自衛する老後/河内孝 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。

本日の紹介はこちらです。

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【出会い】

どこかのブログの書評か何かを読んだ覚えがあります。帯広図書館で見つけた時にスッと手が伸びました。


【本書のテーマ】

本書は、今日の介護現場で何が起きているか、そのルポを中心に構成している、すべての問題は現場にあり、答えもそこに埋まっている、と私は信じるからだ。(本書から抜粋)


【岡本大輔の視点】

介護問題について考えよう。


【気になった抜粋】

実際に行われているのは、「与える側」の許容範囲内でのサービス提供なのだ。



単純化すると、在宅介護は「家庭教師型」であり、施設介護は「塾型」と言える、どちらがコスト高であるかは子供でも分かる。



あふれる愛情があっても、いや、あるからこそ家族は認知症の肉親者に、疲れや情けなさが絡んだ感情的な対応をしてしまう。



いま、社会福祉法人に求められているのは、「営利法人との違い」を国民、被保険者に示して理解を得ることである。



20~25年後には、インドネシアに少子高齢化の時代がきます、アジアの国々にとって日本から介護を学ぶのは重要だと思います。



介護職員は本人の立場に立ってどのような対応策を取ればいいのか、それを考えてゆく謎解きゲームのようなものだ。



認知症介護の3原則・・・「いつも暖かい愛情と優しいいたわりを持って」、「決して叱らず、制止せず、いつも自由に」、「今、できることでまわりに役立つ働きをしていただく。」


【響いた抜粋と学び】

本書は介護をする家族よりも介護従事者に向けた書籍となっています。


介護を受ける際、「最低限、自力でしたいこと」の1位は排泄で92%に上ったという、当然だろう。


「まずは介護する側の都合を排することから、まともな介護が始まる」。


人が代わるとケアプランを執行できないということは、個人と言うより、管理・業務執行体制の不備だからである。


このあたりの抜粋からは今のあなたの介護、あなたの会社の介護力や介護観は普通一般のレベルに達していますか?という問いかけと介護者自らに対して、あなたは向上する気持ちがありますか?と問われていると感じます。


3つ目の抜粋にあるように、介護施設はチームでのケアとなります。どれだけチームとして機能できるかが課題となります。


「人にできない技術を持って初めてプロの介護職になる、プロを目指してくれ」(竹内孝仁)。


介護職は現在、東南アジアの人材が流れてくる職業・・・横文字で言えばコモディティ化された業界になっています。


近年の介護の傾向としては福祉用具を活用し、お客様やご家族様の負担を軽減していくことが挙げられます。

お客様や家族でもできる介護となると、介護のスペシャリティーは少なくなると感じます。

”誰でもできる”が重宝されると、その専門性は希薄となります。となると供与の面でも、”誰でもできるのだから”と減少されるのは必然と感じます。

そんな中で、どのように介護の”プロフェッショナル”となるのか。

誰かが明示して、そこを目指すのではなく、介護職一人一人が、国に守ってもらうという意識を拭い去り、自分の頭で考えることです。

「どうすればもっと貢献できるのか?」、「今自分には何ができるのか?」





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