追記:演奏家の方たちがスタクラフェスについてSNSにアップされた投稿をいろいろ埋め込みました。
これまでに当ブログで何度かとりあげたクラシック音楽番組『STAND UP! CLASSIC』。その野外フェスティバルが9月23日に横浜・赤レンガパークで開催され、以前からチケットを買っていたので、楽しみに行ってきました。
(追記)関連記事:
→『世界の音楽~ハロー!クラシック』羽生結弦編は6/2(土)深夜放送/浅田真央さんチャールダッシュ
赤レンガパーク
スタンドアップ!クラシックフェスティバル 2018(スタクラフェス)
http://standupclassicfes.jp/
スタクラフェスツイッターより
🎶🎹ついに明日開催🎻🎶
— 🎷STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018🎻 (@stacla_fes2018) 2018年9月22日
潮風感じる開放感溢れた横浜・赤レンガパークで、 大人から子どもまで楽しめる"野外クラシック音楽フェスティバル"、『STAND UP! CLASSIC FESTIVAL 2018』🎉
食べながら飲みながら、自由なスタイルでクラシック音楽を楽しもう!🍻🌮https://t.co/jHNckrIM5L#スタクラフェス pic.twitter.com/yxwhFMr9Wb
海風に吹かれ、ときに軽食も食べつつクラシックを楽しむのは初めて。1日券(私は椅子に座れるシーティング席を買いました)で、出入りも自由。
実力のある、注目の若手演奏家が数多く出演し、聴きごたえがありました。小さい子どもからクラシック音楽ファンまで満足のいくイベントだったと思います
フィギュアスケートでおなじみの曲もいろいろ演奏されました。
天候が心配でしたが、23日はよく晴れて気温が高く、昼~午後の演奏は一時期は照り付ける太陽で暑いほど。念のため帽子を持っていって良かった…。夕方からは過ごしやすくなりました。
シーバスの乗船案内の音声や、汽笛が鳴る中での演奏は、演者の方も初めてだったのでは。聴くほうも、これらの音が気にならないかといえば、まあ気にはなりました
それでも、開放感のあるスペースで、一日たっぷりいろいろなクラシック音楽が聴けて、気持ちがとてもすがすがしくなりました。生の演奏はやはりいいですね
スタクラフェスのタイムテーブル
http://standupclassicfes.jp/timetable/
ステージは2つ。大きな「ハーバーステージ」と、中規模の「グラスステージ」。
「ハーバーステージ」前は客席が並び(シーティングチケットが必要)、「グラスステージ」の前は芝生の広場になっています(スタンディングチケットの人はこちらで聴きます)。シートをひいて座ったり、寝そべったりして聴くのもOK。
また、パーク外には無料で聴けるステージも設けられていました。そちらに行く時間は今回はありませんでしたが…。
両ステージで入れ替わり演奏する形なので、赤レンガパーク内に複数の演奏が響くということはありません。
セクションごとに、「ハーバーステージ」と「グラスステージ」を行き来しました。
会場に着いたのは12時少し前だったので、「グラスステージ」で反田恭平さんのピアノリサイタルが行われている途中でした。
12:10からの「世界まるごとクラシック」(「ハーバーステージ」)は、青島広志さん指揮、Kバレエカンパニーの演奏も務めているシアターオーケストラトーキョーの演奏で、クラシックの名曲を集めた聴きやすいラインアップでした。
ゲストヴァイオリニストに宮本笑里さん。腕が細い!かわいい!
