どんな人ともドギマギせずに会話がふくらむコツを集めました!/山口拓朗 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。

本日の紹介はこちらです。

↓↓↓


著者 : 山口拓朗
三笠書房
発売日 : 2012-12-25







【出会い】

30代で人生を逆転させる1日30分勉強法/石川和男 の石川さんの紹介から著者の山口拓郎さんから献本していただきました。

 奥様の山口朋子さんの書籍もいただきました。本日、1130に更新します。


改めまして、ありがとうございます。

【本書紹介のねらい】

~本書抜粋より~

本書を読み進めるうちに、必ず、あなたのなかに、今まで感じたことのない愛」が存在することに気づくはずです、それを感じた瞬間、自分に自信がもてるようになり、会話はふくらんでいくはずです。


コミュニケーションの主流が、メールやインターネットに移っても、人と人が直接言葉を交わすことの重要性は、なくなりません。


他者とコミュニケーションを取るのが苦手だと思っているあなたに朗報です。誰でも簡単に他者と打ち解けられる方法を紹介します。

営業職、福祉職など人とかかわる仕事をする人は簡単に学べて効果絶大の本書は参考書になるでしょう。


【気になった抜粋】

もし、周囲から「話しかけやすい人だ」と思われたいなら、ふだんから、人の発言や物事に対して、積極的に反応(=リアクション)するといいでしょう、(相手の髪型が変化していたら)「あれ、髪型変えましたか?」、(コオロギの鳴き声を耳にしたら)「秋めいてきたなあ♪」。


相手から「ありがとうございました」とお礼をいわれたら、「いえいえ、どういたしまして」と返すよりも、「こちらこそ、ありがとうございました」とオウム返しするほうが、断然、相手が笑顔になる確率は高いですよ。


感情によりそった絶妙な合いの手を入れるコツは、相手の声のトーン・大小・高低、テンポ、表情、視線などに十分注意を払って、「同じ調子で返す」ことです。


あれこれ考えすぎずに、目に飛びこんだものについて、口にしてみましょう、どうということのない「つぶやき」から、思いもよらず会話がふくらむケースもあるはずです。


グチを聞いているあいだは、グチをいう人を否定したり、グチの対象になっている人を、かばったりしないことが肝心です、グチをいっている人は、客観的な正しいジャッジを欲しているわけではありません、ただ自分の気持ちを理解してもらいたいだけなのです、とにかくなにもいわずに、うんうんと、親身になって聞いているだけでいいのです。


ビジネスシーンなら、相手と別れたあとに、印象に残った相手の話を手帳やいただいた名刺の裏にメモしておけばOK、そのひと手間が、再開時に心の距離を一気に縮める原動力となるはずです。


会話の途中で、「相手がつまらなさそうにしている」とか、「そろそろ違う話題に移ろうかな」と思ったときは、”進路変更を示すフレーズ”を使って、話題をチェンジするという方法があります、・ところで~、・そういえば~、このふたつは、車でいうところの”ウインカー”です。


ここぞという告白をするときは、相手が「あれ、どうしたのかな?」と、ドキリと、とまどうくらい長く「間」を取るのがグッド! そのはりつめた「間」のなかに、あなたの思いの強さを感じるはずです。


【響いた抜粋と学び】

社会福祉士、介護支援専門員と兼務して働く僕にとって本書はそれらの資格で言うところの

「対人援助技術」

をわかりやすくかみくだいてくれたもの、となりました。高齢者とどうやって関わればいいのか、悩む支援者や介護職は特に参考になると思います。

なんといっても、言葉や文章が分かりやすいのです。福祉の専門職の研修等では相談援助、だとか対人援助技術、だとかやたら難しい言葉を羅列する傾向があります。


本書にも乗っている”オウム返し”も”繰り返しの技法”と称します。名前が違うだけで、なんだか博が付きますよね。

でも、どっちがわかりやすいのか、というと断然”オウム返し”なんですよ。


「あまり人に話しかけられない」人の9割は「表情やしぐさを楽しそうにする」「声のトーンを明るく元気にする」「ハキハキ答える」という基本を軽く見ていて、ちゃんと実践していません、会話が苦手だと思うあまり、緊張して眉間にシワがより、残念ながら不機嫌に見える人もいます。


これは僕自身がそうだったのでわかります。話せないとき、何を話していいかわからないときって、不安になっちゃうんですよね。それで表情が固くなる、自分ができないから、ヘラヘラしているのも変だから真面目な顔をしてようと思ってしていたら、相手にとっては怒っているように見える……ホント、本末転倒です。


何はなくても、とにかくニコニコしておくこと(葬式だとか、悲しい話を聴くときは別ですよ)です。

和田裕美さんの実体験でも飲み屋を営業している母のところでバイトをするときに和田さんが

「飲み屋での仕事なんてしたことないからわからない」

と言ったところ、お母さんは

「余計なこと言わなくていいから、ただニコニコして相手の話を聞いてあげればいいんや」

なんて言ったそうです。

すると、ひとりのみすぼらしい格好をした男の人がやってきました。和田さんはただひたすらニコニコと話を聞いていまいた。

すると、そのみすぼらしい男の人は会計の時に

「こんな汚い男の話を親身に聞いてくれて、ひろみちゃん、ありがとうな」

と涙目になって和田さんにしわくちゃになった1万円を手渡したそうです。


和田さんは何も分からず、ただひたすらニコニコして話を聞いていただけなんです。

それだけ、笑顔の力ってすごいんですね。


たとえば、相手が、「今ゴルフにはまっている」というけれど、自分はゴルフにまったく興味がないし、詳しくもない、でも話題を変えるわけにもいかない、そんなときは、ゴルフ話にからめた、「相手の人間性・人柄を知るための質問」、あるいは、少しでも「自分自身が興味を持てる質問」を投げかけるといいでしょう、「〇〇さんは、どうしてゴルフをはじめたのですか?」、「私のような運動音痴でも、ゴルフってできますか?」。


