フジテレビで、「リスクの神様」というドラマが放送されています。このドラマは、かつてアメリカで危
機管理に携わり、業界内で“リスクの神様”と呼ばれる伝説の危機管理専門家である西行寺智
(堤真一)が、日本最大の商社・サンライズ物産の「危機対策室長」に就任し、その部下となった
神狩かがり(戸田恵梨香)とともに企業不祥事に対応し、解決するというものです。このようなドラ
マが放送されるということは、それだけ、世の中に企業不祥事が多いということでしょうか。
第二話目は、業績が悪化した子会社に親会社から社長が送り込まれ、その社長は業績を立て直
したのですが、あまりにも厳しいリストラを実施したため、もともと工場で勤務してたいた従業員が
守衛に配置転換されたことを恨んで、工場で製造されているカップ麺のなかにネジを入れたとい
う設定でした。これはアクリフーズ農薬混入事件に似ていますよね(アクリフーズ(当時)の群馬工
場で製造された冷凍食品にマラチオンという農薬が混入されたというもので、2013年12月に発覚
し、2014年1月に同社の契約社員の男が逮捕されたという事件です)。
私も、日本CSR普及協会の内部統制部会で企業不祥事への対応について勉強していますの
で、とても興味を持ってこの番組を見ています。
「危機は100%回避することはできない」、「不祥事発生時は初動が大切だ」、「危機こそがチャン
ス」などとの言葉は、不祥事対応実務でも重要なポイントです。また、ドラマのなかで、社長ではな
く、部長が記者会見する場面があり、西行寺はこれにダメ出ししますが、これも実務では大切なこ
とです。チキンナゲットに期限切れの食肉を使用して問題となったマクドナルドが、社長不在のま
ま記者会見を行い、大変な不評を買ったことは記憶に新しいことです。西行寺が担当していれ
ば、もっとマシな対応ができたのではないでしょうか。
なお、アクリフーズ事件は、株式会社商事法務から出版された「企業不祥事インデックス」でも取
り上げています。
商事法務のHPはこちらです。
⇒ https://www.shojihomu.co.jp/publication?publicationId=1092403
アマゾンのHPはこちらです。
「企業不祥事インデックス」では、私もいくつかの事例を執筆していますが、これは不祥事類型ご
とに代表的な事件を100件取り上げ、その概要、発生原因、経営者責任、再発防止策等をコン
パクトにまとめたものです。
是非、参考になさって下さい!