ケースワークの原則―援助関係を形成する技法/フェリックス・P.バイステック | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館で借りました。大学のときと社会福祉士国家試験以来「バイステック」を忘れていました。今一度、バイステックの教えを学びたいと思います。

【本書紹介のねらい】
すべての介護従事者へ(介護職、介護支援専門員、社会福祉士、看護職など)。
あなたのお客様との関わりについてもう一度考えてみましょう。

※ 「ケースワークの原則」は援助関係を説明し、定義し、さらに分析することが、ソーシャルワークの専門家にとって必ず大きな価値をもつことになるという確信から書かれたものである。


【気になった抜粋】
物を所有したり使用したりすることのなかに真の幸福はない、むろん、人間が生きるためには、あるいは人間が共通にもつニーズを満たすためには、食料、衣類、住まいなどの物が必要である、また、これらの物は人に快適さや歓び、そして満足感を与えている、しかし物がそれ自体、幸福を与えるわけではない。

クライエントは、友人のように話を聴いてほしいと思っているだけでなく、有能で専門的な能力をもつ人に話を聴いてほしいとも願っているものである。

ケースワーカーは援助全体のの情況全体に合わせて、自分の情緒的な関わりを吟味すべきである、そうすればワーカーはバランスのとれたものの見方を常にもちつづけることができる。

クライエントを個人として捉える手段……きめ細かく配慮すること、面接時にはプライバシーに配慮すること、面接時間を守ること。

面接の目的の一つは、クライエントの緊張や不安を緩和し、クライエントが問題を自分自身でいっそう明瞭かつ客観的に捉えることができるよう援助することである。

ケースワーカーがクライエントの敵意や否定的感情をしっかりと受け止める態度は、クライエントが自分を一人の個人として、また価値のある人間として感じられるようになる基礎である、この体験が、クライエントが自ら変化をなし遂げ、問題を解決しようとする最初の動機となるのである。

ケースワーカーは必ずしもつねに言葉によって反応する必要はないということである、反応は知識と援助目的に沿って、態度と感情によって伝わればよい。

ケースワーカーの反応は、それがワーカーのお「心のなか」をきちんと通過したときにだけ意味をもつものである、クライエントは、心を通過しないワーカーの言葉を見抜くものである。

受容(受けとめる)……人に対してこの言葉を用いるときは、受けとめるは尊敬の念にもとづいて人に応対することを意味している。

ソーシャルワークの専門家としての責務は、人を受けとめることと、道徳に反したり社会のルールに反したりする行為を受けとめることとを、混同しないよう注意することである。

人間のもつ価値と尊厳は、無限なる神自身が定めた基準と法則によってしか、比較したり、評価することはできない。

人の成長は、何よりもまず生活手段を確保することから始まり、ついでさまざまな機会に恵まれることに左右される。

ケースワーカーが自分の人生において未解決の葛藤を抑圧しているという現実を直視しなければ、クライエントがクライエントの人生のおける同様の葛藤をクライエントのものとして扱うことはできないのである。

クライエントを一方的に非難しないという態度は、クライエントを裁くことが人間の基本的な権利を侵害し、援助を損なう恐れをもっているという、ケースワーカーの内面にある確信から生まれるものである。

クライエントは忙しそうに立ち働いているケースワーカーにも、話をするのをためらうものである。

クライエントは他のクライエントと比較されることを好まない、多くのクライエントは、自分がある枠や典型例にはめ込まれると感じれば、ワーカーが自分を型通りに判断を下し、分類していると感じとるものである。

ケースワーカーは、つねにクライエントをより良く理解する上で助けになる人格構造を高めるよう求められている。

秘密をうち明けられた人が、うち明けた人の意志に反して、それを暴露するとすれば、その行為は窃盗と同じである、また、人が合法的に知りえた秘密であったとしても、それを暴露することは正義を侵す行為である。


【響いた抜粋と学び】
相談援助を仕事とする人であれば一度は聴いたことがある「バイステックの7原則」。それを実際に読み込んだかどうかとなると……多くないのかと思います。僕も今回が初めてです。

今日からの相談援助に役立つ学びを紹介します。

個人を理解する上で、人間に共通するさまざまな特徴をできるかぎり知っていることも大変役に立つ、さらに一人ひとりのクライエントをより良く理解する上で、パーソナリティーがどのように発達して変化するのか、パーソナリティーが生活上のストレスにいかに反応するのかを知っておくことも重要である。

