10年後に食える仕事、食えない仕事/渡邉正裕 | ブログ

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おはようございます。岡本大輔です。

本日の紹介はこちらです。

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【出会い】

今年の2月に本書の存在は知っていて、

読みたいなぁと思っていました。

帯広図書館の新刊に入っていたので

予約していたところ、順番がまわってきました。

【本書のテーマ】

あなたの業界・職種は10年後も日本人が

仕事できますか?

【岡本大輔の視点】

介護支援専門員を筆頭に介護関係は

日本人がこれから10年働いていけるのか?

【気になった抜粋】


日本市場で日本人を相手にするビジネスニーズが、

今後30年以上は十分に高水準のまま推移する。


ユニクロの成功で分かったことは、

凡用品生産における日本人の役割は品質管理や教育、

30年以上の経験を持つ技術者は(50,60代)

グローバル志向を持った成長企業に雇用される、

熟練者ではない中途半端な日本の若者に出番はない。




日本には鶏口牛後のような言葉はなく、和をもって尊しとなす、

寄らば大樹の陰・・・製造業に最適化された国民性。



幼児教育はインド人や中国人には心情的に怖くて預けられないだろう。


サイバーエージェント・・・営業マンは若くて給料が安いうちに

辞めてもらって回転率が高い方が低コストになるので、

4年目以降の社員がどんどん辞めたくなるような空気が流れている、

社員の平均年齢20代、業績は好調。


日本企業の技術とノウハウは、「人」ではなく主に「組織」に蓄積されている。

【響いた抜粋と学び】

看護・介護人材は「国による参入規制」によって

確実に守られ続ける状況にはなっていない、

ただし、しばらくは信用&コミュニケーション、

ハイレベルな日本語という他の条件の方で、

一定の日本人メリットを享受できる。


医療・介護・福祉の分野では日本の感覚では

給料が安くてもアジア系外国人にとっては

まだ高いので、外国人の参入圧力は強まる。


実際の介護労働については

他のアジア人に置き換わるにせよ、

全体のマネジメントは(ケアマネジャー)

カルチャーを共有する日本人に頼みたいと考えるのが、

顧客側の発想。


岡本大輔の視点でも書きましたが、

僕の興味は、介護業界がこれから10年どうなのか?


というところです。ここに焦点を当てています。

結論から言うと、実際に介護をする介護職に関しては

今後ますます、外国人介護職が参入してくるだろうと

著者の渡邉さんは話します。


肉体労働である介護業務は外国人介護職が参入し、

ますます日本人介護職が減少する。


その一方でケアマネジャーに関しては、

言葉が通じることやカルチャーを共有する

同じ日本人に頼みたいと考えるのが

お客様であり、ご家族様の想いでしょうとのこと。


ケアマネジャーや社会福祉士といった

相談援助職に関しては、

すぐに外国人にとって代わることはないと

聴いて僕はちょっと安心です。


士業などあらゆる職業にかかわる規制は

グローバル化にともない緩和されていくと考えるべきである、

規制に守られて逃げ切ろう、などとは考えてはいけない。


ケアマネジャーに限らず、士業全体が規制緩和を

受けるため、日本人だから大丈夫、士業の資格で

一生安泰なんて思ってたら痛い目を見るよとも示唆しています。


ミャンマーは2011年現在、製造工の賃金が

月20ドルほどとアジアで断トツに安く、ベトナムの半分以下。


ハングリーな中国人は豊かになるための勉強を惜しまない、

日本国内の10分の1で人材を雇える、

国内で日本人に10倍の給料を払う理由はない。


中国ではサービスを提供する側がエラいというカルチャー。


東南アジア諸国では破壊的な人件費かつ、

日本のようにもっと豊かになりたい!と

ハングリー精神旺盛で学ぶ意欲の高い人口が多い、

介護業界にも重宝されると思われる一方で、


中国やインドは階層社会であり、サービス提供側が

エラいというカルチャーです。


ここはかなりのネックとなるでしょう。


お客様をたてていくおもてなしの心を持つのは

日本人特有のカルチャーらしい。


介護される側として、

申し訳ない気持ちをもって、引け目に感じているのに、

介護者側がエラいという気持ちを前面に押し出された

介護をされたらどうだろうか?


僕ならば介護を受けたくないし、

そのようなサービス事業所は選ばないだろう。


そう考えると、すぐには外国人介護職が根付くとも

思いづらいです。


逆に、中国やインド、東南アジア諸国の介護現場に

日本人介護職が輸入されて脚光を浴びるように

なったりして・・・。




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