みなさん、おはようございます。
クリスマスが去り
今年も残り1週間を切りました。
年末です。
今年10月から
妻が有料老人ホームで
働き始めたのをきっかけに
この手の書籍が気になって
きました。
お客様とその家族は
「絶対に失敗しない有料老人ホームの選び方」
を合わせて読んでいただき
ぜひ本書で言う
「老活」を乗り切って
いただいたらと思います。
また僕ら福祉職は
どのような点を気をつけるのか?
お客様は何を求めるのか?
この手の書籍から
学ぶことが必要だと感じています。
ホーム入居=家族に捨てられた。
入居なんてかっこ悪い。
世間体を気にする。
高級ホームなら体裁いい。
ここはやっぱりと感じるところ。
住み慣れた自宅で生涯を
過ごすのが基本というのが
一般的な考えでしょう。
実際、今まで何らかの施設で
生活したことのある人は
大多数ではないはずなんです。
例えば
障がい者人口を考えると
身体・・・350万以上
知的・・・50万弱
精神・・・250万以上
要介護認定を受けている人
→500万人弱
このすべての人が
施設入所しているわけではありません。
その他施設に入るのは
刑務所やら母子シェルターやら
児童施設やら派遣村みたいなところ
など
やはり、ちょっと特別な
印象が出てくるのでは
ないでしょうか?
そう考えると
老人ホーム入居=見捨てられた
という考えは
簡単にはぬぐえないでしょう。
恥の文化である日本は
特に施設入居への
劣等感は強いのかも
しれません。
そんな劣等感も
著者が言うように
高級ホームなら
体裁がいいかもしれませんね。
親は、自分は、
いつまでも元気という幻想。
全員年を重ね衰えていく。
誰にも迷惑かけたくないと
思っていても年齢を重ねれば
迷惑をかけてしまうのが現実。
若い世代には
実感が湧きづらいかも
しれませんが、
高齢者施設で働く
僕ら福祉職は
この現実を何度も
見ているはずです。
いつまでも元気でいたい・・・
秦の始皇帝は
不老不死を願っていた・・・
この事実からも
わかるように
ほとんどの人は
病気もしたくないし、
衰えたくない。
永遠に元気でいたい。
それは万人の願いでしょう。
しかし、それは
叶わない現実なのです。
人は一日一日
生まれてから
ある程度の年齢を過ぎれば
衰えていくのです。
迷惑をかけることが
増えてくるのです。
ただ、忘れていませんか?
すべての人は一人では
生きられない。
僕は10年前、
祖父に言われたことがありますが、
「お前が生きているだけで
迷惑がかかっている人が
いるんだから、『迷惑かけて・・・』
なんて気にすることじゃない。」
と。
だからといって
何でもかんでも迷惑かけて
いいわけではありませんが、
僕が生きているうちは
頑張っても、誰かしらに
迷惑をかけることがある。
だったら、それを気にして
行動をやめるのではなく
感謝しながら生きていく。
それが祖父の教えだったのだろう
と感じています。
高齢者になったから
迷惑かけてしまうという発想は
僕は違うと思います。
どの年代でも
迷惑かけているし
一人では生きていけないのです。
だから助け合うのです。
そして、僕たちも
高齢者自身も
衰えた現実を受け入れる心を
持つことです。
お釈迦様のいうところの
「思いをなくすこと」
「受け入れること」
でしょう。
息子と同居したけど、
同居しただけで息子は
満足してかえって
寂しい思いをする高齢者。
この事例は考えさせられますね。
同居してやっただろ!
までは考えてはいないかもですが、
同居して終わりではないですね。
子育てでも夫婦生活でも
同様です。
例えば、恋人と一緒にいても
その時間ずっとゲームしたり
携帯をちょしていては相手は
つまらないでしょう。
そんな感覚なんだろうなぁと
読んでいて思いました。
入居は小火がきっかけ。
ここは僕のお客様でも
いらっしゃいました。
ちょっとひどい生活環境で
早急に施設入所と
感じていた方だけに
小火は不謹慎かもしれませんが
正直いいタイミングでした。
小火ですんだからよかったものの
他人の家まで燃やしたら・・・
と家族は感じたのでしょう。
施設入所には
やはり何かきっかけが・・・
強いきっかけが必要なんだと
改めて感じました。