通で、麺はやはり堅かった。
食べているうちに熱があるのでやわらかくなるように調整してあるのだろう。
鶏肉(かしわ)が入っていたか。
中に沈んで消えているが生卵もある。
やはり余熱で表面がぶつぶつしているとおいしそうだ。
でも橋本商店のほうが口にはあった。