感謝を忘れてしまうと | shell studio

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皆さんのところには、学童クラブってありますか?

地域別や、町会別、または学区別にあったりするかな?
放課後の小学生たちを一時的に預かってくれるところです。

小学生低学年の子どもたちは、帰宅時間が早いんですね。
で、ご両親ともに働いていたり事情があったりして、家に誰もいない場合、
ひとりでのお留守番はちょっと心配…

そんなご家庭の強ーい見方です。

保育園は割と夕方遅くまで見てくれるところもありますよね。

私のところでは最長7時まで見てくれたので、
本当に助かりました。
いつもいつも6時ぴったりにお仕事が終わるわけじゃありませんものね。

ところが小学校はそうは行きません。

上の兄弟でもいてくれたらお留守番も何とかなるかもしれないけれど、
一年生にひとり、6時まで待っていろ!
というのもなかなか難しい。

昔、自分たちの子どもの頃はそんな感じのご家庭も
けっこうあったんですけどね。
夕方までほっつき歩いて、暗くなったら家に帰って、
電気つけてお腹すかせて待ってる…なんて。← 私がそうでした。

でもこのご時勢、ひとりのお留守番も物騒なので、
いまや学童クラブのあるなしは重大問題です。

私のところでは、長男が二年生になった頃に初めて
学童クラブができました。

この辺はカントリーサイドですので、長男夫婦と祖父母が同居してらっしゃる
ご家庭がほとんどの地域でした。
そのため「おじいちゃんおばあちゃんがいるし、特に預けることもないんじゃない?」
というのが地域の感覚だったんですね。

ところが核家族はそうもいかない。

学童クラブがないなら、越境して他所の小学校へ行く、という騒ぎになりまして、
すったもんだの挙句にやっとやっとできたクラブだったのです。
共働きのご家庭では、ばんざいしたというくらい、ありがたいものでした。

ところがそれも10年もたつと、
「あって当たり前」
になってしまうのですね。

お金を払って通わせているのだから、当然…という感覚です。

「夏休みの間ゲームはさせないで欲しい」
「買ったお菓子は糖尿病が心配だから食べさせないで欲しい」
「きつく叱るのはやめてほしい」

善意でみて下さっているおばあちゃん先生なのですが、
(もちろん時給いくらかはもらっているようです)
年々要求が厳しくなってきて、つらい、とこぼしていました。

もちろん、意見が出るのは当たり前のことです。
よりよい方向へ考えるのも大切なことです。
けれど、言うだけ、要求するだけ、というのはいかがなものかなあ、と思ってしまいます。

朝8:00から6:00まで、毎日、40人からのこどもを預かる方は大変ですよ!

わが子が朝から3日いるだけの、
ゴールデンウィークですら親も根を上げるというのに…

それを暖かい愛情で面倒見てくれている方に対して、
ありがとうとも言わない親御さんもふえてきたそうです。

親の目から離れたわが子が、
どんなにだらしなくて横柄で、他人様にご迷惑をおかけしているか、
大体想像がついていれば、
そしてそれらを親代わりにみてくださっているかと思えば、
もう足を向けて寝られませんよー。

感謝があれば、言葉や表現は自然と変わってきますよね。

あるのが当たり前、の鈍感な感性はいけないな、と
自分に言い聞かせています。