そしてこのセクションの最後に、異才ピアニストとして話題の紀平凱成(きひらかいる)さんが演奏。
ウクライナの音楽家・カプースチンの曲(ジャズっぽい感じ?)をものすごい集中力で弾き、「異才ピアニスト」の名に納得。ものすごい個性なので、ぜひうまくこの才能を世界で開花してほしいと願いました。
(参考)紀平凱成さんについての記事
https://spice.eplus.jp/articles/198643
紀平凱成さん ソロデビューコンサートの様子
追記:宮本笑里さんインスタグラムから
そのあとは14:10からの「クラシック in アニメ」(「ハーバーステージ」)を聴きました。ここから「ハーバーステージ」での司会は松下奈緒さん。
『ピアノの森』で演奏を担当したピアニストが何名も登場。
中でもアニメでパン・ウェイの演奏を担当した牛牛(ニュウニュウ)さんが素晴らしかった!
(参考)「ピアノの森」牛牛(ニュウニュウ)さんのコメント
https://spice.eplus.jp/articles/191477
追記:松下奈緒さん公式ブログより 無事に終了!
http://www.matsushita-nao.com/blog/?p=1073
そして実はスタクラフェスで一番楽しみにしていたのが、15:20からの「Passion Classic 三浦一馬 with フレンズ」(「グラスステージ」)。アストル・ピアソラの名曲を、バンドネオンの三浦一馬さんが、若手実力派ソリストと一緒に演奏します。
特に私が楽しみにしていたのがピアニストの金子三勇士さん。
このセクションはどの演奏も情熱あふれ、音楽の楽しさを存分に知らせてくれ、もう大満足
金子さんはもちろん、三浦さん、チェリストの伊藤悠貴さん、サクソフォン奏者の上野耕平さん、「さすが」の一言。
観客も興奮していたと思います。アンコールの拍手は当然おきましたが、フェス進行の関係か、アンコールはなし・・・。こここそ、アンコールしてほしかった
「ブエノスアイレスの冬」や「リベルタンゴ」と、フィギュアスケートでよく使われる曲もあり、聴いているとふと印象深い演技が頭に浮かぶこともありました。
追記:金子三勇士さんツイッターより
スタクラフェス、熱々!@KazumaMiura_ @yukiitocello @KoheiUeno710 @NaoyaIwaki @stacla_fes2018 @STANDUP_CLASSIC #スタクラフェス pic.twitter.com/woxkvkDjJl
— Miyuji 金子三勇士official (@miyujik) 2018年9月23日
16:00からの「クラシック紅白歌合戦!オペラからミュージカルへ」(「ハーバーステージ」)では、オペラ、ミュージカルの名曲が次々に歌われ、音楽番組『STAND UP! CLASSIC』に出演している「LE VELVETS」も初めて生で聴きました。
カッコよかったのが、伊礼彼方さん。ミュージカル『エリザベート』で、トートが歌う「最後のダンス」を熱唱し、喝さいを浴びていました。
最後に全員で歌った『レ・ミゼラブル』の「民衆の歌」も良かった
カルメン、ラ・ボエーム、トゥーランドット、ムーラン・ルージュとフィギュアスケートともなじみ深い曲がここでもあれこれ
追記:伊礼彼方さんツイッターより
#スタクラフェス pic.twitter.com/BoR4qwPgXC
— 伊礼彼方 kanata.irei (@kl_official_) 2018年9月24日
伊礼さんインスタグラムも貼り付けちゃいます
なんというカッコよさ
そして17:20からは「グラスステージ」で、ヴァイオリニストの松田理奈さんと、若手ピアニストの藤田真央さんの演奏。実はここもかなり注目していました。特に藤田真央さんが凄いらしいと聞いたので。
実際に聴いた藤田さんの演奏は、とても優しく、すっと心にしみいってくるような感じがしました。ピアノソロもあり、リストの『コンソレーション(慰め)第3番』を演奏。
そして松田さんのヴァイオリンも気持ちがこもっていて感動しました。
藤田真央さんの演奏動画をお借りします(スタクラフェスで弾いた演目ではありません)。
追記:ジャパン・アーツさんツイッターより 右上のサムネイルが松田さんと藤田さん
