未来のスケッチ/遠藤功 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
アクションプラン的読書感想文 の管理人、米山智裕@実践読書家 さんが【212冊目】未来のスケッチ(遠藤功) で紹介していたのを読んで年末年始の名著読みの一冊に帯広図書館で借りました。


平成25年1月1日、早朝。僕は札内の自宅から車を走らせ80キロ近くの道のりを行き、音別川にたどり着きました。


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初日の出をバックに、大海原から聴こえる波音をBGMにタイトルどおり、”未来をスケッチ”するために読みました。


【本書が伝えたいこと】
~本書、「はじめに」より~
「動物たちはたしかにすごい。でも、旭山動物園で働いている人たちもすごい。」


【気になった抜粋】

多くの動物園では、赤ちゃんが生まれたときだけ大々的に宣伝したり、人気動物の死をことさら悲劇的に扱います、しかし、旭山動物園は、誕生、成長、老いから死に至る過程を淡々と伝えることで、私たちに「命の輝き」とは何かを考えさせてくれているのです。


それぞれの動物のすごさを伝えることができれば、「動物の命の価値に差はない」ことに気づいてもらえるはずです、そうした思いが、現場一人一人の「自分たちの仕事は、動物が本来持っている魅力を『伝える』ことだ」という意識につながっていったのです。


「動物の命の価値に差はない」という思いを持って日本に帰ると、目の前にいる動物たちを、いままでとは違う新鮮な視線で見つめることができるようになります、すると、これまで見逃していた動物の魅力に、改めて気づかされます。


「試すことの七割は失敗ですよ。でも、だから楽しいんです。」。


「動物は人間の都合に合わせて車のようにモデルチェンジなどできない。そんな彼らを愛し続けてほしい。『ありのまま』の命を淡々と営む彼らを見続けてほしい。『行動展示』とは、彼らの能力を最大限に引き出す見せ方のことである。」。


【響いた抜粋と学び】
「うちは『串団子』なんです。団子ひとつずつを見れば、大きい、小さいといろいろある。大切なのは、それぞれの団子が一本の『軸に刺さっていること。『軸』に刺さってさえいれば、大きい、小さいは個性であり、その個性を活かせばいい。」。


デイサービスで言えば、生活相談員、介護職、看護職と3つの業種がいかに協働していくか、同じ理念を持ち介護に当たれるか、その参考になるのが串団子理論です。


僕の大好きなみたらし団子のように同じ形の団子の真ん中をさすわけではありません。いろいろな形をした団子が集まります。


真ん中に理念という串をさすのです。



「種」の説明は、何度聞いても同じです、しかし、オラウータンの「モモ」として紹介すると、今日話す内容と一年後に話す内容はまったく違うものになります。


”認知症”という病気の説明は何度聞いても同じです。中核症状には見当識障害や短期記憶障害があり、周辺症状には徘徊や物盗られ妄想があります(あえて”徘徊”や”物盗られ妄想”と表記しています。)。

これは何度聞いても基本は同じです。


しかし、例えば認知症の岡本大輔ならばどうでしょうか?


短期記憶障害があっても物盗られ妄想はないかもしれません。”認知症”の知識を深めることは大事です。もっと大事なのはその人自身を見ることです。


「来園者数は二〇〇万人でも、一〇〇万人でもいい。もちろん、少しでも多くのお客さんに動物のすごさを伝えたいという気持ちはあります。でも、まず来てくれたお客さんが満足してくれることが大切。お客さんの数だけが増えても、『動物ってすごい』と感じてもらわなければ意味がないですから。」。


小規模デイサービスで言えば年間3600人の利用が上限となります。経営を考えれば3600人に近ければ近いほどいいわけですが、肝心のお客様の満足度が低ければ意味がありません。そのときは定員近くいたとしても離れていきます。


しかも、介護現場にいて思うのが、お客様が病気や怪我などでパタパタ利用中止になっていく気がしています。


このデイサービスに来てよかった。最後にここに来れてよかった。そう思っていただけるデイサービスでありたいです。


【編集後記】

昨日の初日の出を見に行く前に家族全員に手紙を書きました。

昨年一年間の感謝を綴ったのです。

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フェイスブックに”感謝の手紙を残し・・・”と書いてしまい、なんだかこのまま海に消えてしまう書き方だったとひとりで書き方を反省していました。


家族全員読んでくれたようです。



ここまでお読みいただきありがとうございます。

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