出版・新聞絶望未来/山田順 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーで見つけました。

【本書を手にとって欲しい方】
出版に興味がある方、電子書籍出版をしたい方へ。


【気になった抜粋】

日本では、紙は定価で電子は自由価格と別々のシステムになっている、ということは、出版社が電子書籍の値付けができなくなると、それが紙の書籍に影響し、紙の書籍が大幅に売れなくなる可能性が出てくる、安くされた電子書籍に対して、高い紙書籍を維持するのが困難になることが考えられる。


いまの若い世代は、クルマはもとより、テレビもPCも買わないという、たしかに「iPhone」は売れても「iPad」は売れていない、そう考えると、いくら安くなったとはいえ電子書籍専用端末を買うとは思えない。


アメリカ人と日本人の読書スタイルはまったく違う、日本では「立ち読み」だがアメリカでは「座り読み」だ、とくに子供たちは、床に座ってマンガが読んでいる。



なぜ書店は大型化しないと、現状では生き残れないのか?それは単純にタイトルをそろえなければ、読者のニーズに応えられないからだ…読者は来店してお目当ての本がなければ、昔なら注文をしたが、いまは「それならネットで買う」となってしまう。


コミック誌がやってこられたのは、連載の人気漫画をコミック化して利益を出してきたからである、コミック誌で発信し、コミックスで売る、このビジネスモデルが崩れようとしているのだ。


「あるデータでは、20代のアニメーターの平均年収が110万円。それだと生活できないので、若い人がこの業界に入らない。それで、高齢化が進んでいるとも言われているます」。


最近流行りの「格差社会」論でも、「上位2%の裕福層が富を独占している」などというが、漫画家の世界もまったく同じである、ただ、この構造に対し、「裕福層からおカネを取って配分しろ」とは、誰も言わないことだけが違っている。


テレビはもう完全にコモディティになってしまった、すでに日本でも、高画質高品質は求められていない、まして受像機だけのテレビは新興国でさえ、競争力を失いつつある。


【響いた抜粋と学び】
日本の電子出版市場は、いまだにガラケーでのBL、TLなどを中心とした漫画コンテンツが売れているだけ、いわゆる一般書とされる文芸書、ノンフィクション書、経済書、ビジネス書などはほとんど売れていない。


そもそも電子書籍出版について、現状は漫画コンテンツが売れ筋です。一般書についてはほとんど売れていないのが現状です。


アフリカの靴売りに例えるとどうだろうか。「この国はガラケーが主流でマンガしか売れていません。」と諦めるのか、それとも「最高の市場です。この国ではガラケーが主流で一般書を読む土壌がないのです。これからその土壌・文化を作り上げます」とするのか。


日本の音楽産業は、ネット配信が普及したことでCDショップが減り、結果的に市場規模が縮小した、そこで、電子書店は、リアル書店と”Win-Win”の関係を築いていくべきだと考えているというのだ。


携帯電話の普及とネット配信が進み「音楽を聴く=CDを購入する」という方程式は崩れ去りました。

しかし、それは音楽の衰退を意味していません。

音楽を聴く方法が変わっただけです。


現在の電子書籍化について、音楽界を振り返ります。ネット配信が主流になる前に(なったと同時?)、インディーズからメジャーデビューするバンドがありましたよね。モンゴル800とかロードオブメジャーあたりがそうだったのかな。

星の数ほどあったインディーズバンドの中で栄光を勝ち取った数少ないバンドたち。

電子書籍出版を皮切りに商業出版につなげるところはこの時代の音楽シーンと似ていますね。


電子書籍市場では現在同人誌的な質の低い書籍が出回っているそうです。その一冊に僕の書籍も入っているのだと直感しました。

これを受けて現在、koboでも読める「これから10年活躍する介護職が口にしてはいけない21の言葉」を書き換えております。


世間は書店の仕事を誤解している、書店の仕事は知識労働ではなく肉体労働である…朝は、まず台車を押して倉庫から本を運び、書棚の入れ替え作業、雑誌の区分け、昼は食事時間もなく電話に出て注文対応、お客に入荷連絡、レジに立てば休む間もなく、カバーかけ、1冊1冊の本は軽くとも、段ボール詰めにされたら腰が抜けるほど重い、実際、書店員の職業病は腰痛で、バイトはそれが原因で辞める者が多い。


書店の仕事を誤解していました。知的活動よりも肉体労働がはるかに多いんですね。


ちなみに介護の仕事についても誤解が多いようです。リストラ、リストラ、と自分の仕事がいつなくなるかわからない。だから仕事が余っている介護の仕事。その考えはあながち間違いではありません。


ヘルパーの資格を取得して働き始めた方が驚くのが、膨大な「書類」の数です。


記録の数々です。水商売あたりですと、お客様と関わったからといってその様子を記録に落とし込むことはないと思います。


介護の仕事では食事・入浴・排泄・コミュニケーション、ありとあらゆる場面において記録が求められます。


そのお客様がどのような人生を歩んだのか、どのような介護を受けたのか、その結果どうだったのか……。


今ではパソコンで記録するので、パソコンができない年配の方は介護の仕事が苦しいようです。


パソコンの打ち込みはできても、文章の構成、介護記録としての書き方がわからない方も多いのです。


単純に食事・入浴・排泄の介護といった肉体労働の部分だけでは介護の仕事は勤まらないのが現状です。


20年前全米で6万人いた新聞記者は4万人に減ってしまった、その結果、「取材空白地域」(記者が不在で取材がなされない地域)がどんどん広がった、そうしたところでは、公務員の不祥事や投票率の低下など予想されなかった現象が起きたというのだ。



法廷に記者が行かなくなったため、裁判はいい加減になった、医療分野の取材も行き届かなくなったために、医療サービスも低下した、しかし、こうしたことをネットメディアは穴埋めしてくれない。


あなたは、わたしたちの生活からどれだけ紙がなくなったか、考えたことがあるだろうか?電車の切符はいまやほぼなくなった、そのせいで、電車の改札口に係員の姿はない、銀行通帳もほとんど見かけなくなった、出入金はATMでやるようになったため、銀行の窓口係の数は大幅に減った、つまりデジタル化は失業をつくり出してきたのである。


デジタル化=便利、スピーディー、その影には人の目が手薄になり、様々な不祥事が生み出されているのですね。


工場でも機械が進歩して僕達人間がやることは、昨日入社したばかりの派遣社員でもできる仕事になり、”誰でもできる仕事”になってしまいました。


それでも、機械ではできないのです。人間じゃないとできないのです。


介護現場でも今、介護ロボが話題に挙がります。しかし、介護の仕事はやはり人間なのです。食事・入浴・排泄だけをすればいいのではないのです。人間の心と心を通わせる、温もりを感じさせる、それらが必要なのです。


【編集後記】
一昨日から長男・長女の小学校では冬休みが終わり3学期が始まっています。

※ 北海道、十勝の僕のいる地域では夏休み25日間、冬休み25日間です。


小学校6年生の長男が小学校最後の冬休みに完成させたのがこちら。

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朝4時起きで活動し、圧倒的読書量で介護業界に革命を起こす男のブログ-image

カットはすべてお店でやってもらって、釘打ちとニス塗りのみです。

味があってなかなかいいでしょう?

表面がザラザラなのでテーブルクロスをつけてから使用予定です。



ここまでお読みいただきありがとうございます。

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