おはようございます。
岡本大輔です。
本日の紹介は
こちらです。
↓↓↓
【出会い】
読みやすそうな
書籍でしたので手に取りました。
(帯広図書館で借りました。)
【本書のテーマ】
競争社会の成り立ちと
行き着く先を魚たちの物語で
教えます。
【岡本大輔の視点】
福祉現場での
応急処置の罠について。
【抜粋】
問題を表面的に捉えて
対症療法的な解決策を
講ずるのではなく、
問題を起こしている
様々な要因のつながりに
注目して根本的な問題を
探り出そうとすること。
応急処置の継続では
問題解決に至らないし、
長期的に見ると
同じ症状がぶり返す、
悪化する。
応急処置で一時的に
症状が緩和すると
切迫感が薄れるため
問題解決の意欲が減退する。
仕事を引き受けすぎて
新しい話題を
仕入れられなかったり、
話術に磨きをかける
時間がないとすたれていく。
できる人は仕事を
任されてどんどん伸びる
・・・周りの人は
いつまでたっても雑用のまま。
小さな魚は大きな魚に
食べられないように多産戦略をとる。
【学び】
問題を表面的に捉えて
対症療法的な解決策を
講ずるのではなく、
問題を起こしている
様々な要因のつながりに
注目して根本的な問題を
探り出そうとすること。
例えば、「徘徊」に対する
問題解決といって
パッと思いつくことって
なんでしょうか?
人員配置の少ない施設で
手っ取り早く成果を出すには
玄関の鍵を閉めたり、
一時期流行った形
回廊型の施設が
そうだったんじゃないでしょうか。
徘徊で歩くから
出て行かないように施錠した。
歩き続けられるようにした。
応急処置の継続では
問題解決に至らないし、
長期的に見ると
同じ症状がぶり返す、
悪化する。
でも、
施錠することや
回廊型で歩き続けられるようになって
問題解決したのは
あくまで職員側の
「人手不足のなかで
緊急的に対応すること」
であり、
お客様がなぜ歩くのか?
徘徊するのか?
という問題は
解決されていなかったんですね。
応急処置で一時的に
症状が緩和すると
切迫感が薄れるため
問題解決の意欲が減退する。
ここで問題なのが
施錠することや
回廊型施設になって
応急処置で
徘徊が一時的になくなったり、
減ったりすると
職員の直接的な対応が減るため
それ以上問題を解決しようという
意欲が失われるんですよね。
目の前にいるお客様はなぜ
徘徊するのか?
という根本の問題に対して
「まぁいいか、徘徊していても
施錠していて外には行けないし、
歩き続けているだけだから。」
例えば、このような考えが
だんだんと広まり、
問題解決しようという意欲低下と
応急処置で済ませよう
目先の処理で終わらせようと
考えてしまうわけです。
以前
僕が働いていた
障がい者関係の職場で
僕の担当で
俗に言う暴力行為が頻繁に
あるお客様がいました。
僕が入社する前から
そのお客様はそのような行為が
頻繁であり、
ものすごい力で
職員や一緒に生活するお客様の
クビを閉めたり、掴みかかったり
スコップを振り回したり・・・
運が悪ければ
死に至る危険がありました。
その当時の対応としては
・内服薬の調整(精神安定)
・暴力行為があるから、そのときに
相手の怪我を最小限にするために
ミトンをつけてもらうこと(半強制)。
このような応急処置をしており、
それが何年も続いていました。
するとどうなるのか?
僕が当時働いていたときに
感じたのは
そのお客様が
なぜ暴力行為に至るのか?
それを考える職員が
ほとんどいないこと。
暴力行為は制止すること。
・・・自分の身の安全
他のお客様の身の安全
これらが大事なのはわかります。
しかし、
もっと大事なことは
なぜ、そのような行動に至ったのか?
何がそのお客様を暴力行為に
至らせたのか?
人間はどのようなときに
怒り、暴力に至るのか?
これらを考える人が
いなかったし、
考えて
目の前のお客様をもっと知ろうとする
意欲がなかった
と感じます。
僕自身
仕事の出来ない人間でしたし、
その職場を辞めた今
あそこの施設は・・・〇〇〇
など文句を言うつもりはないです。
ただ、
思うのは
僕があのお客様を担当したのは
僕たちと同じ言語レベルで
要望が出せないお客様に対して
いかにして理解を深められるか?
共感できるか?
お客様のことを考えてあげられるのか?
ということを
僕に考えさせるために
担当になったんだと思います。