本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
スーパーキッズインストラクター佐々木留美さんからお借りしました。るんちゃんが「泣けた!」、どんな書籍でしょうか?
【本書紹介のねらい】
こどもを叩きそうになる自分、親を好きになれない自分、辛いんだよね。誰にもこの辛さをわかってもらえないのが辛いんだよね。誰にも伝えられない人は自分のことと置き換えて読んでみると深いです。
【気になった抜粋】
「はい、今日の宿題は、家族に抱きしめられてくること。だれでもいいです。おとうさんでもおかあさんでもおばあちゃんでもおにいちゃんでも。妹でもいいです。」。
気遣いのできるパパ、優しいパパ、でも、あたしにあやねを生ませておいて、タイに行ったきりのパパ、優しいだけで、なんにもしてくれないパパ、あたしとはなちゃんママはなかよしだと思っているパパ、パパには絶対知られたくない。
こどもならたたいてでも言うことをきかせられるのに、他人はなにひとつ思い通りにできないのがもどかしい。
「ずっと、言いたかったの、あやねちゃんママに。つらいだろうなって、思ってたの。あたし、わかるから。あたしだって、おばあちゃんいなかったら、虐待してたと思うから。こどもがかわいいなんて、思えなかったと思うから。だって、そうでしょ。自分で自分がかわいいと思えなくて、こどもがかわいいって思えるわけないよ。」。
PTAの仕事で学校に行くたびに、いろんな先生と話をするが、こどもがふしぎな行動を取る背景には、こどもだけでなく、親の問題がかくれていることがある。
幸せなひとだけが、幸せをひとに分けてあげられる、きっと七人の小人も幸せだったんだろう。
年を取ることは、忘れていくこと、その仕合わせに、今は感謝している。
「しあわせは、晩ごはんを食べておふろに入ってふとんに入っておかあさんにおやすみを言ってもらうときの気持ちです。」。
【響いた抜粋と学び】
そもそも、自分が小学生のときの先生に、いい印象がない、おばさんの先生ばかりで、すぐに怒るひとが多かった、しかも、怒る理由がよくわからなかった、たいていそういうひとは、髪が縮れていて、化粧が濃くて、首と顔の色が違っていた。
なんでここを抜粋したかというと、僕が小学校3年生から6年生までこの抜粋のような先生が本当にいたからです。男女差別を含めた差別について厳しくて、「デブ」とか「チビ」とか友達同士でその手の悪口を言っているのを聴かれたら、ものすごい勢いで怒っていました。……そこはいいんですが、その反面生成期などの評価では自分の気に入っている児童に甘い、という先生でした。小学3年生の時の僕はもちろん気に入ってもらえるようがんばるわけですが、そうはならないんですね。そこで世の中というのは平等ではない、ということを知るわけです。当時は大嫌いな先生でしたし、毎日何かかしら怒られる気がするので学校に行きたくなかったのですが、今にして思えば素晴らしい社会勉強を先取りさせていただいたようです。
こどもは親をえらべない、住むところも、通う学校もえらべない、偶然によせあつめられ、ここにいる、ここで、揚げパンを食べている、だからこそ、みんな、こどもなりに、ここで、ふんばっているんだ。
知り合いがこどもが夏休みに入るのについて「こどもはいいな。夏休みがあって。私もこどもに戻りたい」と話していたのを思い出しました。僕はそのとき、「こどもに戻ったって車は運転できない、遠くに行くのに親の許可が必要。お金もほとんどない。何がいいのだろう?」と疑問に思ったのです。
僕は2度とこどものときには戻りたくない。今が最高に楽しいから。
わたしは課題を家に持ちかえらずに、できるだけ学校でやるようにした、たいていはうまくいったが、ばれて、自画像を四つに破かれたこともあった、ただの絵の具ののった紙なのに、自分がひきさかれるように感じた。
死の授業/新井満
という書籍のことを思い出しました。自分の大切にしているもの、ことを画用紙に書いて完成したら燃やしてしまう。その中で喪失体験をする。抜粋にあるようなことはたとえ親でもやっちゃいけないんだと心に誓うのです。
おかあさんは、わたしを生んだことも忘れた、それなら、おかあさんにとって、わたしはいやな記憶だったの?
考えさせられる部分です。認知症が深くなり子供の顔や名前が分からなくなることがあります。それは脳が萎縮して記憶している部分が正常に作用していないから、と理屈をこねれば簡単です。しかし、実際に忘れられてしまったこどもにしてみれば辛い現実なんです。
おかあさんもきらいになった、おかあさんをきらいな自分もきらいになった。
「そんなにひどいおかあさんなら、きらいでいいんだよ。無理にすきになる必要はないんだよ。ひどいことをされたら、それがたとえおかあさんでも、中田にとってはひどいひとなんだから。ひどいひとをすきになる必要はないんだよ。」。
母親、父親、こどもにとって絶対神のような存在に感じます。本当は好きでいてほしいし、親もこどもを好きでいてほしい。それが理想。どうにもならないときには、きらいでもいい、そう認めてくれる大人がいてくれることが支えになるんだなと感じました。
【編集後記】
おかげさまで64枚の言葉すべて送付先が決定しました。3月24日の書評掲載日までに全員に届くようにしたいです!
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