新国立劇場バレエ団の2022/2023シーズンの開幕公演の『ジゼル』

無事に全公演上演されました。

 

複数キャストを鑑賞でき、それぞれの主演ペアが描き出す世界観や、各ダンサーの個性がそれぞれ素晴らしく、吉田都さん版のジゼルを堪能しました。

『白鳥の湖』同様、近いうちの再演を期待していますビックリマーク

 

この記事では、現在、新国立劇場バレエ団のダンサーさんたちの中でも特に応援している池田理沙子さん主演回について、自分の感想などを少し書いておきたいと思います。

 

 

 

池田理沙子さんのジゼル、速水渉悟さんのアルブレヒトの公演は10月29日のマチネ。

このお二人は主演に加えて、今回のジゼル1幕での大役であるペザント・パ・ド・ドゥも踊られました。

今回の公演で一番きつかったのはこのお二人ではと勝手ながら推測

 

ダンサープロフィールページ

 

 

キャスト表

 

 

私は、お二人のジゼルはピュアで美しい「純愛系」だと感じました。

心からお互いを想う気持ちが最初から最後まで満ちていて、とても心温まる舞台でしたニコニコ
 

1幕でのジゼル&アルブレヒトの愛らしいラブラブぶり、そして2幕では崇高な愛が描かれ、2幕のPDDでは自然と涙がにじみました。

 

お二人が主演で組むのは初めてと思いますし、今回、ジゼルとアルブレヒトそれぞれデビューで、たくさんの時間をかけて役作りをされてきたことでしょう。

 

1幕で投げキスを交わし合う頻度はとても高く、ジゼルのヴァリエーションでも池田さんは片足で立ちながらアルブレヒトに投げキスをしていましたラブラブ

 

 

速水さんのアルブレヒトは、自分の身分や立場はわかっているし、バチルドと結婚はしなければならないが、それでもジゼルを心から愛しているという役作りに感じました。

 

身分が明らかになったとき、一般的にアルブレヒトは彼へすがるジゼルから顔を背けることが多いようですが、速水アルブレヒトはジゼルから顔を背けずに困ったような申し訳ないような表情でジゼルを見ていた(はず)のが印象的でした。

その彼の表情で、真実を知ってしまうジゼルが痛ましかったです。

 

 

東京オペラシティ側から見る新国立劇場

 

 

2幕はお二人ともさすがの技術に、そして舞台ごとにますます進化されている表現力!

 

池田さんジゼルからは、儚い霊ながらも、愛している人を守り抜く意思と強さを感じました乙女のトキメキ

速水さんアルブレヒトの高くやわらかいジャンプは、フィギュアの4回転並みではと思います拍手拍手

 

とても合うお二人と感じました。ジゼルでの再演はもちろん、今後さらにいろいろな共演を観たいです。

来年6月の『白鳥の湖』にもキャスティングしていただきたいな~


池田理沙子さんインスタ 計6枚

3枚目はジゼル1幕、4枚目・5枚目はペザントPDDのお写真

 

速水渉悟さんインスタ

主演翌日にペザントPDDは速水さんといえど、相当大変でいらっしゃったことがあらためてわかります

 

 

中家正博さんのヒラリオンは、私は今回が初見。カッコ良く、いい人モードが溢れる素敵な役作りで、それだけに待ち受ける運命が哀しいです。

 

中家正博さんインスタ 2枚目、3枚目は池田さん速水さんと一緒に

 

私、奥村康祐さん・池田さん・中家さんの『ペトルーシュカ』が再演されないかなあと願っています。あのパフォーマンスも本当に素晴らしく、今も心に残っています

 

 

関連記事:

10/21『ジゼル』初演感想(小野絢子さん・奥村康祐さん主演、池田さん速水さんペザントPDD)

 

 

 

新国立劇場バレエ団は昨日の「World Ballet Day」に、クラスレッスンを生中継してくださいました。

11月いっぱい、アーカイブを視聴できます。

 

プリンシパルからファースト・アーティストまでが参加するクラスとのことです。

クラスレッスン映像にも見惚れました音譜

 

 

 

ジゼル初演映像もいろいろと入っています。池田さん速水さんのペザントPDDも。

 

 

新国立劇場バレエ団『ジゼル』バックステージツアー映像

 

 

 

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