ある奴隷少女に起こった出来事/ハリエット・アン・ジェイコブズ | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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大和書房
発売日 : 2013-03-29









【出会い】
GEO音更店で出会いました。


【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
わたしと同様に、いまだ南部で囚われの身である200万人の女性が置かれている状況について、北部の女性にご認識いただきたいと思います、その女性たちは、今もわたしと同様に苦しみ、ほとんどの者がわたしよりずっと大きな苦しみを背負っているのです。

本書に頻出する「奴隷制」に関する部分にあまり引っ張られないでほしいと思う、昔はこんなひどい制度がアメリカにあった、という知識を得る以上の価値―自分だけの心に響く、表現できない何か―を見出した読者が多いからこそ、本書は21世紀にディッケンズやブロンテ姉妹とランキングを争っているのである。

今、不況だ、給料減額だ、就職難だ……目の前が真っ暗になりそうなときに勇気を与えてくれる一冊です。あなたはまだまだ大丈夫。なぜなら、あなたには”自由”があるから。

【響いた抜粋と学び】
著者のハリエット・アン・ジェイコブズさんは(1813~1897)、ノースカロライナ州出身の元奴隷。幼くして両親と死に別れ、12歳で好色な医師の家の奴隷となり、性的虐待を受けます。奴隷という運命にたったひとりで立ち向かいました、自身のドラマチックな半生を、知的な文体で克明に記述した『ある奴隷少女に起こった出来事』を後年著します。当時匿名で出版した事情もあり、「白人知識人が書いたフィクション」と見なされ、長く歴史から忘れ去られていました。しかし近年の研究により、著者が元奴隷少女のジェイコブズであり、記載された事項のほとんどが事実であると証明されると、現代人の深い共感を呼び、ベストセラーになっています。

現代日本では考えられない「奴隷制度」。人間が人間を家畜としてしまう、恐ろしい制度。そこに立ち向かった彼女の生き様は?

神の似姿どおりにつくられた奴隷は、奴隷所有者の目には、畑に植えた綿花や、飼育した馬にしか見えないのだ。

奴隷制がなければ、彼はもっと良い人間になれたし、その妻ももっと幸せな女になっていただろう。

150年前……もちろん僕は生きていないが、そう遠くない昔と言えるかもしれません。日本では江戸時代末期ですか、その頃には明確な人種差別があったのですね。
※ 日本も、「えた・ひにん」というのがありましたね。

人が人らしく、人として生きていく、こんな当たり前のことができない人がいたんだ、と僕は驚愕でした。

ちなみに奴隷の主人というのはどういう人かというと、意外にも医師だったり、しっかりした人が奴隷を持っているのです。なんだか考えられないなぁ。人を信用できなくなるよね。


心を打ち明けられるひとを求めてはいたけれど、白人が優しい言葉をかけるときは、魂胆があるのだと思っていた、奴隷制から抜け出したときに、わたしが一緒に持ち出した、白人に対する不信感を抱えたまま、わたしはブルース家で働きはじめた。

このような時代に生きてくれば、肌の色が白いだけど、不信感と嫌悪感が出るのかもしれません。

最も強い絆とは、苦しみに共に耐えた者のあいだに生まれる絆である。

大変な思いをしたときこそ、それを共有できたときは何年、何十年と宝物になるんですね。なんとなくわかる気がします。

奴隷ということで子共と会うことも難しく、しかも子どもは生まれた瞬間に”奴隷”となっている、こんなに惨めなことってないですよね。

現代日本ではこのようなことはまずないでしょうから、ホント幸せだなぁって思いました。

【編集後記】
本日は経営者モーニングセミナーに出席です。喜んで学びます。


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大和書房
発売日 : 2013-03-29