現代人のための脳鍛錬/川島隆太 | ブログ

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みなさん、おはようございます。




去る11月5日(土)

帯広コア専門学校にて

学習療法士2級・1級の

認定研修会に出席しました。



前々から興味があった

学習療法を学び、



デイサービスで実践するときが

近づいております。


スタッフや家族に協力してもらい


お客様の喜びにつながるよう

念入りに練習してから

実践します。



さて、

今日紹介するのは

学習療法の川島先生の

書籍です。


認定研修前に

予習をしようと思って


図書館で借りたのです。


そして、研修前日に

読みました。




単純な音読や計算が脳を活性化させる。


まずは学習療法の

基本中の基本。



僕らはどうしても

難しい問題・・・

連立方程式や

微分積分など


頭を使う問題を解いた方が

頭を活性化させるんじゃないか?


って思ってしまいがちです。

(今回の研修やこの書籍に

出会うまではそう思ってました。)



しかし、違うのです。



1+1や

簡単な読みを

やった方が

脳の血流が良くなる部分が

圧倒的に多いのです。



これってすごいことだと

思いませんか?



筋力トレーニングで

筋力をアップさせるには

負荷をかけないといけません。


でも、脳のトレーニングでは

軽い負荷でいいんです。


ベンチプレス100キロできる人が

筋力アップさせるには100キロより

上のものを持たないとアップできません。


でも脳は筋トレで例を出すと

(上記の例では)ベンチプレス10キロくらいで

いいんです。


前頭前野が活性化されるんです。




気をつけたい点として、


難しい教材を渡してはいけない。

実践にはエラーレス・・・

こんなやさしい教材も

できない自分に気付いた途端

プライドが傷つき、引きこもる。




認知症になっても、

短期記憶障害があっても

過去のできていた自分は

覚えています。


仮に1+1が解けないと

わかったとき

自分ならどう感じるのか?


当然、ショックだし、

一人でやっているわけでなく

支援者・・・つまり他人がいて

他人に「できない自分」がバレる。


これは屈辱以外の何ものでもない。



ここは

学習者(お客様)だけでなく

スタッフやご家族様にも

しっかり説明し、理解してもらってから

学習療法をすすめたいと

思いました。

(薬で言う”副作用”ですね。)




認知症になると本人は

わけがわからなくなって・・

というのは誤解。

実は、本人はわかっている。

なにもできない自分を。

迷惑をかけている自分を。



この部分を読んだとき、

研修で聴いたとき

かなりの衝撃でした。


恥ずかしい事ながら

僕は認知症が深くなると

もうわけが分からなくなる。


覚えられない。


と思っていました。


すいませんでした。



でも、本当はわかるんです。

表現できないだけなんです。




これを知って・・・


僕は今まで出会った

認知症の深くなった

お客様に対して

適切なケアをしていただろうか?


思い返し、反省しました。


言い訳に聴こえるかもしれませんが、

介護者として、(お客様に)

なんとかしたいけれど、

言葉を理解してもらえず、

どうにもできない。


そんなとき、

多少強引な

介護を・・・

移乗介助等してしまっていた


と深く反省です。


改めて

認知症ケア・・・

いえ「ケア全般」に


「どうせ、わからない」

だとか

「言っても無駄」


という考え、諦めは不要だと。



お客様は分かっている。



表現できない相手に

何をしても、


訴えられない。



でも、分かっている。


僕たち介護職の態度や考えなんて

バレている。



真摯に仕事に取り組もう。


そう心に誓った一冊でした。



チェック項目22箇所。単純な音読や計算が脳を活性化させる。最初に改善されるのが非言語コミュニケーション力。表情。次に言語コミュニケーション力。会話、挨拶。要求。身辺自立能力。難しい教材を渡してはいけない。実践にはエラーレス・・・こんなやさしい教材もできない自分に気付いた途端プライドが傷つき、引きこもる。週3日では足りない。週4日でやや効果あり。即時フィードバック。すぐに採点する。コミュニケーションをとるのが目的。認知症になると本人はわけがわからなくなって・・・誤解。本人はわかっているなにもできない自分を。脳のしわは生まれたときから変わらない。人間とは前頭前野が発達した生き物。カラスも脳が重たい。イルカや象は前頭葉以外の部分は人間より発達している。音楽を聴いているときは脳は動かない・・・休むのに最適。脳も鍛えるばかりでなく休めることが必要。人間だけが持つ笑い。高次なコミュニケーションに必要だから。脳は寝ている間に復習する。ゲーム、漫画、テレビは癒し。