毎朝祭り | shell studio

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◆accesory◆lunch box◆

 

我が家には、中学生を筆頭に、
六年生、一年生、保育園児の総勢4名様のコドモがおられます。

みなさま、自発的に
「おはよう!!」
なんて爽やかにお目覚め…なんてことはございません。
特に中学生は、たたき起こさないと起きてきません。

人を起こすのって、けっこうなストレスを感じますよねエ。
自分でやればできることを、人様に頼っている姿に、
まず「甘えんなよ!」って気がしますし、
なにしろ一回ではすまない。

何度も何度もこ声かけしているうちに、
だんだんと自分の声が不機嫌になっていくのが分かってきます。

あー、朝っぱらから怒鳴りたくないなあ…

なんて思いを知ってか知らずか、のっそり起きてきた中学生、開口一番
「まだ朝ごはんないの? もう間に合わないジャン」

まるで朝食がないせいで遅刻するといわんばかり!!

この時点で、私のちいさな堪忍袋がぶっちりと千切れてしまいます。
「いつまでも寝てんじゃないよ! 何回起こしたと思ってんの!!」
「文句があるなら早く起きて自分で作れーッ」

ギャーギャー言っている間に、次から次へと難問が発生。

「お母さん、半そでシャツがない」
「お母さん、1700円集金」
「お母さん、今日までに健康手帳にハンコだった」
「お母さん、もって行くTシャツ乾いてない」
「お母さん、鮭のおにぎりもう一個食べる」

この間なんと15分。
驚異的な短時間で朝食と身支度を整え、
バスに飛び乗っていくのでありました。
ある意味非常にてきぱきしているようにも思えますが。

本人はそれでけっこうですが、
母親はあと3人も相次いで出荷しなければなりません。

学校へ着ていく征服をそろえ、給食用の白衣を持たせ、
ランドセルの中身をチェックして、本読みカードにサイン書いて、
保育園児のお弁当を詰め込んで、
やりっぱなしの宿題ノートと、
落ちている鉛筆やら消しゴムやらもランドセルへ…

時々イレギュラーな
「お母さん、団扇がいる」
とか、
「お母さん、エプロンとバンダナがいる」
とか、
「お母さん、手品の種ってある?」
とか
「お母さん、コックさんの帽子がいる」
とか言う、難問奇問にも答えなければなりません。

ポロシャツと制服を着るだけなのに、弟は半べそ。
「だって、おにいちゃんがのろまって言うー」

間に、末の保育園児が牛乳をひっくり返してしまう始末。

いちいち怒っていては身が持たないので、
速やかに処理&洗濯。

朝食後、つまらないことで小競り合いしている兄弟を尻目に
洗濯物を干して、食器を洗って、
さあ小学生と保育園児の出荷です。

毎朝繰り返される、お祭りみたいな大騒ぎ。
でも、これが私にとって「大事な仕事」なんです。

この時間、あれやこれやと子どもたちと過ごしている時間の積み重ね。
毎日のことなので、ついバタバタと片付けてしまう朝のひととき。
大変といえば大変ですし、毎日やっていれば
いい加減にしろっ!!
って怒りたくなるときもよくあるんですが、
私にとってはすごく大事な充実感のある時間なんですよね。
不思議。

毎朝毎朝、少しずつだけど子どもたちも成長していって、
いつか牛乳もひっくり返さなくなるし、食器も片付けていくようになる。
紙パンツも卒業し、制服もどんどん小さくなる。
このかけがえのない朝、
このお祭り騒ぎの朝をもう少し楽しんでいたいとも思うのです。

…私、Mなのかねぇ…