心に響いた珠玉のことば/小林正観 | ブログ

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みなさん、おはようございます。





10月も下旬に入りました。

今週も元気に頑張りましょう。



さて、先日も

一冊紹介しました

故小林正観さん


平成23年10月12日、

惜しくまれながらも

この世を去った彼が

残してくれた書籍


現在出版された書籍で

生前、最後の書籍・・・


僕にとって

正観さんの遺書とも言える


この書籍は



福祉職に

多くの学びを与えてくれます。




僕はまったく知らなかったのですが、

この書籍の最後に

ご自身の病気について

書かれており、

状態は思わしくなかったようです。



その状態で出た最後の書籍は


「感謝」


の一言です。




正観さんといえば

真っ先に思い出すのが、



「受け入れること」


やることはやるがそこから先は

「神の領分」。


自分の思いで何かしよう、

実現しよう、

達成しようと思う人には

どこかに驕りの心が

あるかもしれない。

できる限り頑張る・・・

でもそこから先の結果はわからない。



最初から響きました。



努力したかったらしてもいい。

でも世の中には

努力して、努力して・・・

頑張って、頑張って・・・


それでも結果が出なかった人が

必ずいる。


努力の仕方が違うとか

足りないとか

言えばそれまでですが、


世の中のすべての人に

言える事は

やるだけやって

その後の結果は


神のみぞ知る。



結果までは

自分たちの努力では

どうにもできない。


だからと言って

諦めろ


というわけではありません。



最善を尽くして

その結果は受け入れよ。


ということなのです。



それが

努力の結果だと

受け入れるのです。




福祉で言えば

機能訓練をして

頑張って頑張って

足腰を鍛えても

若いときのように

走れないと嘆くのではなく

年を重ねてもここまで

維持できると受け入れる心が

大切であるし、


福祉職はこれから

機能訓練で下肢筋力等を

維持・向上ができたら

素晴らしいけれど、


それでも低下して

しまったとき、


それをどう受け入れるのか?


お客様と共に

受け入れること、

共感することが


求められているのです。





そして、

一番心に響いたところがあります。


マザー・テレサの言葉です。


彼女は生死にこだわらない。



病気を治したいとか

足腰を良くしたいとか

そんなレベルじゃない。


福祉をする人間の目指すところ


まさにこのブログタイトル


「福祉のめざすところ」


です。



「最期は人間に生まれてよかったと

思って欲しい。」



僕たち福祉職は

お医者さんではありません。


お客様の病気を治せません。

傷を手当てすることもできないし、

病気の検査も治療もできません。



ただ、できないことばかりではない。


不治の病であっても

苦しい状態であっても



僕たち福祉職が

動物にはできないケア


人間として生まれ

人間として生きてきて、


最期に人間に生まれてよかった。


もう一度人間に生まれたい


そう思ってもらえるような

ケアをすることが

大切なんだ。


そう心に刻んだ言葉です。



その実践って何だろう・・・

僕は書籍を読みながら考えました。



それは

最期であっても

優しく話しかけること。

笑顔で接すること。

耳を傾けること。

寄り添うこと。


特別な器具はいらない。


人間の温かさを

自分の身体を通して

相手に伝えることが



福祉職の最高のケアなんだ


と気付いた瞬間でした。

小林 正観
ベストセラーズ
発売日:2011-08-26


チェック項目35箇所。受け入れることが幸せの近道。やることはやるがそこから先は「神の領分」。自分の思いで何かしよう、実現しよう、達成しようと思う人にはどこかに驕りの心があるかもしれない。できる限り頑張る・・・でもそこから先の結果はわからない。「無知の知」。何も知らないということを知ってしまった(ソクラテス)。人間の魂は本来綺麗で、たまたま汚れていた。空即是色・・・現象はゼロ。お釈迦様の生まれ変わりが空海であり、その生まれ変わりが坂本竜馬。出会う人に好かれる「人たらし」。空海・・・他人の欠点を言わず、自分の長所を自慢しない。自分が善人と思っている人はそれなりに正しい生き方をしているだろう。しかし、自分が悪人でどうしようもないと思っている人ほど神仏に近いのかもしれない。極楽浄土はみなみ(皆、身)にある。心の中にある。水戸黄門・・・盗賊を処刑せず味方にすることで水戸藩の治安をよくする。「足るを知る心」。心の安定、穏やかな心・・・自分がどれだけ恵まれているか、すでにたくさん幸せに囲まれているかを知ること。他人に投げかかけた言葉は1年たって地球を回って自分に来る。災難にあわないようにするには災難を受け入れること。孫子の理想は戦わないこと。マザー・テレサ生死にこだわらない。治したい・・・×。人間に生まれてよかったと思って欲しい。貧しく、病める人の方が幸せを感じられる。不幸は存在しない。そう思う心があるだけ。裁くものは裁かれる。