おはようございます。岡本大輔です。
本日の紹介はこちらです。
↓↓↓
【出会い】
久しぶりに行った幕別町図書館札内分館で見つけました。
【本書のテーマ】
人間として大切な心遣い。
【岡本大輔の視点】
ヒト科のヒトと人間の違い。
【気になった抜粋】
「料理で、一番大切なことは何ですか?」、「熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに召し上がっていただくことです」、これは簡単なようでいて、大変難しいことなのだといいます。
何度も「おせっかい」をすることで、「親切」と「おせっかい」の境目が見えてきます。
もてなすとは「以って、成す」ということ、「和を以って尊しと成す(為す)」という一文、覚えていますか、つまり、もてなすとは、何かを以って、成すことなのです。
上手なティッシュ配り、元気よく明るい声で配る、「おはようございます」、「こんにちは」と挨拶して配る、少し手前でお辞儀する、受け取ってくれたら、「ありがとうございます」とお礼を言う。
今ある自分は、先祖のおかげ、今ある仕事は、先輩のおかげ。
イチロー、「僕には今あなたがやっている仕事はできません。世の中、つまりそういうことなんじゃないかな。」、つまり、できないことに焦点を当てて嘆くのではなく、自分の得意な部分に光を当てて、それを磨いていくと、自分の居場所ができる。
人間の究極の幸せは、人に愛されること、人にほめられること、人の役に立つこと、人から必要とされること。
「ところで、封筒には空気が入っていましたよ」。
待たされてもイライラしない、待たせるほうが辛いのだから。
【響いた抜粋と学び】
気づく力というのは、お客様へ提供する価値を高めていくための力、と言うこともできるのです、気がきく人というのは、この気づきの力を持って、他人に奉仕することができる人のことを言うのです。
人間にあって、ヒト科のヒトにないもの。その一つが「気づき」です。本来、ヒト科のヒトは自分のことで頭がいっぱいです。
赤ちゃんはお腹がすいた、オムツが濡れて気持ち悪い、眠たいのに眠れない、すべて自分のことだけです。自分のことを相手に訴えるだけです。
相手の事情を気遣うことはありません。
それが本来の姿なのです。
礼儀知らずな人を見たら、それはヒト科のヒト本来の姿なだけなのです。
腹を立てる必要はありません。
ヒト科のヒトが成長し、教えてもらうのです。「気づき」を教えてもらうのです。
どのようなときに、どうやって、”気づく”のかを学ぶのです。
高齢者介護の世界でも”観察のポイント”というのがあります。
お客様の表情、唇の色、目、など見るべきポイントがあるのです。
でも、それは見るべきポイントを知らないとできないのです。
「美味しい」と「美味しく」、たった1字の違いですが、見える景色は大きく違います、「美味しい料理を提供する」のは、どちらかというと受身的なサービスです、でも「美味しく料理を提供する」ためには、自分が積極的に関わって、考えて行動する必要があります、テーブルの位置や音楽などお客様の好みなどを知る必要もあるでしょう。
「美味し”い”料理」とは素材や料理法にこだわって作る料理です。料理人だけができる料理です。
一方、「美味し”く”料理を提供する」となると、抜粋のように料理自体だけでなく、部屋の清潔感や雰囲気、温度、音楽、日差しなど様々なことに着目できるのです。
大事なことは、一言でもいいから「聞いたよ。よかったね。おめでとう!」と自分の思いを言葉に乗せて、伝えることなのですね。
「私はあなたに関心を持っていますよ」ということを伝えるためにはどうしたらいいでしょう、答えは簡単です、相手に言葉で伝えること、優しい言葉で伝えてあげることです。
人の話を聴くときは、必ず仕事を中断する、顔と体をその人のほうに向ける、それが「あなたと真剣に向き合っていますよ」という気持ちを相手に示す、仕事のプロとしての礼儀なのです。
ここでまたヒト科のヒトと人間の違いについて考察します。
ヒト科のヒトは訴えるだけです。赤ちゃんは訴えるだけです。お母さんの話を聞いていたとしても、それは聞こえているだけです。
話を聴いて返事ができる。優しい言葉で伝える。自分の行動を中断する。相手と体の向きと目線を合わせて話を聴く。すべて人間ができることです。
ちょっとしたことですが、ヒト科のヒトにはできないのです。
【編集後記】
久しぶりに利用した幕別町図書館札内分館、本書は気づけば返却日当日になっていました。
ブクログへの登録が終わっていなかったので、分館に連絡したところ、予約している方がいるので延長できませんとのことでした。
慌ててブクログ登録を済ませて返却ポストに入れてきたのです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
コメントは自由制です。一見さんも読者も大歓迎です。
返信は24時間以内にいたします。
※心無い非難・誹謗・中傷等は削除させていただきます。