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新潮社
発売日 : 2012-10-31
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【出会い】
職場の同僚からいただきました。
【本書紹介のねらい】
~Amazonより~
「これが書けたら、作家を辞めてもいい。そう思いながら書いた小説です」著者入魂の、書き下ろし長編。持つものと持たないもの。欲するものと欲さないもの。二種類の女性、母と娘。高台にある美しい家。暗闇の中で求めていた無償の愛、温もり。ないけれどある、あるけれどない。私は母の分身なのだから。母の願いだったから。心を込めて。私は愛能う限り、娘を大切に育ててきました──。それをめぐる記録と記憶、そして探索の物語。
親子、夫婦、人間関係を考え直したいあなたへ。
【響いた抜粋と学び】
著者の湊さんは、「聖職者」で第二十九回小説推理新人賞を受賞。同作を収録するデビュー作『告白』が2008年に刊行され、同年の「週刊文春ミステリーベスト10」で国内部門第一位に選出、2009年には第六回本屋大賞を受賞しました。2012年「望郷、海の星」で第六十五回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞しました(執筆当時)。
北海道では1週間前、その日の最高気温TOP10をすべて北国が総ナメする事態が起きました。それから、だんだんと気温が下がり、過ごしやすく、涼しく……今日は肌寒い、曇空、いや雨雲が空を覆っています。
今日は特に用事がなく、長男は11日の中間テストに向けて友達と勉強会、長女は友達の弟の運動会見学に誘われて勉強道具を持って朝から出かけました。
妻と次男はのんびりと眠っています。
しばらく前にいただいた書籍を本棚から取り出します。
いつも読む200ページ前後のビジネス書より厚い。当然、読む時間がかかる……。
それでもいい、今日は読む時間がたっぷりある。そうです。
ついに本棚から本書を取り出して、読み始めました。
さすが、湊かなえさん。
驚愕します。僕が本書の虜になり、時を忘れて読みいるのに時間はかかりません。
途中次男が起きてきて、昨夜録画していたAKB48総選挙の速報を見入っているのも気にならないくらい無音でした。
2時間半がたった?
そんなに時間が経ったなんて気づかないくらい集中していました。
冒頭の高校生が自殺? 事故? から物語は母と娘の視点で話は切り替わります。
あそびのない人間は、反論をするときに極端な例をあげるのだ、享は十代の犯罪が許されると言ったのではない、十代には、あそびの部分がおとなよりもたくさんある、ということを教えてくれたのだ。
物語に直接関係しないところではありますが、気になる言葉でした。
”あそび”というのは本書では”余裕”とも言い換えていました。白か黒かはっきりする必要が人生にはありますが、それと同様にグレーでいいじゃん、ってことも人生にはいっぱいあります。
愛という言葉を使いたがるのは、愛されていない証拠だ、愛していない証拠でもあるのだろうか。
母性など本来は存在せず、女を家庭に縛り付けるために、男が勝手に作り出し、神聖化させたまやかしの性質を表す言葉にすぎないのではないか。
私にとって家族とは、共に喜びを分かち合う者同士のことをいうのです。
2つめの抜粋が本書の中核を成すところなのかな、と思いながらも僕はそれ以外の部分でも
「ハッ!!」
と感じた時に付箋に手を伸ばし、本書に貼っていました。
母性とは何か?
男が勝手に作り出したのだろうか? 女が子育てをするときの大義名分が欲しくて作り出した幻想なのか。僕にはよくわからない。
動物界はどうだろう。きっと、本能だろう。だとするならば、やはり男か女かどっちか、両方かが作り出した幻想なのだろうか。
わたしのたった一つの望みは、母に優しく触れてもらうことだった、よくがんばったわね、と頭を撫でてもらいたかった、そういう愛が欲しかった。
これもまた理性ではなく本能だろう、と感じたところでした。お金やモノではなくて心の部分、愛情なのだろうと思います。
湊かなえさん、深すぎますよ。
親子、夫婦、人間関係を考え直したいあなたへ。
【響いた抜粋と学び】
著者の湊さんは、「聖職者」で第二十九回小説推理新人賞を受賞。同作を収録するデビュー作『告白』が2008年に刊行され、同年の「週刊文春ミステリーベスト10」で国内部門第一位に選出、2009年には第六回本屋大賞を受賞しました。2012年「望郷、海の星」で第六十五回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞しました(執筆当時)。
北海道では1週間前、その日の最高気温TOP10をすべて北国が総ナメする事態が起きました。それから、だんだんと気温が下がり、過ごしやすく、涼しく……今日は肌寒い、曇空、いや雨雲が空を覆っています。
今日は特に用事がなく、長男は11日の中間テストに向けて友達と勉強会、長女は友達の弟の運動会見学に誘われて勉強道具を持って朝から出かけました。
妻と次男はのんびりと眠っています。
しばらく前にいただいた書籍を本棚から取り出します。
いつも読む200ページ前後のビジネス書より厚い。当然、読む時間がかかる……。
それでもいい、今日は読む時間がたっぷりある。そうです。
ついに本棚から本書を取り出して、読み始めました。
さすが、湊かなえさん。
驚愕します。僕が本書の虜になり、時を忘れて読みいるのに時間はかかりません。
途中次男が起きてきて、昨夜録画していたAKB48総選挙の速報を見入っているのも気にならないくらい無音でした。
2時間半がたった?
そんなに時間が経ったなんて気づかないくらい集中していました。
冒頭の高校生が自殺? 事故? から物語は母と娘の視点で話は切り替わります。
あそびのない人間は、反論をするときに極端な例をあげるのだ、享は十代の犯罪が許されると言ったのではない、十代には、あそびの部分がおとなよりもたくさんある、ということを教えてくれたのだ。
物語に直接関係しないところではありますが、気になる言葉でした。
”あそび”というのは本書では”余裕”とも言い換えていました。白か黒かはっきりする必要が人生にはありますが、それと同様にグレーでいいじゃん、ってことも人生にはいっぱいあります。
愛という言葉を使いたがるのは、愛されていない証拠だ、愛していない証拠でもあるのだろうか。
母性など本来は存在せず、女を家庭に縛り付けるために、男が勝手に作り出し、神聖化させたまやかしの性質を表す言葉にすぎないのではないか。
私にとって家族とは、共に喜びを分かち合う者同士のことをいうのです。
2つめの抜粋が本書の中核を成すところなのかな、と思いながらも僕はそれ以外の部分でも
「ハッ!!」
と感じた時に付箋に手を伸ばし、本書に貼っていました。
母性とは何か?
男が勝手に作り出したのだろうか? 女が子育てをするときの大義名分が欲しくて作り出した幻想なのか。僕にはよくわからない。
動物界はどうだろう。きっと、本能だろう。だとするならば、やはり男か女かどっちか、両方かが作り出した幻想なのだろうか。
わたしのたった一つの望みは、母に優しく触れてもらうことだった、よくがんばったわね、と頭を撫でてもらいたかった、そういう愛が欲しかった。
これもまた理性ではなく本能だろう、と感じたところでした。お金やモノではなくて心の部分、愛情なのだろうと思います。
湊かなえさん、深すぎますよ。
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