先ずお詫びしなければならないことがあります。

8月のブログで37年前にプカシェルを27万本

扱ったと書きながら、それ以前のブログで15万本

と違った数字を報告したことです。


37年前のプカブームの当時、サンケイ新聞の取材を

受け、“今は10万本でも15万本有っても足りない”と

答えたことが記事になりました。


この数字が頭にあって軽率にも以前のブログで

15万本と書いてしまいました。

この年に扱ったのは27万本が正しく、15万本は

間違いです。

慎んでお詫びと訂正をさしていただきます。

申し訳ございませんでした。


商売柄ときどき他社さんのネットを拝見さして

もらっています。

その中にやはり白蝶貝、タカセ貝、マベ貝について

混同されて売られていることが有ります。


①白蝶貝の磨き
@シェルナカムラのブログ
左が外側、右が内側です。フィリッピンの白蝶貝

ですので外側が黄味がかっています。

いわゆる黄蝶貝(gold-lip)です。

②タカセ貝の磨き
@シェルナカムラのブログ
原貝を磨いたもので漂白以前のものです。

バックが同色ですので判りづらいですがまさに

カフェオレの色です。


③タカセ貝の未洗いの貝です。
@シェルナカムラのブログ
縞模様は白と赤みがかった模様です。


④マベ貝(茶蝶貝)です。
@シェルナカムラのブログ
左上が皮のついた原貝で右が磨いたものです。

タカセ貝のベージュ色(原色)より濃い茶色です。

薄い貝でとてもビーズを作ることは出来ません。


以前にも書きましたが台湾、中国側ではタカセ貝

でのパーツ等をMOP(mother of pearl)商品と

インボイス上によく表記してきます。

これを信用してタカセ貝商品を白蝶貝商品として

売られているようです。


上の写真でお判りのように白蝶貝は2枚貝で

タカセ貝は巻貝です。

タカセ貝の表皮を取り除いて磨きますとベージュ色

です。

あるネットでは“カフェオレ”と命名されていましたが

見事な表現と感心しました。


これを漂白しますと若干黄味かかった白になります。

しかし一部分に乳白色の斑点(石灰質)が残ります。

この乳白色の斑点の裏側(反対側)に一部白蝶貝

のような半透明の真珠層の光沢があります。

これは原色のベージュ色の時にもあり、いくら漂白

しても残ります。


⑤タカセ貝の丸玉。
@シェルナカムラのブログ
左が原色(ベージュ色)、右が漂白した丸玉です。


時には漂白したタカセ貝の表皮はピンク色、

グリーンの色を放ちヤコウ貝との見分けが難しい

貝もあります。温かい色合いでです。


なお、われわれはタカセ貝と呼びますが学名上の

和名はエビスガイ科のサラサバテイラです。

エビスガイの仲間は沢山いますが、たぶんエビス

さんの帽子に似ているからと思います。


他方の白蝶貝はビーズにしても透明色の真珠光沢

をしています。冷たい色合いでです。

白蝶貝はオーストラリア、フィリッピン、インドネシア

方面で採れますが、オーストラリアの白蝶に対し

フィリッピン方面の白蝶は表面が黄味かかており

黄蝶(gold-lip)と分けています。


白蝶貝、黒蝶貝、茶蝶貝(マベ貝)、池蝶貝は2枚貝

を開くと蝶に似ているからでしょう。

ただし2枚貝を開くとほとんど蝶に似ていると思い

ますが。


ネット上で白蝶貝ビーズと表記されているのは全て

タカセ貝ビーズで私は本当の白蝶貝のビーズを

見つけることはできませんでした。


白蝶貝のビーズは二枚貝の蝶つがい部分の肉厚の

ところでのみ可能です。

むろん中国でも白蝶貝のビーズは作られています。

大体10mmくらいの丸玉を作っています。

これは真珠の核に使うかイタリアに輸出されています。


⑥白蝶丸玉と勾玉
@シェルナカムラのブログ


⑦タカセ丸玉
@シェルナカムラのブログ

⑥は白蝶貝丸玉12mmと勾玉です。

40-50年前の日本製です。

今、日本でこの12mm玉を持っている方は非常に

少ないはずです。

現在、2ー300個くらい持っていますが私は余り興味

がありません。

白蝶には白蝶の、タカセにはタカセの良さがあります。

私はそれぞれの貝の特徴を生かしてパーツ作りを

しています。

⑦はタカセ貝の8mm丸玉です。玉の一部に白い麩

(石灰質)が見られます。これがタカセ貝の特徴です。

素人写真ですので二つの貝の特徴を撮ることが

できていませんが実物を見比べれば判然とします。


下の⑧の写真を見ていただければお判りと思います。

この色が白蝶貝の色です。これも40年以上前に

日本で作られたものです。


⑧白蝶菊彫り60mm
@シェルナカムラのブログ
(原貝はオーストラリア産の白蝶貝です。)

タカセ貝の漂白以前のベージュビーズを茶蝶貝と

表記されているのも見ましたが、茶蝶貝(マベガイ)

はもっと茶色で薄くて2mmのビーズでも作るのは

難しいです。


⑨タカセ貝カメ
@シェルナカムラのブログ
タカセ貝こげ茶のビーズを茶蝶貝と

表記されているのも見られました。

こげ茶色は染めでなくてタカセ貝を硝酸で焼いて

変色させたものです。


これらが誤解のもとに間違って表示されてネットに

流れていることが気になります。

購入された方は当然別間違った貝名を信じるでしょう。


私もある展示会で経験したことがあります。

いくらこれは白蝶貝ではなくてタカセ貝と云っても

中国で白蝶貝と云われたと言って聞き入れて

呉れなかったものです。


インターネット社会におきましては不特定多数の方に

瞬く間に広がる怖さがあります。

貝に限らず他の商品についても同じことが

言えるでしょう。それと原産地国の表記にも違ったのが

多々見られました。


これらの貝はワシントン条約で規制されている貝では

ありませんがタカセ貝をMOP(白蝶貝)とかマベ貝(

茶蝶貝)と申告すれば税関上でも問題が有るでしょう。


当社のネットではタカセ貝の原色はベージュまたは

ナチュラルと表記しています。


追記;

このブログを書いてから中国の業者にメールを送って

最近の白蝶貝の10mm、12mmの丸玉事情を

聞きましたところ、現在は厚い白蝶貝の材料が入荷

できなくて困難との返事でした。