大丈夫やで 〜ばあちゃん助産師(せんせい)のお産と育児のはなし/坂本フジエ | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館の本棚で偶然出会いました。

【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
いまは、妊娠7ヶ月で早産した赤ちゃんでも助かるような時代です、66年前であれば、それはとても不可能なことでした、「赤ちゃんを産む」ということは、いまの日本ではほとんど心配ないと言ってもいいんじゃないでしょうか。

子育てに関してはどうでしょう、虐待のニュースが後を絶たず、引きこもり、ニート、いじめなど、子育てをめぐる不安は、大きくなる一方に思えます、子育ての不安が社会問題になることと、お産に医療が介入してきたことが、つながっている気がしてなりません。


出産・育児を控えるあなた、終えたあなたへ。社会問題を出産・育児を通して考えてみましょう。

【気になった抜粋】
助産所は、正常な分娩のお手伝いをする場所です、赤ちゃんには、自分で生まれる力があります。

経験が大事、そして自分の直感を信じることも大事、でも他の助産師さん、お医者さんの意見も確認した上で、自分の意見というものを持つようにしている。

妊娠すると、卵胞ホルモンに代わって、子宮を守るための黄体ホルモンが分泌されます、体が丸く優しくなる卵胞ホルモンに対して、黄体ホルモンはギスギスした感情になりがち、だから気分が落ち込んだら「いま、ホルモンが悪さしてるな」って思っていればいい、「自分だけが苦しい」なんて思うことはない。

妊娠に気づく前に飲んだ薬の心配をする妊婦さんの相談をよく受けます、妊娠3週まで、薬の影響はまずありません、4~15週は、体の基礎を作る時期ですから、市販の薬はもちろん、ビタミン剤も医師への相談なしに飲まないこと。

人間の血管は、毛細血管まで全部つなげると、地球を2巻半する長さがあるんです、健康な人なら、全身の血管を血液が一蹴するのに、わずか23秒しかかかりません、体を冷やすと血の巡りが阻害されますから、体の悪いところがいっぱい出てきます。

かつては「嫁して3年、子なきは去る」といわれて、妊娠しない女性が離縁された時代もあったんです、それを思ったら「できちゃった婚」は、試験済みみたいなもので、合理的(笑)。

過剰に体重制限した妊婦さんのおなかは栄養にゆとりがないので、過剰に栄養を摂る習慣がつくんです、赤ちゃんが将来、糖尿病になるリスクもあるので要注意。

育てやすい赤ちゃんを産もうと思ったら、自分が率先してリズミカルに妊娠生活を送ること、ハリのある生活を意識すること。

私は、かつて日本中の家庭でそうだったように、お産を家族で乗り越えて欲しい、お産を通じて、家族がつながり直して欲しい。

どんなに世の中が変わっても、男の人に子どもは産めん、これは自然の摂理です、だから子育てでも、お母さんと同じことをお父さんに求めてはダメ。

男の人は、単純、だから何の損得勘定もなく、一つのことに打ち込める、これが本能でしょう。

〇才の赤ちゃんは、抱いて抱いて、ひたすら抱きしめて、徹底的にかわいがること、与えて与えて、与え切ってかまわないんです、そうすることで、素直な、いい子に育ちますよ。

お父さんが子育てに無関心な家や、お母さんがお父さんを疎んじている家庭の子は、どんなに勉強ができたとしても、残念ながら世間で通用する人間にはなりません。

【響いた抜粋と学び】
親の仕事って、自分が主体となって「産む、育てる」ではないんです、赤ちゃん主体で「生まれる、育つ」のを丸ごと受け取め、助けていくことじゃないでしょうか。

僕には斬新な発想に聴こえました。親が、大人が主体の「産む、育てる」に何一つ疑問に思いませんでした。そして、親がしっかりやるのが当たり前、と思っていました。親が教えること、親が主体になることももちろん、ありますが、赤ちゃん主体、子ども主体で「生まれる、育つ」を受け取める、という考え方も必要ですね。親から見ると、子育ては育てる、教えるですが、子どもから考えれば子どもが育つ、学ぶ、という視点になりますね。

お互いの言動を「むこうが間違ってる」「許せない」と根に持つんでなく、「まぁ、無理ないか」と許しあえたらいいですね、「この人がいてくれるから、私は救われてる」と思えて、相手を尊敬できたら、子育ては必ずうまくいきます。

なるほど。先生、気をつけます。介護現場でも、職員とお客様、職員と家族の関係は良好なのに、家族とお客様という家族関係に入るとギスギスしたものになる、というのはよくあります。家族とは血が繋がったもの同士(基本的には)になり、特別な感情が入るのですね。だからこそ、先生が言うように「この人がいてくれるから、私は救われてる」と相手を尊敬できるって大切ですね。

順調な妊娠は病気ではありませんから、「普通に暮らす」ことが大事、でもいまの世の中、「普通の生活」って意外と難しいですね、「普通」とは、いってみれば、適度な仕事や運動をして、三度の食事をきちんと食べて、規則正しく生活すること。

ホントその通りです。テレビをつければ一日中何かはやっていて、家に出ることなくネットで買い物ができる。先生達の時代に普通にやっていたことはいまや崩壊しつつあります。しかし、人間は動物です、自然に生きる動物です。先生の言う規則正しい生活をしていくことが心と身体を安定させる第一歩ですね。

無事赤ちゃんが生まれたときは、どのお父さんも、自然に涙が出てますねぇ、中には号泣するお父さんもいて、私たちも、もらい泣きするんです。

僕も4年前、もうすぐ5年前、次男の出産に立ち会いました。朝方から陣痛がきていて、朝8時から僕も病院にいき、無事産まれたのが14時35分だった覚えがあります。長丁場の中、生まれてきた我が子と最初に握手したときの感動は今でも覚えています。そのあとやっぱり自然と涙が出てきましたね。

「けじめをつける」といっても、赤ちゃんにけじめを求めるわけではありません、赤ちゃんを育てている大人が、リズミカルに規則正しい生活を送ってください、という意味なんです。

(生後6ヶ月)子どもの生活リズムを作るために肝心なのは「誰も見ていないところでも、親がきちんと暮らす」ということ、そろそろ離乳食も始まりますから、まずは大人が三食きちんと食べてください。

日本の足で歩くということは、文字通り「親から自立する」ということ、ただただかわいがればいい時代から、社会の規範を教えなければいけない時期に入ります、しつけとは、子どもに口先で言うことではなく、親が自分自身を律すること、子どもは、親の背を見て育つんです。

まずは夫婦が尊敬しあい、許し合い、感謝し合い、励まし合う関係になる、近所の人とあいさつする、「自分の家庭がよければそれでいい」という考えではなく、自分の両親、夫の両親と交流し、仲良くする、何より大切なのは、子どもを一人の人格としてとらまえて、頭ごなしではない言葉をかけることです。


先生からの助言です。
子どもを何とかしようとするのではなく、親であるあなたがしっかりすること。子どもにこうなってほしい、あーなってほしい、という想いがあるならば、あなた自身がそれを実行することです。
子どもは、親の背中を見て育ちます。あなたが好き嫌いをしていれば、子どもも好き嫌いをします。あなたが夜更かししていれば子どもも夜更かしします。
子育てとは己育て(こそだて)です。子どもを通して、己を育てるのです。


【編集後記】
本日は研修2日目です。昼に終わって帯広に戻ります。


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