働かないアリに意義がある/長谷川英祐 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。

本日の紹介はこちらです。

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【出会い】

札幌での会議(北海道デイサービスセンター協議会の事業推進委員の会議)前に立ち寄ったブックオフで105円になっていたので購入しました。

本屋さんで見た時に、気になっていたんだよなぁ~。


【本書のテーマ】

仕事をしている人がいる中で、働かない人はどんな存在なのだ?

アリの生態から考えてみよう。

【岡本大輔の視点】

どんな人にも価値があることを裏付けよう。


【気になった抜粋】

アリやハチのワーカーが社会をつくって他者のために働くのは、減私奉公しているわけではなく、そうしたほうが自らの遺伝的利益が大きくなるからだと考えられる。


教科書を読むときに、教科書に何が書かれているかではなく、そこには何が書かれていないかを読み取ろうとする。

【響いた抜粋と学び】

誰もが必ず疲れる以上、働かないものを含む非効率的なシステムでこそ、長期的な存続が可能になり、長い時間を通してみたらそういうシステムが選ばれていた、働かないアリは、怠けてコロニーの効率をさげる存在ではなく、それがいないとコロニーが存続できない、きわめて重要な存在だといえるのです。



人間界で言えばどういうことか?友人の職場でみんなが頑張って働いている中で、他の介護職の1/5も働けない人がいました。

その介護職は周りの介護職から”使えない奴”と呼ばれており、

その友人もどうやってその”使えない奴”をレベルアップさせるのか、はたまた辞めさせるのか話していました。


本書を読み解くにあたり、この友人の考えは考えがまだまだ、浅いと解釈できます。


つまり、その働けない介護職はもしかすると、職員が緊急で休んで人手が足りない時に力を発揮するかもしれません。

大震災などで混沌とした状況で動き出すかもしれません。


働きアリの解釈で言うと、いざと言うときに働く、普段は働かない、働きアリがいるのが事実です。


しかし、いざというときにも働かない、働きアリもいるのです。

つまり、先ほどの事例で言うと、その状況でもその介護職は何もしない存在かもしれません。


あまり、その介護職のフォローにはなっていませんが、効率よく動く職員ばかりだけでは現場はまわらない。アリの世界も同じ、人間社会も同じようです。

介護現場だって同じだろうと考えられます。


僕達はアリよりも知能のある人間ですから、人よりもオムツ交換が遅いとか、食事介助が遅い、というだけで”使えない奴”のレッテルを貼るのではなく、いかにしてそのスタッフを活用できるかを考えることが必要かと思います。


もしかすると、スロウな感じで生活したいお客様には、他の介護職よりも動きがゆっくりな介護職が適しているかもしれませんよ。



ここまでお読みいただきありがとうございます。


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