32歳の誕生日に紹介したい一冊はこちらです。
↓↓↓
![]() |
ダイヤモンド社
発売日 : 2011-11-17
|
【出会い】
2年前、他のブロガーが紹介していて、気になったので購入しました。ブログでの紹介はなんと6回目です。
誕生日の日に向けて再読していました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
人や組織を動かすこと以上に、実は自分自身を動かすことが難しい、だからこそ、「今の自分には何が必要なのか」を基本にして、勇気を持って行動に移すべきだろう、本書は、そうやって8年間、監督として生きてきた私の思いをありのままに記した、読者の皆さんがご自身を見つめるきっかけになれば幸いである。
あなた自身の想い、考えを見つめなおしましょう。上司がイヤだ? 部下が使えない? 社長の手腕? そんなことよりあなたはどうですか?
【響いた抜粋と学び】
著者の落合博満さんは秋田県南秋田郡若美町(現:男鹿市)出身の元プロ野球選手(内野手)、元プロ野球監督です。1979年ドラフト3位でロッテオリオンズ入団。3度の三冠王を獲得し、1998年現役を引退。2004年より中日ドラゴンズ監督に就任。就任1年目からリーグ優勝。2007年にはチームを53年ぶりの日本一に導きます。就任から8年間、2回に1回以上はリーグ優勝ないしは日本一、Aクラス入りを逃したことがありません。2011年は史上初の2年連続リーグ優勝を果たし、「常勝チーム」を作り上げました。2007年、正力松太郎賞を監督として受賞。2011年には競技者として、「野球殿堂」の殿堂入りを果たします。
名実ともに”名監督”の称号を欲しいままにしています。
今年の中日ドラゴンズは成績が低迷しており、再度、落合さんに監督要請か? と噂が飛び交っております。
さぁ、どうなることやら。……二日前にこの記事を書いていて、翌日の夕方、送迎のラジオで谷繁新監督と落合GMが誕生することに。なるほど!
会社を背負って、勝負を背負って、たった一人で複数の相手に立ち向かう場面では、緊張感とともに孤独感を抱くはずだ、その孤独感は、「一人で過ごせること」とはまったく意味合いが違う、孤独に勝てなければ、勝負に勝てないのだ。
まずは本書帯にもある言葉です。
「孤独≠一人で過ごすこと」
です。
経営者にしても、監督にしてもこの孤独に打ち勝つことですね。孤独に勝てなければ、泣き言を言っていれば勝負にすらならない、ということです。自分一人で判断し、決断し、実践するのです。
そもそも、チームスポーツで「仕事をした」と言えるのは、チームが勝った時だけである、20対19という大乱戦でも、この試合に先発し、5回を10失点で白星を得た投手は、内容は最悪だが仕事はしているのである、しかし、0対1で完投しながら負けた投手は、厳しいようだが仕事をできていないのだ。
プロセスが大事で、プロセスを見る、というのが人材育成には大事です。その一方で、結果は最重要になります。結果はどうだったのか? どんなに頑張っても成果がでていなければ、それは仕事をしていないとイコールになってしまいます。
だからといって、怒鳴りつけろ、ということではありませんが、これは経営者のみならず、サラリーマンにも必要な思考でしょうね。
ついつい、僕たちはどれだけ頑張ったか”のみ”を見てしまいます。
子どものテスト勉強も同じです。頑張ったところを見てあげるのは大事ですが、どれだけ成果が出たのかも確認していかなければ、
「勉強頑張ってます!」
と言って、成果が出ない勉強をしていたり、ただ机に座っているだけだったり、という可能性があります。
メジャー・リーグを楽しむのは自由だし、他の国の文化に触れるのはいいことだ、しかし、だからと言って、感覚的な部分までアメリカ流になるのはどうか、日本プロ野球が歴史の中で育んできたものはどうなるのか。
メジャーでは大量リード時に、リードしているチームが盗塁やセーフティバントをすると、報復として危険球を喰らうそうです。
というのは、圧倒的に負けている相手に盗塁を仕掛けるのは、ノックアウト寸前の相手をさらに追い込むだけで、卑怯という考えだそうです。
ただ、これはあくまでもアメリカの考えです。日本では5点以上のリードをひっくり返すことは一回や二回じゃありません。勝負は9回3アウトを取るまでわからないのです。
僕自身も落合さんの考えには同感で、なんでもアメリカ流だとか、介護で言えばヨーロッパ……スウェーデンやらデンマークのやり方がいい、と参考にするのはよしとしても、真似してすべて取り入れるのはいかがなものか、と思います。
日本は古来より、中国や朝鮮から文化を取り入れ、自分たちのやりやすいように組み替えてきたのです。そこで必要なものはそのまま残し、いらないものは捨てたわけです。
邪念を振り払い、今、この一瞬に最善を尽くす、監督の采配とは、ひと言で言えば、そういうものだと思う。
どんな世界でも円滑な人間関係を築くことは大切だ、しかし、「上司や先輩が自分のことをどう思っているか」を気にしすぎ、自分は期待されているという手応えがないと仕事に身が入らないのではどうしようもない、人間関係の上での環境に関しては「自分に合うか合わないか」などという物差しで考えず、「目の前にある仕事にしっかり取り組もう」と割り切るべきだと思う。
なるほどです。人間関係は確かに大事で、相性はあります。しかし、それとあなた自身が活躍できるかできないか、力を発揮するかしないかは別問題だと、僕は読み取っています。
やるべきことは目の前の仕事に集中すること。介護で言えば、目の前のお客様の介護に集中することです。
「8年間で4回も優勝した」、中日ドラゴンズの監督としての私の8年間について、周りの方々はそう言ってくれる、「8年間で4回も負けた」、天の邪鬼のように聞こえるかもしれないが、それが私の本音である。
この謙虚さ、というのが強さの秘訣かもしれませんね。8年間で4回優勝……落合さんと同時期に監督をした巨人堀内さんは3位と5位で解任、阪神岡田さんは5間で一度セ・リーグ制覇を成し遂げています。同じ年に監督になった渡辺久信さんは初年度に初優勝、日本一となりましたが、その後チームはドラゴンズほどの安定感はありません。
そんな中、落合さんは8年間ずっとAクラス入り。リーグ制覇4回。これは抜群の成績です。日本一にもなっています。
それでも……それでも4回もリーグ制覇を逃した、と言ってしまう落合さんにかっこよさを感じてしまいます。これで限界、これでいい、と思った瞬間が勝者から敗者に落ちるときなのかもしれません。
「未熟でいるうちは成長できる。(りんごは)成熟したとたん腐敗が始まる」
マクドナルド創業者であり、伝説の経営者レイ・クロックの言葉です。
4回も負けた……リーグ制覇できなかった、という想いが落合さんに8年間で4回のリーグ制覇をもたらしたのでしょう。
僕らもこの想いを参考にしていきましょう。
【編集後記】
本日は誕生日です。早朝は経営者モーニングセミナー、日中は仕事(認定調査一見あり)、そして夜は帯広市介護保険審査会です。充実した一日です。
帰宅後は誕生日ケーキ……大好きなキャラメルケーキを食べます。わーい。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。
![]() |
ダイヤモンド社
発売日 : 2011-11-17
|