パン売り場はどこのスーパーも入り口近くにある。
それだけ多く売れて気軽に買えるものだからだろうか。
しかし北海道を除きそこにおいてあるパンは、どこでもYAMAZAKI,PASCO,FUJIがほとんど。
地元のパン業者が入るすき間があるのだろうか。
でも大手のパンをその設備で請負生産している場合も結構ある。
それも種類別においてあるので探すのはさらに難しい。
珍しいパンがあったとして手に取ってみてもYAMAZAKIと書いてある場合が結構多い。
今まで有名パンとして知っている地元業者のパンといえば、青森県のイギリストースト、秋田県のアベックトースト、岡山県のバナナクリームロール。
多分それ以外にも沢山あるだろう。
青森県の工藤パンイギリストーストは、ケンミンショウでも何度も紹介され、県内では絶大な知名度をはかっているということは知っている。
岡山市のキムラヤのバナナクリームロールはどうだろうか。
よく知らない。
この『今よく売れてます』と言う表示はどういう解釈をして良いのかわからない。
ある程度売れてはいるだろうが、もっと売りたくてあえて掲げているのか。
本当にによく売れているのか。
売れているのならその必要はないように思うが。
このパン業界もその地元に行ってみないと実情はわからない。
よく売れているものなら、イギリストーストのように山積みされているし、コンビニにもおいてある。
またテレビにもよく出てくる個人業者の行列のできる人気パンの店は、これとはまた違う。
あれは規模が小さいのでその店でしか売っていない。
スーパーに並ぶのはある程度の大きなパン製造業者だ。
ところで高知県にも有名パン製造会社があるようだ。
大人気ヤマテパン。
山積みされている所から見ればある程度有名だろう。
またヤマテパンは学校給食でもなじみが深いようである。
そしてこのパン売り場を見ているとパンとしてはかなり違和感のあるものが見つかった。
目立つのですぐにわかった。
ビッグぼうしパンという商品名が書いてある。
高知県製パン協同組合とは何だろう。
農協か牛乳の協同組合みたいだ。
帽子パンについて調べてみた。
やはりこれは昭和30年代より人気のある高知ケンミンのパンだ。
あの『アンパンマン』の作者であり、高知県で育ったやなせたかし氏の名前がクレジットされており、ブランド保証をしている。
これは本物だ。
鳥取県でも水木しげるといえば万能だ。
この帽子パンは永野旭堂と言う業者が最初に作ったそうだが、作り方等が開放されているのか、県内の多くのパン製造業者が出しているそうである。
だからどこが作っても協同組合という名前で統一しているのか。
帽子のひさしの部分が普通のパン生地で、山の部分はカステラだそうであある。
当然一つ買ってみた。
車に持って帰って食べたが、これはかなり大きい。
二人分くらいはある。
一回では食べなかった。
これくらいのインパクトがあるものなら当然テレビなどでも紹介されているはずだが、今まで見た記憶はない。
ケンミンショウでは過去に一回やっているようである。
味もそもそもカステラなのでよいのだが、大きいしバックの中に入れていたら形がつぶれてしまう。
パンと一緒に飲む牛乳はどうか。
高知県ではひまわり牛乳のようだ。
こうした地方牛乳はケンミンならだれでも知っているし、飲んだこともある。
それは学校給食で使われているからだ。
愛媛県にある大手の四国牛乳らくれんはここではそれほどでもないか。