こんにちは。
岡本大輔です。
先日、
とあるグループホームの
見学をしたところ、
数年前に僕たちのデイサービスを
利用していたお客様に偶然出会いました。
認知症の深い方で
僕の名前や顔を見ても・・・
あかりデイサービスを
利用していたことも
記憶にはありません。
僕が話しかけると
そのお客様は
目の前にいる若者は
自分のことを知っている人だと
一所懸命思い出そうとしてくれる、
話を合わせようとしてくれる
あの頃となんら変わらない
お客様が目の前にいたのです。
僕が出会った当時から
話す内容は
・自分の若いときのこと
・倒れたときのこと
など
お客様が輝いていたときのことや
印象に残っているときの事を 繰り返し、
何度も何度も話していました。
これを
認知症の中核症状
短期記憶障害によるもの
と医学的に片付けることは簡単です。
脳の状態を言えばそれまででしょう。
僕はそれ以上に
考えることがあります。
たまたま、
グループホームの見学をして
たまたま、
以前のお客様に
出会ったのですが、
これはたまたまのことだったのか?
いや、違う。
何か意味があるのだと。
なぜ、目の前に
以前のお客様が
僕の前に現れたのか?
自分に問いました。
・・・
時代が変化して、スピードが求められる。
子育てでは
「早く食べなさい」
「早く寝なさい」
「早く勉強しなさい」
”早く”がキーワードになっています。
つまり、
遅いあなたはダメで早くなりなさいということ。
変化しなさいということ。
この時代の流れに対して、
そのお客様の存在は僕にこう訴えました。
「岡本君、何もかも変わることばかりが
正しいわけではないよ。」
「岡本君、早さの追求よりも
もっと大切なことがあるんだよ。」
と。
今、僕が大切にしているものは何か?
スピードを求めているのは何のためなのか?
お客様のため、家族のためのなのか、
それとも自己満足のためなのか?
あなたがこれから
10年大切にしたいものはなんでしょうか?