これは参考になりますね。スポーツなど趣味について、あなたの興味がないことを楽しむ人がいるのは当然だと思います。そんなときに、

「興味ないから」

と言って話もしないのか、それともか抜粋にあるように

「〇〇の魅力ってなんですか?」

と聞けるのでは雲泥の違いがありますね。


人は、自分と似たものに好感をもつ”ということの傾向を、心理学では「類似性の法則」と呼びます、つまり、会話をふくらませるには、お互いの「共通点」を見つけて、相手に親近感を抱いてもらうのが近道なのです。


北海道の十勝だけかもしれませんが、高齢のお客様は家庭菜園をされている方がいます。すると、僕のように先月からでも畑を始めているとそれだけで会話のネタが尽きません。

何はなくとも、自分の畑の状況を報告するだけでも違います。またお客様の方が畑の経験が豊富なため、助言をしていただくこともいいでしょう。

さらにいいのは、その助言を実践して、次回利用時に成果を報告することです。自分の知恵が役だったとお客様は喜びます。


「宗教」「政治」「人種」「思想」の4つの話題は、よほど親しい仲であっても避けたほうがいいでしょう、そのほか「政治的思想の強い文学や芸術」や、「好きなプロ野球球団やサッカーチーム」の話題も、同じことが起こり得ますので注意が必要です。


僕たちのデイサービスでも重要事項説明書にも

「宗教や政治活動はご遠慮下さい」

と一文が記されています。

政治や宗教、思想は強力な同調要因になる一方で同様の対立要因になります。

 かく言う僕のブログでは戦争の話をすれば必ず”大東亜戦争”と表記しますし、日本贔屓のネタを出します。かなり偏った内容になっているかもしれません。


まだ信頼関係ができていない相手といるときに沈黙がおとずれたら、それは「気まずい時間」ではなくて、「安心できる時間」を共有するチャンスだと思えばいいのです、でも、どうやって? それは、ただ「私は、あなたと沈黙を楽しみます!」と思って、微笑みをたたえながら、楽しげに堂々としているだけでいいのです。


あなたが相手への好意さえ失わなければ、沈黙は、恐るにたりません、沈黙を楽しめるようになると、あなたが会話に抱いている不安や恐れも、自然と薄れていくでしょう。


もしあなたのことを相手が嫌いだとしたら……あなたが相手のことを嫌いだったとしたら、二人きりの空間で黙っていられるわけがありません。沈黙で過ごしていられるということはお互い心許せるということです(勝手な解釈か?)。


そもそも、うまく話せないからといって、傷つく必要があるのでしょうか? その答えは、子どもたちが教えてくれます、たとえば、公園で遊ぶ幼児たちは、その場にいる見知らぬ子どもたちの輪に向かって、「あーそーぼー」「いーれーて」と躊躇することなく飛びこんでいきます、大人では考えられないほど、積極的! 面白いのは、仲間に入れてもらえなくても、平然とすぐまた別の輪に「あーそーぼー!」といくこと、大人になったといっても、人間の本質はそんなに変わりませんから、私たちも子どもたちに学んで、積極的に人の輪のなかに「お邪魔します!」「盛りあがってますね~」「話にいれてください!」と飛びこんでいくのが、一番の方法なのです。


この辺は土地柄が関係するかもしれません。というのは、僕は人生の多くを北海道十勝で過ごしていますが、その一方で5年以上前、たった9ヶ月ですが愛知県で生活していたことがあります。あちらはトヨタの工場があるおかげで全国各地にとどまらず、世界中から人が集まっています。趣味のバスケの練習がしたくて、僕は水知らずの土地の水知らずのチームの練習に何度も行ったことがあります。結果として、愛知のチームはみな、

「いいよ、いいよ」

と受け入れてくれるチームばかりでした。

一方で、十勝は、というと、

「誰の紹介?」

と聞かれることが圧倒的に多いのです。何か、疎外感を感じさせます。

 考えようによってはそれだけチーム意識が高いのか?


ちなみに4歳の次男はこの勇気よりも怖い、という気持ちが強いようでなかなか輪の中に入っていきません。


失敗談を語るということは、ダメな自分、みじめな自分、おっちょこちょいな自分を見せる自虐行為ですので、最初は抵抗があるかもしれません、ですが、一度、場がなごむ快感を味わうと、失敗談を話すことが楽しくなるはずです。


これはデイサービスのスタッフの会話でもあたっています。

失敗といっても大きな失敗じゃなくていいんです。

たとえば、張り切って仕事していて夕方になってチャック全開なのに気付いた、くらいでいいんです。お客様は大爆笑でしたよ。


メモを取って真摯に聞くのが、「情報」と「信頼」を勝ち取る近道……人間は、自分の話を真剣に聞いてくれる人には、安心感と信頼感を抱き、「この人には、できるだけ質の高い情報を提供しよう」という気になるものです。


昔出会ったお客様の一人に僕は言われたことがあります。お客様は自分の昔のことを一所懸命話しているときに、僕は

「せっかくですので、メモをとらせてください」

と申し出たところ、大変喜ばれました。

そのお客様はその後も話し続けてすっかりいいムードになりました。


メモを取る内容よりも、その行為自体が相手にとって好印象を与えるんですね。


ここまでお読みいただきありがとうございます。

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著者 : 山口拓朗
三笠書房
発売日 : 2012-12-25