おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで出逢いました。オリンピックや卓球は正直あまり見ないので、興味津々です。
【本書紹介のねらい】
心の底から湧き出る熱さをいただけます。今、やる気が落ちている人、何のために働いているのかわからなくなっている人にオススメします。
【気になった抜粋】
僕に与えられたのは「4年」、ミッションから大戦略を、大戦略から中戦略、小戦略、さらに戦術へとブレイクダウンして、「いまからやるべきこと」を明確にしていった。
勝つためには「仕組み」が必要なのだ、その「仕組み」をマネジメントするのが、監督なのだ。
重要なのは「敗北」に学び、「考える」ことである、そして、勇気をもって「対策」を絞り込む、「あれもこれも」ではチームを率いることはできないのだ。
卓球人にとって重要なのは、あくまで「卓球の発展のため」というミッションであって、自分のチームの目先の勝利ではない、そして、「ルール変更」を主導できるのは、常に大義のある者なのだ。
強くなるには、ライバルをつくれ――、これはスポーツの世界では常識だろう、相手が必死に練習していれば、自分も必死に練習する、相手が新しい戦術を編み出せば、自分も新たな戦術で対抗しなければならない。
卓球は個人戦のイメージが強い協議である、それだけに、チームづくりが難しい競技であるともいえる、というのはそれぞれの選手は個人戦では強烈なライバル関係にあるからだ、放っておけばチームは常に崩壊に向かう可能性をはらんでいる。
僕は、パソコンの文字入力が得意ではない、映像編集もできない、英語は話せないし、中国語、韓国語もできない、できないことだらけの人間である、しかし、そばにそれぞれの専門家がいれば、自分ができなくても何の問題もないと思っている。
参謀は「部下」とは違う、僕と参謀との関係は対等である、専門分野に関して、リーダーシップをもっているのは参謀を務めるその人だ。
金銭でつながる人間関係は脆い、重要なのは、やはり金銭以外の動機でつながる関係性の有無である、だから、一緒に飲み食いして、いろんな話をする、「夢」を共有する。
試合を控えた時期には、データは「勝つためのヒント」として活用する、「答え」ではなく、「ヒント」である。
人を育てるには時間がかかる、だからこそ、その時間を見据えながら先手を打っていくことが、リーダーの重要な仕事なのだ。
指導すべきことは「リーダーの頭」のなかにあるわけではない、リーダーの考えを押し付けても、選手は困惑するだけだ、まず何よりも、相手を「知る」ことが大切だ、それが、指導の原点にあるのだ。
試合直後に話したところで、選手は聞く耳をもっていない、こっちも冷静さを欠いているかもしれない、落ち着いて、心を開いて話せるときまで待たなければ、伝わるものも伝わらないのだ。
命令に従うことを繰り返すうち、やがてその選手は思考停止に陥る、自身の感覚で状況を察知したり、判断したりする能力が損なわれていくのだ、そして、監督の指示がないと動けない受動的な人間になってしまう。
任せた人間が責任をまっとうできるようにフォローするところまで含めて「任せる」なのだ。
【響いた抜粋と学び】
村上さんの言葉ひとつひとつに響くところがあり、Facebookの「いいね」があったとしたら50回くらい連打したくなります。高橋名人の16連射を超える勢いをもてます(笑)
「敗北」こそ「勝利」の始まり――。
北京オリンピック終了後、はじめて東京にある味の素ナショナルトレーニングセンターの卓球場に集まったとき、福原はこう言った、「ここに、銅メダルを決めて喜ぶ韓国選手の写真を引き伸ばして飾っていただけませんか?」悔しさを闘志に変えようというのだ。
冒頭は韓国戦惨敗でメダルを逃したところからです。天才卓球少女の苦悩から始まります。よく合格をイメージして「絶対合格!」などの文字を家に飾ったり、欲しいものの写真を眺めるということは聴きます。あえて思い出したくもない場面を飾り、絶対に忘れない! という信念を出しています。福原選手の本気が伝わりますね。
勝つためには強くなればいい――、そう単純に考える人がいるが、これは戦略でも何でもない、戦い方は状況によって異なる、そして、スポーツにおいて状況を大きく左右するものに、「ルール」がある。
卓球のルールもしょっちゅう変わっている、戦略をガラリと変えるようなものから、サービスの出し方やラケット・ラバーに関するマイナーチェンジまでさまざまだ、そのため、4年前には有効だった戦略が、現在では通用しないこともある。
観客のためのルール変更は、いくら自分が不利になっても受け入れるべきだと僕は思う、むしろ、新しいルールのなかで、「いかに勝つか」を考えるのがリーダーの仕事なのだ。
ルール変更……介護の世界で言えば「法律改正」です。卓球の世界では「ルール変更」に対して、何でルールが変わったんだ、とブーブー文句をいいません。いや言っているのかもしれませんが、無意味だとわかっているのでしょう。バスケットにしても野球にしても、サッカーにしてもルール変更はありえます。そのたびにルールに順応するだけです。
介護の世界ではどうでしょうか? 確かに一見して理不尽と思える改正(改悪?)があるかもしれません。しかし、それに対して文句を言っていても何も始まりません。次の改正まで同じなのです。
今の法律に順応するだけなのです。施設長や経営者が考えることは新しい法律のもとで良質な介護を提供することです。
ルール変更に敏感であることだ、勝負は先手必勝、ルール変更にも敵に先駆けて手を打つことが重要だ、そして、新しいルールにおける戦いのシミュレーションをする能力を磨くことである。
僕たちのデイサービスでは昨年4月~の法改正において今まで6-8時間のサービス提供から5-7もしくは7-9どちらに変更するか、早い段階で7-9に変更としていました。
時間帯が延びることで従業員の労働時間の問題、利用するお客さま、ご家族様の利用時間の問題(送迎時間の変更含む)がありました。
素早い対応をしていただいたので現場は混乱せずに4月~スムーズに時間変更での対応ができたのです。
僕らの地域では2ヶ月くらいそのままで試してから5-7のままか、7-9にするか考える、というところもあったようですが、抜粋を参考に考えてみると、シミュレーション能力不足が挙げられます。時間変更することでどうなるか、考えて考えて考えていく。結果は実践しなければわからないのです。
いつまでもあいまいなことを言われるのが一番現場は困るのです。
「耳」と「目」の両方から入ってくる情報をもとに、選手の全体像をつかむことが、選手を「知る」ということなのだ、この基本を忘れ、自分の考えを押し付けてしまったとき、リーダーは選手を潰してしまうことすらある。
選手という言葉をお客さま(利用者)と置き換えて考えて見ましょう。僕たちは「耳」と「目」の両方から入ってくる情報をもとに、お客様の全体像をつかむことが必要です。
よくあるのが……僕もそうでしたが、自己判断のみで、自分の目で観察しただけのことでお客様を判断していたことがありました。お客様は実際にどう思っているのか、どう考えているのか、それは僕たちが聴いてみなければわかりません。
僕たちだけの自己判断だけでは、観察だけでは、正確なお客さま像を把握できないのです。
【編集後記】
昨日は経営者モーニングセミナーに参加予定でしたが、次男が早朝に起きてしまったので、断念しました。
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