ミント色の涙でバスタブを満たして、哲学を紐解いたりしてみるけれど、そこにはポップな生と死が絶対的な尺度で存在している。愛とか友情とか自転車走らせながら歌っていたあの頃にはもう戻ることができないんだなあ、とすっかり大人になった自分に哀しくなった。
振り返れば、スニーカー履いて刹那的な速度で走ってきたことを認識できるけれど、前を見据えたら、まだ足跡のない砂場が広がっていて、すべりだいには誰もいない。透明な空気を吸って、しっかりと温度のある右手を握りあって、いつかはゴールテープを切る瞬間が訪れる。そのときは笑っていたいよ。
気持ちを全部吐き出して楽になりたいけど、機械みたいに人間ってできてないから、苦しんだり悩んだりするわけで、でもそれが成長の潤滑油になってるのは事実なんだよな。なにもねー毎日はなによりの不幸だ。
夜明けが近い。
以上。
椎名まじめ