本日の紹介はこちらです。
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【出会い】
帯広図書館の新刊コーナーに置いてありました。高齢者介護の現場で働く僕にとって興味のあるタイトルです。
【本書のテーマ】
2030年に向けて、今やることは?
【岡本大輔の視点】
自分のやりたいこと、生きがいって?
【気になった抜粋】
明るい未来が必ず来ると信じて、今こそ行動しなければなりません、国民全員が同じ価値観を共有し、同じ方向に協働して進んでいかなければならないのです、そういう時期なのです。
理想の社会は、心身機能が低下しても、その人が求めるQOLが保たれていて、いくつになっても、どのような状態であっても、安心で希望がもて、快適で豊かな暮らしが可能となっていることです。
課題を解決して、高齢者が利用しやすく、また100%安心できる環境を整備していくことこそ、生活サービスやサポートを享受しやすい地域社会の構築につながります。
【響いた抜粋と学び】
誰も、寝たきりでもいいから長生きしたいなどとは考えてはいません、しかし、これまでの医療では、いかに病気を治し、寿命を延ばすかに焦点が当てられてきました。
医師や看護師に文句を言うつもりはありません。病気を治すことに一所懸命だったと思います。病気を治すことに力を注いだおかげで多くの病気は薬や手術などで治療できるようになりました。
”人間”の部分をやや切り離した医学は”人間”の尊厳が軽視され(言いすぎですか?)
現代では末期がんとなれば延命治療をするかどうか最初に確認をします。自分の生き方や家族がどう受け止めるかなど、”人間”の部分にスポットが当たっている結果だと感じます。
75~84歳(後期高齢者突入時)で介護保険適用率20%です、元気な高齢者のほうが圧倒的に多いのが実態なのです、一般的なイメージとは大きく異なるのではないでしょうか。
特に僕達介護業界に従事する人間は”介護を要する”高齢者をお客様としているので、世の中にいる高齢者全員が”介護を要する”かのように感じてしまいます。
8割以上が介護をされている高齢者と勘違いしています。しかし、数字を見ると2割弱です。おそらくこの割合は変わらないと考えられます。宇宙の法則22対78の原則があるからです。
22%の介護を要する高齢者と78%の元気な高齢者に分かれるのだと思います。これから10年は介護を要する高齢者が増えます。
それは高齢者全体の人数が増えるからです。介護を要する人の割合は同じだと考えられます。
従来からの高齢になったら引退するといった考えを捨て、高齢者であっても、できる限りいつまでも就労して、地域に貢献するという考え方が当たり前になるようにしていくことも非常に大切になってくるのです。
年老いても最後まで生きがいをもち、人生をエンジョイできるようにするためには、何が必要になるのでしょうか、ひとつは「生きる目的があること」、もうひとつは「身体が衰えてもQOL(生活の質)を維持できること」であると私たちは考えました。
年齢を重ねてから「生きがいを持つ」なんて話していたら遅いのだと僕は考えます。そもそも、仕事は苦行というイメージを持たれている人が多いと思います。
「仕事が生きがい」と聴くと「仕事人間」と捉えられ、つまらない人間と考えられるかもしれません。
僕はけっしてそうではないと思います。アンパンマンの作者、やなせさんはつまらない人間でしょうか?
やなせさんは自分の好きなことをとことんやって、それが子供達の楽しみになり、自分の生活も楽しめていて、幸せだと感じます。
やりたくない仕事をやらせられ、仕事人間になっている人をつまらない人間、つまらない人生だと考えるのではないでしょうか?
年取ってから「やりたいこと」、「生きがい」なんて言っていたら遅すぎます。僕達はこの現実を見て、今自分がやりたいことは何か?考えて行動できるのです。
【編集後記】
あかりデイサービスでは12月29日が仕事納めになりますが、シフトの関係で僕は本日仕事納めになります。
1年間ありがとうございました。
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