お客様を個人として捉える……つまり「個別化」ですね。「個別化」の前提にあるものは、あなたが「人間」を深く理解することだとバイステックは話します。「人間」が分からない、「人間」について考えていない人が目の前にいる「人間」を個人として捉えるというのは困難を極めることです。

「人間」について深く考えること、その上で目の前のお客様を個人として捉えましょう。

クライエントを個人として捉えることは、一人ひとりのクライエントがそれぞれに異なる独特な性質をもっていると認め、それを理解することである。

「人間」は一人一人異なるという大前提をあなたは持っていますか? 「認知症高齢者」と一括りにして考えていませんか? まずは目の前のお客様を一人の人間と認めることから始まります。

クライエントの感情には、彼のもっとも個人的な特徴が反映されている。

クライエントの問題や人柄をいっそう的確に理解することである、 クライエントが表出した感情は、その問題がクライエントにとっていかなる意味をもっているのか、あるいはクライエントがその問題をどのように 理解する鍵である。

お客様に限らずですが、目の前にいる人間、あなた自身も含め、”感情”にそれぞれの個人的な特徴が反映されているのです。相手の感情を理解することが相手を理解する第一歩と考えることができます。

クライエントの感情表現に対しても、各事例の援助目的を達成するために、建設的な方向で制限を設ける必要がある、クライエントの感情表現が「うっぷん晴らし」になってはいけないし、援助の目的からそれた感情表現も不適切である。

クライエントが
一時 的、あるいは部分的に、ケースワーカーに依存するためには、何らかの感情をワーカーに表出する必要がある、しかし同時に、ケースワーカーはそれが過度の依存とならないよう注意もしなければならない。

感情を理解することが大事なんですが、お客様の感情表現が単なる「うっぷん晴らし」ではいけない。目先のストレス解消だけでは物事は進展しないのです。感情を受け止めることが必要で、感情表現は必要なのですが、ただ感情を表現してもらえばいいというわけではないのですね。

援助の初期にケースワーカーは、問題それ自体ではなく、問題と深い関わりをもっているクライエント自体に関心を向けるべきである。

なるほど。相談援助の場面において、ついつい「認知面の低下、身体面の低下によりサービスが必要」と問題に焦点を当てがちですね。その問題は誰に起こっているのか? なぜそれが問題になるのか? 目の前のお客様に誠実な関心を寄せるのです。

ケースワーカーは、クライエントの感情表現を妨げたり、非難するのではなく、クライエントの感情表現の援助という目的をもって耳を傾ける必要がある。

クライエントから、恐れ、希望、そして敵意などを表現する機会を奪うとすれば、それはクライエント全体を否定することと同じである。


お客様の感情をありのまま受け止める。言葉以上に大変なことです。しかし、この行動がそのままお客様を認めることにつながるのです。相手を認める、承認することが相談援助の基礎となります。


ワーカーは、人間のあらゆる感情に好意をもち、それらを理解しなければならない、また、いかなる感情にも寛容にならなければならない、相手が最善を尽くすよう期待し、しばしば最善を尽くすべきと相手に主張することのできる人間でもなければならない。

僕たち相談援助職は高い”人間力”が求められることがこの抜粋でお分かりになるかと思います。

ケースワーカーの自己研修とは、ワーカーが自分のもっているさまざまなニーズや感情を自覚することである、この自覚を蓄積することによって、ワーカー自身のニーズや感情がクライエントの感情を感知する仕事を妨害しないようにすることができるようになる。

相手を知る前にまず自分のことを知るのです。
「汝己を知れ」
あなた自身のことをあなたが一番理解することです。自分の感情を理解できない人が相手の感情を理解できないのです。

今すぐできること……「汝己を知れ」
この記事を読んだあなたは今どんな気持ちですか? 自分の感情を知ることから「相談援助」は始まります。


【編集後記】

昨日は長男の中学校入学に向けての体験入学でした。父母同行です。

早速、中学校の図書館に潜入です(笑)


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朝4時起きで活動し、圧倒的読書量で介護業界に革命を起こす男のブログ-image

中学生の図書館にドラッカーの「マネジメント」!! 読み込める生徒がいるのかな?



朝4時起きで活動し、圧倒的読書量で介護業界に革命を起こす男のブログ-image


日本でいちばん大切にしたい会社シリーズもあります。

これは読んでほしいですね。


別の意味で、長男が中学校に入学したら楽しみです(意外と読みたい本がたくさんあります。もちろん、僕がね)



ここまでお読みいただきありがとうございます。

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