本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館のインターネットサイトで新刊を調べたところ本書がありました。タイトルに興味が沸いたので予約して借りました。
【本書のテーマ】
何に人生を賭すか?
【岡本大輔の視点】
新しくリーダーになる人へ。
【気になった抜粋】
勇気とは、恐れを知らないということではない、抱いた恐れを克服していく意志を持つ、これが勇気なのだ。
日々続く困難な状況下において、恐怖心に負けることなく不安に苛まれながらも確固たる自己を失わない、そのような勇敢さこそ、私たちが行動で示していくべき勇敢さであり、私たちにはそれができるのだ。マンダラにとって、「先陣を切るリーダーシップ」とは、説明責任を伴うことを意味する。
「人間の邪悪な面だけを見てはいけない。この世には、完全な悪人も完全な善人も存在しない。」。
「敵の心を掴んだ、と得意になってはいけない。自分が勝っているときこそ、最大の慈悲の心を持って相手に接しなくてはならない。いかなる状況においても、相手を侮辱してはならない。相手の誇りを大切にしなさい。そうすれば、敵はやがてあなたの友となるのだから。」。
「決断力がある人物」というのは、意思決定のスピードが速い人という意味ではない、なぜなら、本当の意味の決断力とは、十分な時間をかけて幅広い角度から分析し、ひつようとあらば自分の温めていた考えを曲げてでも、最善の判断をする力を指すものだからだ。
【響いた抜粋と学び】
「成熟する」とは、若いときにむき出しにしていた感情を胸の内に秘める術を得ることだ、「成熟する」とは、決して、不公平や不正に対する怒りや反発を感じなくなってしまうことではない、何をすべきで、どのように行うべきかを知っていることだけが、「成熟している」ということではない、一時の感情を抑え、様々な思考を冷静に判断し、物事をありのままに見ることができる、これこそが、「成熟している」ということなのだ。
NBAが大好きだった頃に僕はレジー・ミラーという選手が特に好きでした。
彼の所属するインディアナ・ペイサーズを応援していた時期があります。
その彼がデビューして若かりし頃は、トラッシュ・トークといって相手を侮辱したり、挑発したりなど試合中にすることで、対戦相手の集中力を切らせることを得意としていました。
レジー・ミラーの若かりし頃はエネルギッシュで感情を爆発させていたイメージがあります。
年を重ねるにつれて、その印象は少なくなりました。
※もちろん、試合を決定付けるシュートを決めた時など感情を爆発させていましたが。
自分の感情をコントロールし、適切な判断をくだせること、偏見なく物事を見ることができることを「成熟している」ということに僕も同感です。
起こりそうもないことに対する準備よりも、起こりうる確率が高いものに対して十分な準備をする必要があるのだ、例えば、見えている敵に対する準備がその一つだ。
人は何かというと、想定外のことを予想して一喜一憂している、と僕は思います。
震度8の大地震が来た時どうする?と考えることよりも、転倒事故を減らすためにはどうしたらよいのか?ハード面での改善はできないのか、スタッフの介護技術向上にはどうしたらよいのか、目先にある改善を検討することが必要なのです。
過去の優れたリーダーたちは、時代の要求によって、リーダーになっていったのである、つまり、時代の要求があってこそ、リーダーにが育まれる、その時代の要求に応えるべく、彼ら自身が尽力し、本物のリーダーになっていくのだ、決して、リーダーが歴史を創るのではないのである。
なるほど!と思わせた部分です。
戦後間もない頃、日本を元気にしようとモノ作りに励んだのが、松下幸之助さんであり、本田宗一郎さん。
IT革命が起きたとき、台頭したのが元ライブドア社長の堀江さん。
(堀江さんはちょっと違うのかな?)
彼らが時代を創ったのではなく、時代が彼らを創った。そう考えるのもまた面白いです。
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