寒さも日を追って和らいで来ました。
相変わらず世話しない日々を送っています。
“貧乏暇なし”です。
ヒーシー竹の子(Graduated Neckiace)です。
おおむね白ヒーシーにマガキ、メロン、ペンシェル、青サンゴ、赤サンゴ
をミックスしたものが多いです。
右から2つ目はホシダカラヒーシーのみの竹の子です。
単色ヒーシーの竹の子型はブラウンペン、マベ貝、グリーンシェル、
エッグシェル、赤、青サンゴなどがありますが、完売したものや
残り少ないものが多いです。
フィリピンでモザイクヒーシーと称されている竹の子です。
材料は赤サンゴ(古代サンゴ、アフリカサンゴなどと呼ばれている
スポンジコーラル)を炒って色を飛ばしたものを染めた物です。
赤サンゴ(スポンジコーラル)です。
左のハート型とか丸玉ビーズがいわゆる赤サンゴと云われている
もので、その右が熱を加えて半分くらい色を飛ばしたアップルサンゴ
と云われているものです。右端は完全に色を飛ばしたもので
タイガーコーラルと云われています。
モザイクヒーシーの竹の子はこのタイガーコーラルから作られ
染色したものです。
右からグリーンシェル、青サンゴ、白ヒーシーにペンシェル、
マベ貝の竹の子です。」
竹の子と云えば上のようなマベ貝の貼合せビーズのものもあります。
かって私どもが問屋さんに卸し、それをあるアパレルメーカーさんが
ネックレスにして銀座のデパートで18,000円で売られていたことを
思い出します。
やはり黒蝶貝でも作りました。
1本にビーズが39個付いています。1個平均100円にしても
3,900円の計算になりますが、それほど高くは卸していない
はずです。
中央の大きいビーズで20mmくらい、両端の小さいビーズで
6~7mmくらいです。
いまどきこんな小さなビーズもよほど量を頼まなければ作って
くれないでしょう。
上はマクタンリィリィ(lily)ですが白いのはホワイトリィリィです。
ムーンシェルが材料です。
これもマクタンリィリィ同様に現在は作られていません。
手に入るなら300本、否500本でも欲しい品です。
下はクチムラサキサンゴヤドリ貝のライスビーズです。
これも見かけない品です。
やはり欲しい品ですが。
上はマガキ貝のユリ(Lily)です。
下はメロンシェル(ヤシ貝)で作られたものです。
マガキ貝は細長くカットしたものをガシャに掛けて角を丸くし
います。
下のヤシ貝は比較的に大きい貝ですのでヒーシーの材料を
カットした残りの巻貝の湾曲部分を上手く利用したものです。
これもガシャに掛けられ角が取られています。
いずれも古い品物で現在は見ることが出来ません。
とにかく40年くらい前までは手間暇を惜しむことなくあらゆる貝を
余すことなく利用していたのです。
このようにフィリピンは貝の宝庫ですが、現在では貝の職人に
なる者がいないのです。
職人になるためには経験による技術はもとよりセンスも必要です。
現在、フィリピンは建設ラッシュです。
建設現場で働く方がはるかに手っ取り早く金になるからです。
40年前では国内に働き場所が少なく、ほとんどは国外に働き場所を
求めていたのです。
当時、クリスマス前に労働者が帰国しますと政府高官がマニラ空港に
出迎えに行くほどだったと聞きます。
政府にとって彼らの出稼ぎが貴重な外貨収入源だった訳です。
現在のように路上に車が氾濫することもなく、当時私は無免許でしたが
ボーイのジープを運転したものです。路上を行き交う車も希でした。
車の同乗者は警察官、軍人、税関員でした。
全てボーイの呑み仲間です。
当時は貝の職人になるのも国内での少ない就活の道だったのです。
白ヒーシーを編み込んだネックレスです。
3ケ所にムラサキのプカレットが編み込まれています。
これが欲しくて解体をしました。僅か5cm採れました。
しかし白ヒーシーを1本の糸の通しますとこの貝に艶があることに
驚きました。
現在の白ヒーシーの材料と違い、シャコ貝です。
こちらの方がむしろ貴重品でした。
メキシコ貝と白蝶貝のタンザクです。4x18,5x18mmのサイズ
です。金具枠に嵌めるために作られたものです。
5~600枚くらいです。
几帳面な職人さんでしたのでサイズ、厚さも全く同じです。
私の前の代までは貝を金具にはめたブローチ、ペンダント、指輪、
イヤリングなどのアクセサリーが売れましたが、時代の変化に
伴い売れ行きが減少してきました。
否、デザインの変化に当社が付いてついて行けなかったのが
原因でしょう。
ただし、職人の技、匠の残した貝パーツは保存しています。
今回、フィリピンに持参して生かして見ます。
上はメキシコ貝6x20mmにカットしたパーツです。
金具枠に嵌めた物の売れ行きが鈍化した時に将来、
貝をフィリピンに持参してかの職人に作らして見たいと思って
作って貰ったものです。2,000枚あまりです。
他のサイズも2、000枚です。
この種のもので他のサイズも既に製品化しました。
フィリピンの職人にこのように貼り合わせろ、このようにカットしろ、
表面の凹凸を生かせろと無理難題を押し付けて出来上がった品物を
見ては、水割りを呑みながら楽しんでいる無責任な老人です。
このように職人泣かせで楽しむ3月が来ました。
やはり専属の職人に頼んでカットしてもらった白蝶貝のパーツを
思い出しました。サイズは何種類かありますがこれは7x13mm
です。これも今回フィリピンに持参してみます。
































