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朝日新聞出版
発売日 : 2013-04-05
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【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
「人口減少社会という希望」という現実は、かなり奇妙なというべきか、あるいは奇をてらった表題と感じる人が多いかもしれない、しかし私自身は、本書の中で述べていくように、人口減少社会は日本にとって様々なプラスの恩恵をもたらしうるものであり、私たちの対応によっては、むしろ現在よりもはるかに大きな「豊かさ」や幸福が実現されていく社会の姿であると考えている。
人口減少について考えてみよう。福祉業界に携わるあなたへ。経営者のあなたへ、これからのトレンドを読み解く参考書にしてみてはいかがでしょうか?
【響いた抜粋と学び】
著者の広井さんは千葉大学法経学部教授。東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)、同大学院修士課程修了(相関社会科学専攻)。厚生省勤務を経て1996年千葉大学法経学部助教授、2003年より現職。この間2001‐02年マサチューセッツ工科大学(MIT)客員研究員。社会保障や環境、医療・福祉、都市・地域にかんする政策研究から、時間、ケア、死生観等をめぐる哲学的考察まで、幅広い活動を行っています(執筆当時)。
昨朝の「NEXT READING」読書会で読み解きました。
(人口減少社会の課題とは?)……高齢化と人口減少にあり、それをいかに克服していくかが日本にとっての課題であり、しかもこの問題は世界各国が日本を追いかけるように直面していく問題、”豊かな成熟社会”のビジョンやイメージを持てるかどうかが、日本社会の今後にとって大きな分岐点になるだろう。
読んでて思ったのが、人口減少=悪、人口増加=善という偏った方程式です。増えることに対して僕たちはどうしてもプラスのイメージを持ちます。そこに疑問符を投げかけてみてはどうかな、と感じたのです。
今の日本の国土に対して人口1億2千万人は適正なのかどうか。あの狭い東京に1000万人いるのは適正なのかどうか?
人口現象とはつまり、人工適正化ではないでしょうか?
本書においては格差の大きいアメリカ型よりもヨーロッパ型がいいいようなことが書かれていましたが、ヨーロッパの現実はどうなのでしょうか?
幸福度は? 離婚率、失業率は? 社会情勢は? この手の本に書かれているヨーロッパ、北欧神話は正しいのか? 僕はそこが疑問になります。
福祉業界で働く人が一度は聴いたことがあるスウェーデン。あの国の福祉は素晴らしい、税金は高いけど将来が保障されている、でもそのスウェーデンでは失業率が高くて問題になっていることをほとんど知られていないし、離婚率の高さや未成年の犯罪率の高さはあまり知られていない。
あれだけ老後の保障がされているのに高齢者の自殺の問題も上がっています。
さて、何が日本にとっていいのでしょうか?
(今「古事記」を論じることの意味とは?)……現代の生命論の観点から見ても非常に旧身深い内容を含んでいると思われ、日本人にとってのアイデンティティを考えていく上できわめて重要な意味を持つと考えている、地球に開かれたアイデンティティと呼べるような世界観に発展しうる可能性をもっているだろう。
神話とはそもそも国民にとっての生きる筋道になるものです。大東亜戦争敗戦時に僕たち日本人は歴史を失ったのです。
以前の職場で出会った年配の方は
「大東亜戦争に負けたのはすべて東条英機のせいだ」
と話していました。その当時僕は学校で習った歴史しか知らなかったので、納得していましたが、今にして思えばとんでもない話です。
あの当時、戦争回避に必死になった東条英機さん、そして昭和天皇。ジャーナリズムに踊らされた国民が東条英機さんに開戦しないことに腹を立てて
「意気地なし!!」
と抗議文を出したことは知られていません。
民族を滅ぼすには歴史を否定し、言葉を否定し、宗教を変えるとありました。このうち、日本語と神教については英語やキリスト教などとうまく融合してしまったため、うまくいきませんでした。
僕たちはクリスマスも最近ではハロウィンも楽しみながら初詣にでかけます。
しかし、歴史は着実に否定されています。
先日、
「文化の日」
がありました。この日は何の日かご存知でしょうか?
元々、昭和21年までは明治天皇の誕生日である
「明治節」
だったのです。
これからのことで話せば11月23日です。農耕民族の日本ではこの日を本来は
「新嘗祭」
としております。
※ 今では勤労感謝の日ですが。
本来は、収穫祭に当たります。今年一年の収穫に感謝し、祝うのです。この日始めてその年に収穫した新米を食べるわけです。
※ だから本来はこの日まで新米は食べないようにしないといけませんよ。
このブログを読んでいる読者のあなたは、たとえすでに新米を食べていたとしても11月23日はぜひ外食などせずに自宅で御飯を炊いて、新米を炊いてみんなで食べて今年一年の収穫に感謝してみてくださいね。
抜粋の内容に戻ります。
人口減少社会はこれから中国・インドなどの人口の多い国に移ります。そして南アフリカなどでも起こります。日本はその先を歩んでいます。
現在日本の高齢者は約3000万人。要介護認定受給者は600万人弱。それが中国では人口が13億を超えています。単純に10倍です。
日本人を相手に介護事業を展開するよりもこれからは中国やインドなど裕福層の介護を考えるほうが儲かるかもしれません。
中国人専用の高齢者マンションなるものが日本にできるかもしれません。日本の安全・安心な環境は他国から見れば最高のブランドです。
そこで人生の最終章を飾れるのは他の国の人から見ればあこがれになりえるかもしれませんね。
【編集後記】
本日は経営者モーニングセミナーです。役員朝礼から参加します。仕事の後は帯広市役所で介護保険審査会です。喜んで働きます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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朝日新聞出版
発売日 : 2013-04-05
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