こんにちは。岡本大輔です。
「そこのドアを開けてもらっていいですか?」
それは先月の買い物行事の帰りでした。
雨がパラつく午後に僕たちは隣のお菓子屋さん「柳月本店」に行きました。
帰り道です。スタッフは全員、車椅子を押すか、傘をさしてお客様の片手引き介助をしていました。
お客様を片手引きしていた社長は、玄関のドアを開けてもらおうと思いました。
その日、一人だけ、一人で歩けるお客様が近くにいました。
※アルツハイマー型認知症の深い方です。
社長は言いました。
「Aさん、お願いがあります。ドアを開けてもらっていいですか?」
頼まれたAさんは二つ返事で引き受けてくれて、ドアに走りました。軽快に走ります。
・・・しかし、僕たちの思い描いていたイメージとは違いました。
ドアはドアでも車のドアでした
Aさんは車のドアを開けようとしたのです。
Aさん、あなたは間違っていない。確かに”そこのドア”でした。
ことあるごとに、「何時に帰る?」、「どこに帰る?」と聴くAさんです。
”ドア”と言われたら自分の望みを叶える”ドア”を開きますね
勉強になりました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。