昨日の #スタクラフェス お天気☀️にも恵まれ、たくさんのお客さまとともに楽しみました。海と空、芝生、風、夕暮れ、月!と、いつもとは違う特別なコンサートでした!アーティストたちの写真、少しだけですがご覧ください。 pic.twitter.com/ToyM0k4TVm
— ジャパン・アーツ(Japan Arts) (@japan_arts) 2018年9月24日
続いて「グラスステージ」ではサラ・オレインさんのコンサート。オレインさんは、本当に才能の塊ですね。夕闇が濃くなっていく時間に、オレインさんの澄み渡る声が響き、何だか心が浄化されるような感じがしました。自身が作曲したヴァイオリン曲の演奏も。
MCでは、「東京大学に留学中、1年間牢屋のような部屋にいました」と語って、トイレとシャワーが一緒になった「シャワー・トイレユニット」の話も。
何だか気になって調べてみたら、三鷹寮、すごいところなのですね… 「シャワー・トイレユニット」には驚きました。
(参考)三鷹寮について
http://blog.livedoor.jp/uttf2010blog/archives/2006958.html
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/campuslife/housing/dormitory/mitaka/about/
追記:サラ・オレインさんツイッターより
Day 2. Yokohama STAND UP! Classic Festival🌝
— Sarah Àlainn サラ・オレイン (@SarahAlainn) 2018年9月23日
2日目は横浜の幻想的なステージでスタクラフェス🌝ありがとうございました🎻🎤天使たちからお花も頂きました💐🌻
三連休最後は愛知へ‼︎来てみりんね! pic.twitter.com/gJk8Khz1hW
また、三浦一馬さんやサラ・オレインさんのセクションで演奏、指揮、編曲と活躍していた岩城直也さんも気になりました。いろいろと活動されているのですね。
岩城 直也 Official Site
https://soundtogether7081.wixsite.com/naoya-iwaki
そしてフィナーレは「ハーバーステージ」で2時間にわたるコンサート。
すっかり暗くなった赤レンガパークに、各演奏家の気合いの入った演奏が繰り広げられ、「今日来て良かったなあ」としみじみ感じながら聴いていました。
藤田真央さんはここでも演奏。また、上野耕平さんのサックスが華やかでした。
当日、上野さんが演奏した「カルメン・ファンタジー ~for alto saxophone and orchestra~」。こちらは、コロムビアさんが公開している映像です。
上野さんの情熱大陸は見逃してしまったのですが、フェスでの穏やかな感じからはうかがえなかった思春期時代もあったのですね。
(参考)情熱大陸 上野耕平さん出演
https://www.mbs.jp/jounetsu/2018/09_16.shtml
追記:上野耕平さんツイッターより
昨日の #スタクラフェス 大盛況のうち終演!朝のぱんだに始まり昼のピアソラ、夜のカルメンまで…沢山の方に聴いていただき嬉しい1日でした。沢山の出会いにも感謝です。素晴らしいロケーションの中吹けて気持ちよかったな〜。ぱんだウインドの演奏会や僕の演奏会にもまた聴きに来てください!!! pic.twitter.com/OGNBCt4aTe
— 上野耕平/Kohei Ueno (@KoheiUeno710) 2018年9月24日
追記:藤田真央さんツイッターより
初めての野外コンサート、気持ち良かったです。パガニーニ狂詩曲をご一緒した岩村マエストロ&スタクラ・フェス&神奈川フィルの皆さん。そして松田理奈さん!夕暮れの中で弾いたシャコンヌ、忘れられない。そして…これも共演?!ピ・ア・二・カ? pic.twitter.com/d9hmjkpAj1
— Mao Fujita 藤田真央 (@DeBay1128) 2018年9月23日
さまざまなジャンルのクラシック音楽(ミュージカル音楽も)を一日の中でたくさん聴け、コンサートホールで聴くのとはまた違う楽しさがあったスタクラフェス。新たに知った演奏家も何名もいました。
とても良いフェスだったので、来年もぜひ開催してほしいです!