ネーミングがモノを言う―あのヒット商品から「東京スカイツリー」まで /飯田 朝子 | ブログ

ブログ

保存用

おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
※ アメブロメンテナンスのため遅めの更新です。

↓↓↓

著者 : 飯田朝子
中央大学出版部
発売日 : 2012-10









【出会い】
帯広図書館の特設コーナーで出会いました。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
いつかは親になって自分の子どもの命名に頭を悩ませる日がくるかもしれません、そんな時、この本で得た「言葉」の力にモノを言わせてください、ちょっとしたツボを押さえれば、人を引きつけるネーミングはすぐに思いつくことができるのですから。

本書では、人の名前の付け方、ヒット商品に隠されたネーミングのポイントを参照にしながら、三つの要素が重要であることを説明しました。

商品等にうまいネーミングをつけたいあなたへ。


【響いた抜粋と学び】
著者の飯田さんは東京女子大学、慶應義塾大学大学院、東京大学大学院を経て、1999年に博士(文学)取得。現在、中央大学商学部教授。専門は言語学。2005年より商学部で「消費者を引きつける商品名の研究」と題した基礎ゼミを開講。2007年、東京スカイツリー名称検討委員会メンバーに。2010年、中央大学市ヶ谷田町キャンパス「ミドルブリッジ」のネーミングを手掛けています(執筆当時)。
東京タワーのネーミングから東京スカイツリーまで書かれています。

人やものの名前について考えることで、私たちの身の回りのものの存在や価値をあらためて知る手がかりになり、それがビジネスの発展へと役立つのです。

昭和から平成になった翌年に生まれた子には「平」や「成」の字を使った名前は多く登場しません、年号を名付けに採り入れる動きは昭和時代でひとまず終わったと言えるでしょう。



大正時代には「正一」や「正子」などの名前が流行り、昭和になると「昭一」、「昭子」という名前が流行ったそうです。大東亜戦争末期に流行った名前は「節子」「幸子」「和子」「勝子」などです。
※ そういえば、義母も「昭子」だなぁ。

平成になると、そういう安易な(?)ネーミングではなく、キラキラネームと呼ばれる簡単に読めない名前が流行しているわけです。
名前への思い入れが変わっていくわけですね。

高齢者介護で働いているので、名前のところを読むと、あ~なるほど、いるいる! とうなずきながら読んでいました。

「プレミア」ではなく「プレミアム」と「ム」を加えることでカタカナ語を1音長くし、高級感を演出しようとしています。

ここは「プレミアムモルツ」や「プレミアムローストコーヒー」「プレミアムロールケーキ」などに代表される”プレミアム”についてです。
「プレミア」というとなんだか読みやすくて軽い印象がでますが、”プレミアム”と「ム」が入ることで高級感が増しますよね。

本書ではその他にも
宮崎駿監督の作品名について……「の」の法則が書かれていました。

天空の城ラピュタ
となりのトトロ
魔女の宅急便
紅の豚

すべて間に”の”が入ります。

確か、韓流ドラマ「チャングナムの誓い」のネーミングはこの宮崎駿監督作品のヒット法則に沿って”の”を取り入れたみたいですね。

さらに、お菓子のネーミングにまで触れていました。
「カール」が受験前になると「ウカール」になったり、「TOPPO」は「TOPPA」(突破)になったり、面白いですね。

愛称を一般公募した段階では、「東京タワー」は決して人気の上位に入るアイディアというわけではありませんでした。

東京タワーはもしかしたら「昭和塔」になったかもしれませんでした。一般公募では「東京タワー」は13位とけっして上位ではなかったのです。
日本塔、平和塔、富士塔、世紀の塔……などが上位にランクインしていました。

時代背景から察するに「東京タワー」は斬新なネーミングだったのかもしれませんね。

「天空」は日本語話者にとっては良いイメージの語であっても、他言語話者にとってNGワードになりうるのです。

東京スカイツリーもまた斬新なネーミングで一位は大江戸タワーで以下、新東京タワー、さくらタワー、日本タワーと続きます。なかには「天空の塔」というのがあり、ドラクエかよ!? と突っ込みたくなるものもありました。

そして、この”天空”という言葉の”くう”はポルトガル語では”肛門”の俗語でよろしくないようです。

日本の建物の名前をつけるのに国際的にまで考えなきゃならないんだから大変だぁ。

【編集後記】
本日も休みのため、自宅でゆっくりDVDを見ようかなと思っています。
ペイ・フォワード [DVD] [DVD] を昨日購入したので見ようかな。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。


著者 : 飯田朝子
中央大学出版部
発売日 : 2012-10