【2011-06-25(土)①】
何故[「チーママ」は大好きなんです]を書いたかという理由なんですけどが、最近酒の席での話題で、昔の純正の「酒屋の立ち呑み」のことで盛り上がったことがあったんですよねえ。
最近の小洒落た立ち飲み屋さんでなく、近所のクソ親父や、仕事帰りのアル中気味のやくざなサラリーマンや、如何にも悪人面をした職業不定の遊び人風のアンちゃん達が、毎晩まだ明るいうちから集って、タチの悪い酒を飲みっ散らかしていた当時の「酒屋の立ち呑み」のことなんですけどがねえ。
昔は大抵の酒屋さんでは、販売をする傍ら、買ったその場でお客さんが飲めるスペースが確保されていたんですよねえ、余んまりオオッピラでなくひっそりと店の奥まった片隅だとか店の脇の路地だとか店の裏口辺りだとかが多かったようなんですけどがねえ、コップやお箸は貸して貰うって感じでその他の食器類なんてのは用意もされてなかったんですよねえ、今でも古くからやってる酒屋さんはそうなっているんでしょうかねえ。
なにしろ値段は定価で掛け値なしですから、酒さえ呑めるんだったら普通の呑み屋さんや酒場に通うよりもこっちの方が安上がりでいいやってお客さん多かったんですよねえ。
塩は只で何気なく置いてあって、大体皆んなそれで呑めちゃう人が多かったんですけどが、その中でもつまみがないと飲めないなんて不っ精な酒呑みは「かわきもん」とか「缶詰」とかを買って、ハサミや缶切りを借りて開封し、そのままつまみにしてたんですけどが、そこには他に必ず「魚肉ソーセージ」が置いて呉れてあったんですよねえ。
当時、酒屋の立ち呑みでの3種の神器ってのは、「塩豆」と「あけぼののまぐろのフレーク」と「まるは大洋の魚肉ソーセージ」だったんですよねえ。
酒屋さんの登録しかしてないので食品衛生法上だと思うんですけどが、調理したものは提供できないので、封が切られていないものを買って貰ってそれをつまみにして呑んで頂くっていう方式だったんですよねえ、尤も馴染みになると、おばあちゃんが作った煮物だとかマグロのブツなんかを内緒で安く提供して呉れたりしてましたけどがねえ。
そう言えば、ひっそりとやっていた訳は、自分とこでお酒を納めてる近所の飲み屋さんや酒場や料理屋さんに憚ってという意味もあったんでしょうかねえ、なぜだか酒屋の親爺、「立ち呑みのお客ってのは買って家に帰るまで我慢が出来ない連中だから、しょうがなく軒先貸してるんですよ」って雰囲気漂わせてたもんなあ。
そんな話題の中で、「魚肉ソーセージ」に対抗して「チーかま」が登場してきたんですよねえ、勿論当時は「チーかま」はまだ販売されてはいなかったので、すぐに「チーかま」の話は途切れてしまったんですけどがねえ。
ってことで、一人パソコンに向き合った時に何故だか無性にあの時に掘り下げて上げられなかった「チーかま」のことが愛おしくなっちゃったんですよねえ、そして同じく愛おしいと言えばあの当時掘り下げて上げられなかった或る酒場の「チーママ」のことが偲ばれて、そう言えばこの偏屈男「チーかま」も「チーママ」も両方好きだったんだなあなどと他愛のないこと思ったりしちゃったんで、あの駄文が生まれちゃったんですよねえ。
まっ、そんなとこでご了承を戴くことにして、今日は「塩豆」と「蕎麦屋のカレー」なんですよねえ。
子供の頃に漫画で「塩豆くん」というのがあったくらい「塩豆」は当時非常にポピュラーなつまみというかお菓子というか誠に便利なものだったんですよねえ、呑み屋さんなんかのアンチョコな附き出しとしては「バタピー」や「柿の種」なんかよりも主流だったんですよねえ、多分お値段的な背景からだったんでしょうねえ。
あの青灰色の舐めるとショッパクて嚙むと固い「塩豆」、最近でも売ってるんでしょうけどが大部分のものは当時の塩気と固さは保持してないんですよねえ、健康面に配慮して味固さ共に少しくソフトに仕上げてあるんでしょうかねえ。
この偏屈男、昔通りの「塩豆」売ってるお店1軒だけ知ってるんですよねえ、それを話そうとすると「蕎麦屋のカレー」の話も付いてきちゃうんですけどが。
東○は大○区○田の、と言っても○急○田の商店街「○すと」にある豆菓子専門の「○馬屋」さんの「塩豆」は昔のままのやつなんですよねえ、店も昔風でガラス蓋の平台のお菓子ケースなんかを今でも使っていてノスタルジックでレトロな感じなんですよねえ、ここの「塩豆」途中でもう食べるの嫌になっちゃうくらいショッパクって固いんですよねえ、これを毎日嚙んでいれば意志の固そうな引き締まった面構えになること間違いなしって代物なんですよねえ。
そして「○すと」と言えば忘れてならないのは「おそばの○むら」の昔の儘んまの「蕎麦屋のカレー」なんですよねえ、昔通りにあの黄色くてとろみが片栗でつけてあるような「カレー」がまだ喰えるんですよねえここでは、「ライスカレー」でもなく「カレーライス」でもない「蕎麦屋のカレー」がまだ生き残ってるんですよねえ。
このお蕎麦屋さんお店自体が大昔の儘なんですけどが、値段も一昔前の値段なんですよねえ、もりそば350円ってくらいですから後は推して知るべしなんですよねえ。(注ーもう5年以上も前の値段なので現在は上がっているかも知れません)
大阪の自由軒もいいですけどが、何気ない唯の昔の「蕎麦屋のカレー」と探し続けておられる方々にご紹介するとすれば、この偏屈男「○田○ストのおそばの○むら」しか知らないんですよねえ、この辺がこの偏屈男全然グルメじゃなくって唯のバカメだっていう由縁なんでしょうよねえ。