あの頃の僕は、夢をゆめ見る純朴な少年だった。それがいつからか社会という名のカテゴライズされた世界に埋没し、常識とかルールに縛られて、他人と自身の色が異なることを忌避するようになった。
誰かが空は青色で、雲は白色で、太陽は赤色だと呟くと、今になって思い返せば、そんなことはないと言い切ることができるけれど、それが社会の真理だとばかりに頷くことしかできなかった。思えばそれこそ青いけれど、才能ってやつは、そんな当然という概念の外側にあるはずで、そんな凡人を地でいく僕だけれど、そんなぼくにしか描けないオリジナルカラーがあるはずで、なかったら泣き崩れることだろう。砂上の楼閣のように。
承認欲求此処に極まれりだが、人としての幸福って、他人と同じ色に染まることじゃなくて、共感とかそういう面での一致に一喜一憂したり、違う色を見せあえる仲になることなんじゃねーのかな。それに伴う努力を惜しむつもりはないのです。以上。
椎名まじめ