昼の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出会いました。
【本書紹介のねらい】
~本書抜粋より~
「いい人材がいない」が口癖の経営者や店長は、例外なく、人の使い方と育て方を知らないということです、いい人材が集まるようにする、スタッフの能力を生かしきる工夫をする、彼らが学び成長しようとする動機を与える、それが経営者や店長の仕事です、そのために何をすべきなのかの答えがこの本にあると確信しています。
会社が繁栄しない原因は何か……? 本書では問題、課題に直視しないあなた自身の責任だと話します。
経営者や店長、管理職であるあなたが何をすべきでしょうか? 何を考えるべきでしょうか?
【気になった抜粋】
何よりも先に伝えなければならないのは、店の理念、コンセプトであり、方向性や理想といった、すべての軸になる部分です、これを面接の時点でしっかりと伝え、それに賛同してくれた人を採用することが大切です。
急用ができて出勤できなくなった場合は、どうすればいいのか、このルールは重要です、誰にどう相談し、どのように対処するのかルールを決めておかないと、店とスタッフの両者にとって不幸なことになります。
会社は目標を達成するために、指揮命令する権利を買い、その対価として従業員に給料を支払っています、そうである以上、スタッフに何かを指揮命令するときには、主語が自分の会社でなくてはなりません。
店を預かり、大勢のスタッフの上に立つ店長は感情のまま動くわけにはいきません、少なくとも、好き嫌いをうまく隠すことができず、それが部下に伝わってしまうようでは、店の運営に大きな支障を来します。
好き嫌いがスタッフに伝わってしまう店長の店の雰囲気は暗く淀んでいきます、そうならないためにはどうすべきか、いくつかの簡単なコミュニケーションを毎日続けていけば、スタッフ全員との人間関係は確実によくなります、その第一は「挨拶」です、ただ声を出すだけではなく、相手の目を見て笑顔を向けることが重要です。
人は論理ではなく感情で動く動物です、苦言も好意を持つ相手から言われれば素直に聞けますが、嫌いな人からだと反感を覚えてしまう、これはチームを作るうえでも、人材育成をするうえでも非常に大切な前提です。
「店の機器や備品を持ち帰りません」などと書かれた誓約書に署名を求められたら、まともな神経の持ち主は、この会社は大丈夫かと不安になるはずです、スタッフをそんなふうに見ている会社なのか、あるいは、こんなことまで言わなければならないほど非常識な人が働いているのか……、いずれにせよ、そんな会社に長くいるべきではないと思うのが普通です。
【響いた抜粋と学び】
4万3000人もの人を採用して、1年後も働いてくれているのは半数以下の2万人に過ぎないのです、「飲食店の仕事は激務だから」、「最近の若い人はこらえ性がないから」というのはよく聞く理由です、ですが、著者は、本当の理由は別のところにあると考えています、アルバイトが早々と辞めていくのは特定の店に偏った現象だからです。
介護業界でもこの話は当てはまりますね。介護業界は給料安いし、仕事はきついし、排泄や入浴など手伝うから汚い、そんな理由はよく聴きます。しかし、だからといってすぐ辞めるか辞めないかは別です。
僕自身を考えると、仕事が激務だから辞めたわけではありません。
だいたい、募集をかける企業、事業所、施設はある程度特定されるでしょう。僕も同感です。辞めるには辞めるなりの理由があるんですね。
会話だけでなく、ちょっとした”反応テスト”なども、応募者の人間性を推し量るのに使えます、面接中にさりげなく、机の上の消しゴムを落としてみます、そのときピクッと体が反応し、消しゴムを取ろうとするかどうかを見るのです、動けば合格、「誰だって動くでしょ」と思うかもしれませんが、微動だにしない人は結構いるものです。
似たようなことで、以前出席したセミナーで、終了後に近くにいた人が自分の机に溜まった消しゴムのカスを無造作に床に振り払ったのを目撃しました。その瞬間、僕はその人のことを相手の気持ちを考えられない人なんだろうな、と感じました。
確かに、床掃除をするときに一緒に取れるので合理的かもしれません。しかし、机にたまった消しゴムのカスは誰が出したゴミなのでしょうか? 誰が処理するのが妥当でしょうか?
僕にはその行動で人間性が見える気がします。
採用が決まって初めての出勤日、当人はとても緊張しています、と同時にワクワクもしています、期待と不安で胸を一杯にして出勤したのに、「あなた誰?」「あっ、今日からだっけ」などという対応をすれば、どう感じるか想像するまでもないでしょう。
介護施設では実習生がこの状況に当てはまりやすいです。不安でドキドキの状態であなたの施設にやってきて、「なにこの人?」という目で見られたときには……。
管理職の人は当然把握しているのですが、現場での把握につなげるのは確かに難しいのです。実習生が来る日程を事前告知し、前日にも伝え、さらに当日も。周知徹底ですね。
スタッフに指示を与えるときには「ちょっといい?」ではなく、「◯◯さん、ちょっといい?」と必ず相手の名前を呼ぶようにしましょう、スタッフに何かをしてもらったときや、報告を聞いたときなどは、必ず感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言いましょう、挨拶、名前、ありがとうは、スタッフとの会話を生むきっかけにもなります。
本書ではスタッフとのコミュニケーションを大事にしております。その基本のキは挨拶です。人を動かす/D・カーネギー
にもあります。 ザ本屋さんウェブサイト

~人に好かれる一番簡単でわかりきった、しかも一番大切な方法は相手の名前を覚え、重要感を持たせること。~
これは介護現場で言えば、お客様はもちろん、スタッフに話しかけるときにも大切です。名前を呼ぶ、ということは基本であり、相手を相手として認める最善の手段です。
正社員であれ、アルバイトであれ、指揮命令に沿って働いてもらい、給与を支払うということに変わりはありません、会社が両者の間に必要以上の壁を作るのは、「私たちはアルバイトと違う」あるいは「どうせアルバイトだから」という意識をわざわざ生み出す手助けをしているようなものです。
昔働いていた自動車工場の食堂では派遣と社員で値段が変わりました。社員だと割引されて安いのです。仕事の面では同じにも関わらず、食事の面では違うのです。
それを社員ならば当たり前、とするのか、同じ従業員として違いを出すのはおかしい、と考えるのかです。人間は基本弱い生き物なので、そういうちょっとした違いで上下関係を作ってしまいがちだと思っています。
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