死の授業/新井満 | ブログ

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みなさん、おはようございます。





先日の

「時に海を見よ」


からの流れでの

一冊です。



こちらの書籍は

20代より前

10代前半に

読んで、


本書にある

喪失体験を


模擬経験を

してほしい。



自分の大切なものは

何か?


考えること。


そして、

その大切なものが

目の前でなくなる儚さを


体験し、

大切なものが今まだ

あることを感謝してほしい。




ネタバレになりますが、


死の授業では


最初に

自分の大切なものは

なにかを考えて

画用紙に絵を描きます。



両親であったり、

友人であったり・・・



一生懸命描いた、

思い入れのあるその絵を


目の前にある

火の中に入れます。

(希望者のみです)。



残酷ですが、

その体験から


大切なものがなくなる

辛さを実感するのです。


死は別れ


生きるとは

「また会える」こと



人間は想像力の生き物ですので

絵に描いたものが

燃えていくだけで


絵だけでなく

現実に

例えば、両親や友人が

いなくなった体験が

できるのです。



実際に

泣き出す生徒が多数いたようです。




僕はまだ

この体験はやっていませんが、


自分の中で大切なものは何か?


その大切なものが

目の前でなくなったとき

どれだけ悲しいのか?


実感できると思います。



僕らのお客様は

高齢になり、

年を重ねたことで


両親を亡くし

友人を亡くし


人によっては

子どもに先立たれたてしまった


喪失体験の先輩でもあります。



その先輩たちの

想いを共感するためにも


この模擬体験は

福祉職全員が

体験するのが

のぞましいと


感じました。



新井 満,日本放送協会
講談社
発売日:2010-10-30


チェック項目3箇所。P77
「死」の模擬体験。言葉よりも実際にそれに近い形で体験した方がわかる。死ぬとは別れ。生きるとはまた出会える。人間とは想像力の動物。大切なものをたとえ絵でも燃やすと喪失感がある。