ヒーシー(HEI SHIE)の名の由来はHEとSHEから来ていることは

以前ブログで書かせてもらいました。


前回のブログで触れましたが、セブでも白ヒーシーが

不足しているようです。

ヒーシーについては度々ブログで書かせていただきましたが

各種ヒーシーは比較的多産の貝で作られます。

ヒーシーは大量の貝を使いますし、価格面も考えてのことです。

特に白ヒーシーはヒーシーの中でもザル貝の仲間から

作られ価格面でも量産の面でも一番作り易いヒーシーです。

(注:昔のヒーシーの材料はザル貝ではありませんでした。)


3月にセブに行って白ヒーシーまでもが不足していると聞き

驚きました。

察するところ材料不足ではなくて作り手の問題だと思います。


何度となく製作現場を見てきましたが劣悪な労働環境です。

一般的な貝パーツを作る現場は集塵機を付けていますが

ヒーシーの現場は少々の集塵機では間に合いません。

従って付けていないのです。


36~7年前まではマクタン島(セブ空港のある島)の

ラプラプの畑の中で作られていましたが

その後マクタン島が発展するに従い(今ではリゾートホテル、

輸出加工区となり外国の各種工場がある。)

セブ市街の人里離れた場所へと移って行きました。


さほど遠い年月ではなくヒーシーは作り手がいなくなると

思っていましたが、やはり若者から敬遠されているのでしょう。

とにかく3Kの仕事です。


今一度ヒーシーについて書かせていただきます。


(白ヒーシー今昔)。

上が現在の白ヒーシーで下が昔の白ヒーシー2~3mmです。

シャコ貝のヒーシーで現在のヒーシーと比べるとはるかに

光沢があります。ただしこの写真では判別できません。

(申し訳ありません。)


(ムーンシェルヒーシーとエッグシェルヒーシー)。

上の写真がムーンシェルヒーシー2~3mmで上部の

白トミ貝から作られます。

絹を思わせる上品な色合いのヒーシーです。

これは2~3mmのヒーシーしかできません。


写真の下部のヒーシーはエッグシェルヒーシーです。

これは下の写真のウミウサギ貝から作られます。

下の写真ではウミウサギ貝の内部に黒っぽい皮膜が

見えます。

実際は黒ではなくて貝に寄って赤、紫など微妙に色の

変化があって上のヒーシーはウミウサギの白に混じって

美しいコトラストを醸し出しています。



(ウミウサギ貝)。平凡社、世界貝類大図鑑から。


これらのヒーシーはここ20~30年間、現地で見かけません。

たぶん作られていないと思います。


(マガキ貝ヒーシー)。

上の3本がピンクヒーシー、下の3本がモザイクヒーシーです。

モザイクヒーシーはところどころ黒いヒーシーが見えます。

エッグシェルと同様に貝の肉と貝殻の間に皮膜があります。

この皮膜を取り除いたのが上のピンクヒシーです。


(マガキ貝原貝)。

上の写真の左側の口元に黒っぽく皮膜が見えます。


(ヤシ貝ヒーシー)。

フィリピンではメロンヒーシーと呼ばれている

ヤシ貝ヒーシー、上が2~3mm、下が4~5mmです。


(ヤシ貝磨き)。

ヤシ貝の表面を磨いたものです。

(グリーンシェルヒーシー)。

グリーンシェルヒーシーは下の写真ミドリイガイから

作られます。



(ミドリイガイ)。 平凡社、世界貝類大図鑑から。

フィリピン料理にはイガイ料理がありますが食べない方が

無難です。


(セブビューティとマクラ貝ヒーシー)。

上はセブブーティヒーシー(ムラサキヒーシー)の

4~5mmと2~3mmです。

下はマクラ貝ヒーシーです。

セブビューティはクチムラサキサンゴヤドリ貝から、

マクラ貝ヒーシーは下のマクラ貝から出来ています。

もっともマクラ貝と云っても種類によって色形は

いろいろです。


セブビューティヒーシーの4~5mmの在庫は無くなったと

思っていましたが3本出てきました。


(クチムラサキサンゴヤドリ貝)。

(マクラ貝)。


(ピッケル貝ヒーシー)。

ピッケル貝ヒーシー(ハマーシェルヒ^-シー)は下の写真

シュモクカキから作られます。


欧米の人から見ればハンマー、日本人が見れば登山用の

ピッケルです。

さしずめところ変われば名称変わる、です。

(シュモクカキ貝)。 平凡社、世界貝類大図鑑から。


(ハマーシェルマルチカラーヒーシー)。

以前から単色でピンク、ブルー、グリーン、オレンジなどに

染めさしていましたが上のようにミックスしてみました。

エスニック調のおもしろいヒーシーになりました。

これは単に染めただけでなく更にガシャにかけて

若干の色落ちをさせ光沢を出したものです。


(タイラギ貝ヒーシー)。

上下ともタイラキ貝ヒーシーです。

上がブラウンヒーシー、下がブラックヒーシーです。

和名はタイラギ貝ですが、英名はペンシェルです。

下の写真が材料の貝です。


(ペンシェル磨き)。

形がペンの先に似ていますのでペンシェルと

付けられています。

(白蝶貝と黒蝶貝ヒーシ-)。

上が白蝶貝ヒーシー4~5mmです。

いわゆるゴールドリップです。

下は黒蝶貝ヒーシーです。


(白蝶貝原貝)。

白蝶貝の未磨きです。28cmあります。


(黒蝶貝原貝)。

黒蝶貝の原貝です。23cmあります。

タヒチ産の未磨きです。


白蝶、黒蝶貝それぞれサンプルに大きなものを

未磨きで保管していましたがそろそろその必要も

なくなってきた時期のようです。

そのうちフィリピンで磨いてもらいます。


ヒーシーでは他にイモ貝、バイオレットオイスターなどなどの

材料貝で出来た物がありますが最近は見かけられません。


私もバイオレットオイスターヒーシーは2~3mmが50本

くらいあるとは思います。

相変わらず来る日も来る日もSCRAP & BUILとの日々です。

終わりなき作業です。

中にはもう手に入れることが出来ないようなものもあります。

そんなものを見つけることを励みに耐えています。