本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
![]() |
ベストセラーズ
発売日 : 2013-03-26
|
【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
去年を成功体験とするならば、それが唯一の判断基準となり、無意識のうちに去年と今年の比較が始まって、気付けばチームや選手を批評するようになってはいないだろうか、そうならないためにも、毎日、自分自身に言い聞かせている、いつも批判される側にいろ。
今季は残念ながら最下位(2013年9月26日現在)。昨夜、ちょうど東北楽天が優勝を決めました。うーむ、ふと思い出したのが、現在埼玉西武ライオンズの監督、渡辺久信さんです。
彼も一年目にして驚きの優勝、日本一に輝きましたが、翌年はBクラス。それからも優勝はしていません。彼も選手をあまり縛り付けない方針でやっていましたので、なんだか栗山監督と似ているのかな、なんて思っていましたが、どうでしょうか。
【響いた抜粋と学び】
著者の栗山さんは84年にドラフト外で内野手としてヤクルトスワローズに入団。88年には規定打席不足ながら3割3分1厘と活躍。初めて規定打席に到達した89年ゴールデングラブ賞を獲得。90年のシーズン終了後、ケガや病気が重なり引退。引退後は、解説者、スポーツジャーナリストとして『報道ステーション』『Get Sports』(ともにテレビ朝日)『熱闘甲子園』(テレビ朝日/ABC放送)などで活躍。2011年オフ、北海道日本ハムファイターズ監督に就任、いきなりパ・リーグ優勝を果たします。
真価を問われる二年目は最下位となっております。ここからどこまで巻き返せるのか?
先入観は、誤った認識や、妥当性に欠ける評価の原因となる固定観念だ、一方の予備知識は、事前に知っておく必要のある知識や情報だ、この両者はきっちりと分けて考えないと、いつか痛い目に遭うことになる。
プロ野球では、先入観なのか、予備知識なのか明確にしておかないと痛い目を見るということが書かれていました。監督の先入観で選手と接して、その選手をダメにしてしまう可能性もある、ということでしょう。
介護現場で考えてみても、あのお客様はこう、あのスタッフはこう、という勝手な思い込みはいけない。予備知識として、お客様の既往歴、生活歴を知る、高血圧の既往があり、生活歴で離婚歴がある、ということを知ったら、もしかしたら怒りっぽい可能性がある、くらいで留めておかないといけません。
年数がすぎていれば、人は変わります。過去を悔やみ、穏やかになっているかもしれませんし、そのままかもしれません。
”少にして学べば、即ち壮にして為すことあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず。”(言志晩録六〇)……年齢を問わず、学び続けるのは大事なことだという言葉である、学問には限りがないので、ここまで学んだから十分だということがない。
栗山監督は勉強家なんです。「言志四緑」を熟読ならぬ、熟聴しているようです。
こちらの抜粋は簡単に言うと、”生涯学習”です。ここでは学問を「頭の食事」と考えるといい、と話しています。頭の中を満たすために、知識を得るために学問をする、学問を続けていれば、頭が空腹にならない、とありました。
クライマックスシリーズは実に難しい、ペナントレースの2位、または3位で進出してきたチームは、前提として「失うものはない」というスタンスで臨めるが、対照的にリーグ優勝チームには「絶対に負けられない」という強烈なプレッシャーがのしかかってくる、この「失うものはない」と「絶対に負けられない」の精神状態の差は、とてつもなく大きい。
一試合一試合、優勝という唯一の目標に向かって、みんなでハラハラドキドキして、喜んで、泣いてというのが、チームの一番のモチベーションだと思う、そういうものをみんなが理解していれば、進む方向は絶対に間違わない。
今季の優勝は果たせませんでしたが……まだシーズンは終わっていません。ファンとしては最後まで全力でプレイする選手たちを見たい、というところでしょうか。
天の与えるタイミングを得て、最もふさわしい場所で発する、それがものすごく重要な気がする、自分がうまくできたとは思わないが、そういうことが大きな影響を及ぼすくらい言葉というのは繊細で、力のあるものなのだと思う。
「情熱で人を変えられるか?」と問われたら、僕は「変えられない」と答える、人というものは信念を持っていればいるほど、他人の情熱でなんて変わるわけがない、そう思うのだ、ただその一方で、人を動かすのは真心でしかない、というのも感じている。
人は変わらない。変わるのは自分だ。というのは、どんな書籍にでも出てくる言葉。自分というものを持っていれば持っているほど、相手の情熱で変わる訳がない、そのとおりだと思います。
その一方で人を動かすのは真心……大谷君に伝わったのはその真心だったのかな。
そんなことを感じさせる抜粋でした。
介護の現場でも、情熱的に相手を説得しようとするよりも、真心で言葉を伝えたほうがいい、という場面があるかと思います。嘘偽りなく、真心を伝える、ということが必要なこともあります。
そんなことを考えさせてくれる抜粋でした。
【編集後記】
本日は仕事が終わったあとに、PTA研修会です。実は研修委員長を拝命していますので、開会式と閉会式で挨拶をします!
ここまでお読みいただきありがとうございます。
コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。
![]() |
ベストセラーズ
発売日 : 2013-03-26
|