大前研一通信特別保存版 Part.VII 「挑戦 新たなる繁栄を切り開け!」/大前研一 | ブログ

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こんにちは。岡本大輔です。
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著者 :
ビジネス・ブレークスルー
発売日 : 2013-10-25









【出会い】
レビュープラス レビュー専門ブログネットワーク  で当選しました。ありがとうございます。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
この混乱の時代に求められるのは、これまで日本が育ててきたようなアカデミック・スマートではない、現実の中で自ら考え、答えのない問いに自分なりの答えを見つけ出していくストリート・スマートである。

答えは会議室にはない、現場にある!! 青島係長に言って欲しいですね。

【響いた抜粋と学び】
著者の大前さんは早稲田大学理工学部卒業。東京工業大学大学院で修士号、 マサチューセッ ツ工科大学大学院で博士号を取得。経営コンサルティング会社マッキンゼー& カンパニー日本社長、本社ディレクター、アジア太平洋会長等を歴任。94 年退社。96 ~ 97 年スタンフォード大学客員教授。 97 年にカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院公共政策学部教授に就任。 現在、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長。オーストラリアのボンド大学の評議員 (Trustee)兼教授。 また、起業家育成の第一人者として、2005 年4 月にビジネス・ブレークスルー大学院大学を設立、 学長に就任。02 年9 月に中国遼寧省および天津市の経済顧問に、また2010 年には重慶の経済顧問に就任。04 年3 月、韓国・梨花大学国際大学院名誉教授に就任。 「新・国富論」、「新・大前研一レポート」等の著作で一貫して日本の改革を訴え続けています。

アカデミック・スマートは学校の成績が良く、決められたことを効率良くこなすのが得意なタイプ、これまで日本のエリートとされてきたのはこのタイプだが、経験のない新しい事態に直面したときの対応力がなく、挫折してしまう、「前例がない」と思考停止になってしまうエリート官僚がこの典型だ、かたやストリート・スマートは、実社会で経験を積んでのしあがってきた人をさす、人間関係の構築が得意で、失敗してもへこたれず、道なき道を独自の嗅覚で突破していく。

道路工事で考えてみると、アカデミック・スマートというのは舗装されたアスファルトでいかに早く効率的に移動できるか、を競っているわけです。誰かが作った道を早く移動するのが得意なんですね。彼らが不要というわけではなくて、すでに新しい時代に行くには舗装されていない道を歩まなければならないのです。獣道を歩くのに適しているのがストリート・スマートです。
彼らは新しい道を作っていきます。そして、新しい道をたどってアカデミック・スマートが続くわけですね。

サンデル教授の授業がなぜいいのかというと、答えがないわけです、実はこの15年位で爆発的な教育の力で凄い人間をたくさん輩出している国を見ると、まあ北欧4国が特にそうなんですが、このやり方なんです。

先生は、先に生まれたと書きますが、先に生まれた人が答え分かっているわけではないでしょうと、ここが20世紀と、答えのない21世紀との一番大きな違いです。

今は、金持ちの方がいい教育をして成績も良くなっているということです、昔は何くそという事でボトムから這い上がってくるという事があったのが、今はアメリカでそれはなくなってきました。


デンマークやフィンランド、スウェーデンといったヨーロッパのクオリティ国家は、今や「教育」という概念自体を否定している、これらの国々では、90年代に大胆な教育改革がすすめられ、学校は「teach(教える)」ところではなく、「learn(学ぶ)」ところだという大きな発想の転換があった。

大前さんの本ではしきりに諸外国の事例が挙げられます。僕が気になるのは、その素晴らしさばかりではなく国の状態はどうなのか、ということです。
介護業界に携わる方なら北欧……スウェーデンやデンマークが福祉国家として素晴らしいと聴いたことがあると思います。税金は高いけど、その分保障が素晴らしいと。
しかし、そこには闇がありまして、スウェーデンの高齢者の自殺率の問題、失業率の問題、未成年の犯罪率の問題……税金の高さのあまり、国の方向転換が立ち行かないなど問題が多々あるようです。
僕たちは素晴らしさばかりに目を奪われて、実態を知らない状態です。
なので、教育についても、ホントかな? と思ってしまいます。
※ 現状が悲惨だからこそ、諸外国は教育に力を入れているのかもしれませんね。

ドイツの場合は学卒就業者が何%などという統計もありません、だから大卒就業率が90%を超えて大騒ぎする国というのはヨーロッパ的に見ると異常なんですね、イギリスは学卒で就職が決まる人は30%しかいませんから、30歳までに何か自分の天職を見つけたらいいというのがヨーロッパの平均的な考え方です。

例えばゴルフでもタイガー・ウッズや宮里藍のようになれるのはほんの数人です、スポーツや音楽の世界では個人教育は常識ですが、一般社会ではなかなかこの考え方が認められない、すべてにおいて平均的な人間は大量生産の工業化社会では通用しても、21世紀の社会では役に立ちません。突出した個人を作るどころか、「卒業しても就職できない人は、3年目まで新卒と言っていい」とするなど、文科省全体で”落ちこぼれ捕集器”みたいなことをやっています、底辺を底上げすることに注力して、トップを引き上げることにはあまり関心がないようです。

「18歳ではなかなか社会人とは言えない。あんなのは赤ん坊だよ」と言いますが、私の観察ではそういう人は35歳になっても赤ん坊です。プロフェッショナルという点では、インドが圧倒的に強いです、イギリスでは医者の4割がインド人です、アメリカでは3割がインド人です。


大前さんは一貫して日本のこれからを創る突出した人材を育成しよう、と話します。これはこれで納得です。その一方で、僕は福祉の仕事をしているからか、底上げ、という部分はやっぱり大事だろうと思っています。
※ 大前さんも不要とは話していませんが……。

私は21世紀最大の産業は「教育」だと思っている、なぜなら、すべての人を教育し直さなければならないからだ、今、日本の大学を全部探し回っても、21世紀に役立つ人材をつくっているところは見つからない、のみならず、10年前や20年前に卒業した人たちはどうだろうか。

30年前の卒業生までアフターケアすれば大学は出戻り学生であふれ返る、もっと言えば、40年前に卒業した人にも「老後の楽しい過ごし方」「国に騙されない生き方」「年金を10%で回す運用法」といった講座を開けばいい、卒業生が母校を信頼していれば必ず戻ってくる。


少子高齢化なのにもかかわらず、高齢者福祉産業よりも教育……特に進学塾がバブルです。
※ 産業構造が違うから一概には言えませんが。

これからも子育て、教育の部分は成長産業となるでしょう。
そして、教育の部分では子供から大人にシフトしていくのかもしれませんね。教育は”大人”も、となれば、それだけで潜在需要がありますね。


「答え」のない時代に求められるのは、「突破力」、つまり、問題の本質がどこにあるのかを素早く見極め、それを解決するための自分なりの最適解を生み出す力、そしてそれを実行して絶えずフィードバックを得、学びながら解決に向け突き進む力なのである。

最初と最後を締めるのはこの言葉。獣道を歩けるのはスーツを着たビジネスパーソンではなく、ラフなスタイルで行動できる人かもしれませんね。
※ 服装は関係ないか。


まずは行動、行動。知識をつけて、行動です。行動あるのみです。


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著者 :
ビジネス・ブレークスルー
発売日 : 2013-10-25